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*狙いは分かるが空回ってる『マックス・ペイン』

『パニッシャー:ウォー・ゾーン』と『マックス・ペイン』とどちらを観ようかと思い、とりあえず予告編が目に入った『マックス・ペイン』に行ってみた。

で正直一般広くにはオススメは出来ない(苦笑)かといって映画に煩いツウにもコレは自信をもってともまた言えない(^^;

お話は『パニッシャー』のフランク・キャッスルのように妻子を殺されたNY市警の刑事が継続捜査専門(コールドケース)の資料課で自らの妻子殺害で逃亡している犯人を追っているマックス・ペインが主人公。ある日新たなネタを出すように裏社会の小悪党に会いにのドラッグパーティへ。そこで訳ありの女ナターシャ(オルガ・キュリレンコたん)に出会う。マックスのヤサにまで押しかけ迫るナターシャをすげなく追い返すマックス。だが追い出されたナターシャは無残な姿で翌朝発見される。そして傍にはマックスの身分証が。

そこから妻子を殺した連中とナターシャのつながりを見つけた元相棒が殺されますます孤立するマックス。ナターシャの姉でロシアンマフィアのボス、モナがマックスの前に現れ彼を疑うのだが最後に電話をした男オーウェンに手がかりがあると説得し共に向かうのだが・・・

正直に言えばマーク・ウォールバーグだけでとりあえず持たせていると言ってもいいかも(笑)もちろん脇役にボー・ブリッジスという渋いトコももってきているんだけども、全体的に物語の運びが乱暴かつ性急すぎる。
でもこの手の映画ではそれはよくあることだし特に問題にする点じゃないとは思う。
とはいえナターシャの件でモナを説得するのに、ドラッグパーティで面識があるとは言え、だからこそヤバイはずなのにあっさり信用(信用してないとかいってても)しているとかアホっぽさがあるけど予告編で繰り返されるビジュアルの使い方。

これネタバレにもなるんでアレなんですけど、






なので下にしてるのでちょっとだけスクロールしてね

















ということで、このお話、実は新型の戦意高揚に使われる新型ドラッグが話のキーになっていて、それが街に蔓延し、それを使うとアドレナリンの噴出と共に幻覚を見る。そのイメージがね、まるで『コンスタンティン』かよ!というような煉獄に飛び交うワルキューレというイメージなんだろうけど、『節子、それワルキューレ(戦乙女)やないガルーダ(怪鳥や。』って感じなんだよねえ。いやそれ自体は面白いと思うんだけど、結構その物語の最初の方から匂わせていて、映画の行方がちょっと定まっていないんだよね。
確かにドラッグのイメージをそういう煉獄チックにするというのはコミックタッチ、ゲームタッチで物語的にはアリなんだけど、見せ方までそっちに引っ張られてはねという感じがする。

『ウォッチメン』のように重厚な情報量の無いスカスカのアクションなんでビジュアルで勝負したいというのは分かるけど、そこは映画の作法を守って欲しかったなと。


役者的にはマークはなんだかんだ言ってもキャリアのある分、画面を作ってる。厳しい声も聴くけどこういう作品には定番的。それだけに面白みにはかける。それ以外に役者的にはやはりロシアンマフィアのモナ・サックス役ミラ・クニスか。彼女はオルガたんと同じでロシア、しかもミラ・ジョヴォと同じウクライナ、キエフの出身だそうな。
Mila Kunis
なかなかいい面構えでコレからもこっち系で暴れて欲しいですねえ。

そしてもう一つネタとして面白い銃が出ていた。
これは映画評論家ウェイン町山さんがエントリであげていたけども、
『マックス・ペイン』と至近距離専用散弾リボルバー - ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記
タウルスのジャッジというリボルバーでこれは映画映えするなと思った銃。
リボルバーのシリンダー部分が長くて大きい。それだけでもうなんか凶悪さを発揮している(笑)使う弾はクレー射撃などで使う410番というゲージ(口径)。至近距離で百発あまりの散弾が至近距離でぶち込むかなり剣呑な武器。セルフィディフェンス用に販売されているらしい。

これは印象に残る武器だった。ガン好きはちょっとチェックかも(笑)

「マックス・ペイン」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

by tonbori-dr | 2009-04-27 00:16 | Movie