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ひみつ戦隊『ステルス』

世界の平和を守るため、悪の芽をひとしれず摘んでいく。
漆黒の闇に包まれた 『ひみつ戦隊ステルス』


というお話。おわり。
映画「ステルス」である。
もう大概ボロクソである。しかし特撮(VFX)に関しては高い評価ってのが一般的のようだ。
事実アマゾンのレビュー読んでもそんな感じ。
絶賛なレビューでもストーリーに深く突っ込んだものは少なかった。

実は細かく見るとアレコレやってんだけどそういうのはとりあえずシノプシスに書いてましたレベルで突っ込みどころ満載。とはいえ前回「ランド・オブ・ザ・デッド」で「見敵必殺(サーチ・アンド・デストロイ)」なスカッとする映画が好きで細かい事はゴジャゴジャいわねーという人には向いている。いやおいらそういうとこを忘れたら結構すごいやないかと思ったよ(爆笑)

なんせモックアップしか多分作っていないであろうタロン(主人公達の戦闘機)が空母に着艦するシーンだけはよーく作ったなとホントに思ったしこれで実写版マクロス可能やんとか思ったし。
(というかマクロスプラスっぽい画がバンバン出てくる)

とりあえず突っ込みつつ書いているので長いデス。



近未来(いやほんとにそう出てくるんだって)海軍飛行隊はテロに対し特殊プログラムをスタート。
最新のテクノロジーで世界に散らばる敵を壊滅させるその計画に400人の(だからそうスーパーがでるんだって)パイロットが志願。そして選ばれた3名のトップガン達。
厳しい訓練をクリアした彼らに計画の司令官カミングス大佐(サム・シェパード)が計画の本格的始動のため空母に移動を3人につげる。ベン・ギャノン(ジョジュ・ルーカス)、カーラ・ウェイド(ジェシカ・ビール)、ヘンリー・バーセル(ジェイミー・フォックス)の3人はひと時のアバンチュール(だからほんとにそういうシーンがあるんだってば)を経て空母に。そこで合流する四人目のパイロットはなんと無人戦闘機に搭載された人工知能『EDI』だった。
初訓練に飛び立った彼らに緊急指令が。CIAが入手した情報によりビルマのラングーンでテロリストの会合を急襲することに。しかし会合するのは防衛省のビル(建設中)で鉄板とコンクリで固められた要塞。普通の攻撃ではコラテラルダメージが数千人に昇ると予想されるが急降下でTI爆弾(このTIってなんだよ?)を投下すればスピードがのってコンクリートを貫通。それには急激なGに耐えなければならずカミングスは無人機のEDIにさせようとするがベンは命令を無視し自らが攻撃をしかける。結果ビルは垂直に崩落し作戦は達成されたが帰還途中に落雷にうたれ何故かショートする(ってショートサーキットかよ!しかもなんか実はニューロンチップというのを表現したいかのような描写あり。でもどっちかというと量子PCっぽい気もするんだがなんかあれこれ混じってる印象)EDIは音楽ファイルをあっという間に全曲(いい加減どうでもよくなったがそう言ってる)ダウンロード出きる能力を持ち自己進化するプログラムをもっているためベンはEDIに不信感をもつがカミングスはEDIこそが計画の要としてEDIの使用を継続すると告げる。でまたまたタイでホリディを過ごす3人(って休んでばっかだよ!しかもジェイミーすぐに現地の女の子ナンパしてるし)でなんかベンとカーラもいい仲になったりとなんともはやである(なんか説明が無茶苦茶長くなっているな)そんで休暇途中に呼び戻されタジキスタンの軍司令官が手に入れたスカッド用の核弾頭破壊命令が。
しかし攻撃地点に侵攻するとすぐちかくに集落があり1000人の農民がいることがわかる。
攻撃中止を独断で決めるベンに対しEDIは勝手に攻撃を開始。軍事機密であるEDIを守るためベンたちも攻撃を開始。結果死の灰が集落に降り注いでしまう(ほんとにそういう描写がある)しかも別の標的を発見と告げ編隊を離れてしまう。いったいEDIはなにを攻撃するのか?ベンたちはEDIIの暴走を止められるのか?・・・・・という話でもあるんだが実は終盤実は「i,ROBOT」になったりとかまあごたごたあったりとか最終的に38度線までいっちゃったりとかなんともはやな展開である。

しかしながら観ていて気が付いたんだけどこれってもしかすると最初は飛行機のエアシュミレーターシューティングゲームようするにエースコンバットとかそういうゲームのシナリオじゃね?という気がしてきた。ピンポイントアタックとかSTARWARSよろしく渓谷のチェイスとかドックファイトもあるし。でインターミッションムービが流れるみたいな。しかもちょっとだけ別のゲームの要素も入っていたりとかそんな気がする。もちろんそれにだいぶと肉付けはしているだろうがそのためキャラがアンバランスじゃないんだろか?まあそれにしてもステルス機なら気付かれずに速やかにサージカルストライク(外科的処置)を行えるという幻想的なところが立脚点だからどこでも攻撃しちゃうという凄さ(苦笑)しかも司令官タジキスタンの放射能被害はそこの軍司令官のへまのせいにしろとか言っちゃう。で結構皆がアメリカ万歳ということで叩いているけどもしかするとこういうことを皮肉で見せているのか・・・・いやないなだって終盤北朝鮮にカーラが墜落、脱出するのだが北朝鮮軍に追跡を受ける。その部隊を全滅さしちゃうのである。ってこれ北朝鮮とガチで戦争するつもりか?と思わせる状況。もうやりたい放題(^^;

でも空中給油システム(高高度を回遊している飛行船にタンクを背負わしたもの、なんで空中給油機を使わないんだ?)をつかった視覚効果は非常にすごい画だった。けど下に何かあったらあれとんでもないことになってるな(苦笑)なんせ成層圏をつきぬけるキノコ雲が立つくらいだから。

やはり特撮ダケの映画であるということで。
でもゲームなら結構皆許してしまうんじゃね?国の名前はどっか架空の国の名前に変えてあったりで現実味を薄くしてリリースされれば。
実際エースコンバットをやってて市街地攻撃のシナリオ、ゲームだから普通だけど墜落した機体とかで下は無茶苦茶になってるだろうし考えると恐ろしい。こういうのはゲームだけにしておきたいモン。

追記:
でもこういう娯楽映画の境界線とか色々考えてしまった。時期的なものとかこれが10年前ならどうだろうとか・・(10年前なら実現出来ないかこの特撮は)

さらに追記
映画「ステルス」のことであることを明記する文章を追加しました。

さらにもうひとつ追記 06/03/19
なんつうかサム・シェパードって戯曲かいたりするスゴイ人なんやけどなんでこの役のオファー受けたんだろ?謎だ??

by tonbori-dr | 2006-03-15 00:44 | スルー映画祭り