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ちょっと雑感として『銀色のシーズン』-スルー映画祭番外編

そのなんというか、公開時もDVDセル&レンタルもスルーしていたが、
今日のTVでやっているのをながら見した。

宣伝時大きく宣伝していたスパイダーカムだっけ?よくわからんけどスティディカムとどう違うのかよく分からないままにその撮影されたシーンってどこなんだろうと思った。

で一番感じたのは、よくある話by夏木マリみたいな(笑)
それは悪いことじゃない。実のところ殆どの物語はよくある話なのだ。
ただ体験ベースではなくそこに事象をもってくるので、
例えば映画的なヤマやオチをもってきて話を紡ぎだす。
もちろん観ている人になにを訴えたいかで、わざと予定調和を崩したりもするし、
インパクトのある画をとるためにわざわざ山にヘリを飛ばして空撮もする。
時には天気を待ったり、一瞬のマジックアワーのために賭ける人もいる。

にしても、TVサイズならいざ知らず、いやTVでもこんなドラマだったらちょっと次回というか、途中で観なくなるよ。キャラクターが無駄に多く、それぞれにエピソードを匂わせながら放り投げているんだもん。もっと枝葉を落としていかないと。
キャラは出ててもいいし、サイドストーリーを折込むのもOKだけどそれなら納得できるオチつけてと。
ようするに主人公とヒロインの再生の物語なんだから、それだけに集中すればいいのに、意識を散らしてそれも散漫ってのはアホすぎる。

そうすればいささかアホっぽい雪猿(このネーミングもなんだかなあ)3人組や町興しエピとかももっと廻ってくるのに、色気見せすぎ。

というかいい演技者をそろえているんだからともったいなく感じたんだよね。
国村さんとかBOBAさんとか。サトエリもいい味だしてたし。
ちょっと杉本哲太さん率いるゲレンデパトロールの面子が体育会っぽいノリだったのはまあしゃーないとしても脇キャラクターにブレを生むような運びをしちゃあね、本当に勿体無い。玉山鉄二の北海道選抜話なんてその最たるもんで、ホージーことデカブルーの部分を彼にふってもいいのに。そうすることで物語りに幅が出てくるのに勿体無い。
そういうところが残念な作品でしたなー。

で、このブレっぷり、やっぱり去年の『少林少女』とかぶるんだよなあ。
このままだと他の作品までも(今年は作家性を前に出しているようだけどブロックバスターな作品)がちょっとヤバイかもですな。

追記:09/08/12
文章に少し追記訂正しました。

by tonbori-dr | 2009-02-15 02:09 | スルー映画祭り