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『時をかける少女』短評

ということで『時をかける少女』を観た。
まずはざっくりとした感想をということで。
後日ネタバレ含むのを上げる予定・・・・(^^;


でいきなり話はあれなんだけどおいら知世ニストなもんでもちろん大林版『時をかける少女』もリアルタイムで見たくちだ。そっから言わしてもらうとまずまずじゃね?と。
でもなんで『トキカケ』なんだよ?というのは言っときたい。なんだかオールドファンにとっては小ばかにされている気分だよ(苦笑)やはり『時かけ』でしょうとまずは一言。

いや正直みんな絶賛の嵐であるところのこの作品。
ほんまかいなという気持ちもあったし大体からして細田守氏の事など『ハウルの動く城』を監督していたが降板した(させられた?)という話を公開直後にネットで知ったくらい最近のアニメ界の動向に疎くなっているも含め、だからどうなん?って感じでもあったのでどれちょっくら観てやろうか?
というくらいの気持ちだったのだが存外、基本に忠実な作品だったなと。

物語の運びは基本に忠実というかちょっと懐かしささえ感じる。なるほど確かに主人公やキャラクターたちの性格が若干今風にされているとはいえかなりオーソドックス、いやオールドスクールな作り方。でもそれがかえって安心できるんだろうなと思う。
それとちょっと切なく甘酸っぱい感じを醸し出す為に色々と工夫もされているのも面白い。



前作(ここでは大林版を指す)との大きな相違は主人公が紺野真琴という17歳の少女に設定されていること。彼女のキャラクターがかなり元気に設定されている事。(どちらかというと前作の芳山和子も元気キャラではあったがここまではっちゃけてはいなかったはず。)それとその前作の主人公である芳山和子が真琴の叔母で出てくる事。その存在に関してはどうでしょうか?というのをネットの感想で見かけたが前作好きとしてはおおむね良い思う。細かい部分には?がつくが。(それはネタバレ版で)
だがパンフの序文を読むとやはり細田監督は2人を出すことにこだわりがあったと見える。
そしてその試みはおおむねうまくいっているという感じだ。

タイムリープに関してはパラドックスの問題が出てくる。それに関しては正直オイオイとなるがテンポで押し切る部分。ここがオーソドックスに場面のリフレインや転換のテンポアップで有無を言わさない。これ結構出来る人が最近少ないと思う。

と結構いいとこばっかじゃんとなるわけだがひっかかりを感じるのはこういうドリカム状態(旧い方ね。今では黒歴史になってるけど(^^;)ってどうなんよ?という事が前作ほど端的には説明されて居ないというのがちょとひっかかるしそこが前作の肝でもあったし今回もそうなんだけどいきなり三人の関係がニュートラルとして提示されてしまっている。まあ気になんない人も多いようだがそれがおいらは違和感を感じた。

それと2、3あっと思ったカットがありまあそれは特にあげつらって言うほどのもんじゃないのでいいんだけどちょっと押井っぽいカットあり。
とこことでえっとよく考えるとこれって『ビューティフルドリーマー』じゃんという人があんまいないのな。これってあたるとラムを入れ替えると結構しっくりくると思うんだがどうでしょうか、そうですか。

とりあえずはこの作品良いアニメ映画ではあると思う。
ただアニメ好きじゃない人のと映画好きじゃない人の意見を聞いて見たいと思うがそういう人はあんまりこの作品を観ないか(苦笑)

そして角川的に言えば細田氏をこれからどうするかと言う部分は興味がある。
実はこの状況は宮崎駿が『ナウシカ』で認知されつつある状況に近いものを感じるので。

あとマッドハウスはいつもいい仕事してますねえ(中島先生風に)
それと公式サイトの推薦文が面白いのでちょっと観て欲しい。
(参照|時をかける少女|公式サイト)
そんで結局誰が『トキカケ』ってことにしたんだ?(笑)

また覚えていたら皆が忘れた頃にネタバレいれまくりのの感想をあげてみる。

by tonbori-dr | 2006-09-05 01:43 | Movie