関西で『東のエデン』の10話が放送された。
そのなんというか、色々思うところが多いTVアニメーションは久しぶりだし、
神山作品としては『攻殻機動隊S.A.C』『攻殻機動隊S.A.C2ndGIG』『精霊の守り人』ときて、
こういう作品を作り上げたかと感慨深い。
この作品はオリジナルであり何かの原作というものがないところで制作されている部分と、
明らかにこれまで神山健治が蓄積し習得してきたものが反映されているといえる。
で10話の段階で色々と説明があったが肝心な部分がごっそり抜け落ちているあたり最終回でどう決着をつけるのかかなり期待が高まっている。
これは例えば自分が観ていた『コードギアス』や『マクロスF』の最終回を迎える時よりも非常にワクワク、そしてドキドキしているといっていい。
『電脳コイル』の最終回も結構キたものがあったけど、その半分にも満たない(ちなみに他の作品も2クール)で1クールでこの『状況』を演出してみせたのは確信犯だと思う。
しかも師匠筋である押井に対するアンサーが周到に用意され、さらには押井監督の座付き作曲家ともいえる川井憲次に劇判を依頼しているところまで、手抜かり無し。
もしMrアウトサイドの正体が最後まで明らかにならなくても、その正体は神山監督その人だろう、多分。
ともかく関東では今週木曜の深夜に一つの結末を見ることになる。そしてどのように物語が次の話(劇場版)へ紡がれるのか?目が離せない。
by tonbori-dr | 2009-06-17 02:15 | cartoon