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裏『嫌われ松子の一生』 『自虐の詩』

そういえば堤さんもかなり、中谷美紀嬢が主演した『嫌われ松子の一生』(以下松子)は念頭にあったというようなインタビュー記事を読んだ記憶がある。

そのため原作と違う舞台を探し、イサオと幸江が暮らす町を考えてロケハンした結果大阪は飛田新地に定めた事でなんとかなるんじゃとなったとか、ならなかったとか?

とは言え、少女時代からの生い立ちをフラッシュバックしながら追っていき、今の生活と並行して描かれる幸江の一生はまさに裏松子。いや裏ではないか、If松子。

どうしたって壮絶な人生を生きた女の一生といえば前作を思い出してしまうのは仕方が無い。

とはいえ普通に観るなら何故かこちらのほうが『ほっ』としてしまうのも事実。

そこが堤さんが狙ってきたところだろうし、そのための関西舞台なんだろうなと。

おかしなキャラとか堤さんらしさが随所にあふれていながらも圧倒的存在感で薄幸キャラを演じるのはもちろん中谷美紀。だが松子とは違う部分を随所に見せながらもやはり前作の強烈さに引っ張られているのは致し方が無い。がそこに堤組の阿部ちゃんが参戦することにより、いい反応を醸している。抑えにエンケンさんに西田さんとかも美味しいが、少女時代の幸江ちゃんと熊本さんもナイスで、そこから熊本さんの成長後がアジャってのはあまりにも想像できすぎて笑った。

「自虐の詩(じぎゃくのうた)」の映画詳細、映画館情報はこちら >>



追記:08/08/22
この映画はIF松子として、と書いたけど、まあ決定的に違ったのは幸江がめぐり合ったのがイサオであったということが一番デカイんだろうなという話でもある。

ストーリーとしてネタバレになるのだが、幸江に先に告白したのはイサオであり彼女を絶望のふちから救い出した。まあ松子もそういう人はいたが結局相手は、ヒドイ連中ばかり(いやいい人もいたけども)で結局どん底。

いやイサオもひどいじゃんという人もいるけど彼はダメ男なだけで(まあそれもアレなんだけど)幸江に直接、手を上げていない。
だからどうしたという人もいるかもしれないが、色々見ていくと彼が彼女が大事にしていると言うことが分かってくる。そのタメのちゃぶ台返しということが出来る。

でもつくづく堤さんってこういうスケールが合っているなと感じるんだけど、それだけに超大作な新作に関しては心配(^^;

by tonbori-dr | 2008-08-20 00:18 | スルー映画祭り