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*ジョニー・リコは黙示録の夢を見るか?『スターシップトゥルーパーズ3』

とんでもないのが配信されている(笑)
シネマ親父の“日々是妄言” : 凄いぞ、大変だ~!で発見。
こちらで聴いてくだされ。
Yahoo!映画 - スターシップ・トゥルーパーズ3
なのでタイミングよく用意していたST3こと『スターシップトゥルーパーズ3』の感想を。

なんともはや、滑り込みで観てきたんで、とりあえず
ネタバレ的に感想。






正直に言えばビッグバジェットの第一作からその芸風があまりにも行き過ぎているため(笑)ヒット?したにもかかわらず大幅に制作費はけずられしかもDVDスルーとなった2作目(但し日本では劇場公開)そして今回も微妙に金額がかけられているとはいえリメイクされた『ギャラクティカ』のトレーラーを観ると、『ギャラクティカすげえよ!』となる。とはいえ1作目にあった皮肉力が今回全部の脚本を担当した監督のエド・ニューマイヤーはそれなりにまとめており、悪くは無い。ただ器用にまとめすぎてて、ちょっとキレイ過ぎるかなという感じ。それはゴア描写(首がちぎれクモどもに蹂躙される)がないという訳ではなく作劇がそういう感じですよねという事。

それでも総司令官が歌手という部分やヒット曲『今日は死に日和』などはヴァーホーベンの薫陶を受けたのね(笑)という感じが良く出ている。次々スクロールされるブレイキングニュースの画面などもそう。

宗教までもその皮肉の対象に取り込むのは9.11以降の流れでは自然だろう。一部シーンでは露骨にそれを皮肉ってるし、全てに対して冷笑的なのはちょっとおりこうさんっぽいなという感じがある。

個人的にはジョニー・リコがマローダーを駆って敵陣に乗り込む際の台詞はツボった。
部下達は戦争が終わればホーム(故郷)に帰るというけどリコは『戦争はまだまだ終わらない。』とニヤリと笑う。そこで皆さん『そうだ、そうだ今日は死に日和だ!』なんて言っちゃう下りは、ああリコもキルゴア大佐(そういえばリコも昇進して大佐になってんだなあ)の領域に近づいたなと。もっともキルゴア大佐はやがてこの戦いの日々も終わるとどこかで諦観しているところがあるけれど。なのでもしかすると『やつらを原始時代にもどしてやれ!』のカーツ大佐なのかもしれない(^^;





で、その今回の目玉パワードスーツ『マローダー』
元からそんなに活躍しないってのは聞いていた。
演出的にも対バグズ用秘密新兵器ということで盛り上がった処での投入という描写は色々大変なんだなあというところか。もっとも今後は『マローダー』の大部隊と地平線を埋め尽すバグズの大群との戦闘が無いと面白くないよなあという気にもなるが(^^;

そのマローダーのデザイン的にはそうね、アリイかどっかの機動戦士のパチモン、ガルダムだっけ?ガルダン?まあそんな感じ(笑)ちょっとカラーリングはミリタリーテイストです、っていうような。コクピットは狭く神経接続らしく何故か真っ裸でスキャニングというサービス?シーンがあるのがよく分かっているねと言われるツボだろうとは思うが正直意味不明です(爆)
基本的には外骨格(エクソスケルトン)タイプ倍力服ではなく乗り込み型のアーマードトルーパーに近い個人兵器。
ただそれほどの戦闘シーンが無いのでそれに過大な期待をかけていた人には不評だったろうなあとは思う。

で、パンフ情報によると監督はリコ役のキャスパー・ヴァン・ディーンと組んでTVシリーズ化を狙っているとか。今向うのTVでは先にもあげた『ギャラクティカ』のリメイクがヒットしているので流れあるかもと思っている?のかな。これは話の内容によるが、気になるところ。

初代にリスペクトを捧げている部分などツボも多いので1作目のファンは行ってもOK。


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by tonbori-dr | 2008-08-11 22:21 | Movie