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こんなはずでは・・

ビートたけしの「こんなはずでは!!」
今日は映画ネタの120分SP。実際には知っているネタがあってもビジュアルで見せてもらうとなるほどと気が付いたり、違うじゃん!と突っ込みいれたりと面白く観させてもらった。
フランケンシュタインの怪物は実は・・・・とか日本のアニメ、元ネタはとか。
で感想などを




とりあえずあっと思ったのはアニメの元ネタは『浮世絵』っての『浮世絵』が『漫画』の祖先ってのと同じネタだよねってこと。効果線などはその好例だしありえない構図というのも漫画は既に手塚治虫がやっていること。でも当時の大作アニメ「白蛇伝」での製作現場で起こったライブアクションの失敗からの大胆変換をうまく繋げて話をもっていったなぁと感心。実際にその色使いが印象派に影響を与えたことも考えれば日本の色彩、構図の能力ってのは凄いのでは?関連して同じ番組内で扱われた韓国映画の隆盛を支えるシステムとして国が国策として映画を支えているという話と日本のアニメーションの製作現場が韓国などに拠点を移している事を考えてももっと日本はハードでなくソフトの部分を拡充するべきではというのも見えてきて面白い。あとJホラーの水ネタで小泉八雲ことラフカディオ・ハーンと着ぐるみゴジラネタで佐野史郎さんが途端に活き活きとしてきたのが面白かった。彼は知る人ぞ知るゴジラファン。中山エミリに突っ込まれていたのが微笑ましい。しかも八雲のいた島根の松江出身で彼のことも研究しているくらいの人で喋りだすと止まらなそうで現場の収録にいれば面白い話が聞けたんじゃないだろうか。しかもゴジラファイナルウォーズにも出ているとポロリ。
そして今ブーム(?)の韓流、韓国映画のルーツは日本の青春映画にあり。私てっきり大映TVと思っていたけどその大映TVもその日活青春モノからきているんだから当然といえば当然か。でもフォーマットはいつの時代でも繰り返されるって気もした。そうそうJホラーの水が呼び起こす恐怖ってのは水は万物の源でありそこからの畏怖の念が恐怖に転化したとも言えるなぁと。嵐とか自然に密接に関わっているしというのも。ただ納涼歌舞伎の水が文字通り納涼ってのはいい話だ(笑)そして最後のネタでハリウッド映画の敵役は現実のアメリカの敵ってのはかなり強引な結びつけとかがあったりしたけど(ジョン・ウェインの『グリーンベレー』は実際には酷評され以降『地獄の黙示録』までベトナムはタブーとされていた)まぁ時代を映す鏡としてよく言われることだしふーんと観ていたら911を既に予見していた映画が!という惹句が。で「マーシャル・ロウ」デンゼル・ワシントン、ブルース・ウィリス共演のポリティカルサスペンス。ニューヨークでの自爆テロやその後のアメリカが戒厳令におかれるなどのネタは確かに911を予見させるがこの映画結局軍の暴走で引き起こされたっていうオチなんだよね。よく冷戦時に敵が攻めてくる前に敵を撃ち滅ぼせということで反乱を起こしてわざと戦争を引き起こそうとする話をリライトしたものなんだよね。とすると結局第2次世界大戦からこっち状況は変わっていないといういささかブルーな話になってしまうんだけど。
でもこの「こんなはずでは!!」はたけしのパーソナリティにもよるんだろうけど結構面白く観れる。今度は911のSPも観るつもりです。

追記22:10
フランケンのネタを書き入れるのを忘れてた。エジソンの作った一番最初の(ファーストというべきか)が歌舞伎からヒントを得ていたというものなんだけどそれに関わったのが渋沢翁というちょっといい話(笑)でも渋沢翁と聴くと「帝都物語」を思い出しますな

by tonbori-dr | 2004-08-28 21:24 | 独り言