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あらためて「暗戦 デッドエンド」を観る(DVD)

ジョニー・トー|杜琪峰監督、アンディ・ラウ|劉徳華、ラウ・チンワン|劉青雲のクライムサスペンス。
以前にエントリ暗戦デッドエンドを上げたのだが久しぶりにまた観た。
暗戦 デッドエンド
ISBN : B00005HR2S




この作品90分の思いっきりプログラムピクチャーなんであるがキャラクターの描き分けや印象的なカット割りなどジョニー・トー作品の入り口としては非常に見やすくかつまたあきのこない話運びがなされておりオススメである。
黒社会につながりがありガンに冒された男(アンディ・ラウ)に辣腕有能な香港警察の交渉人(ネゴシエーター)ホー(ラウ・チンワン)の追われる者から追う者へ仕掛けたゲーム。
「72時間でオレを捕まえてみろ」
文字通り残された時間で仕掛けたゲームにホーはどうするのか?アンディはこれで香港電影金像奨主演男優賞を獲ったそうだ。
時間が短いプログラムピクチャーなのにこの密度の濃さはいったいなんだ?キャラクターがよく描けているどころのレベルではない。どちらかというとキャラクターたちは過剰でさえあるのに抑制が効いている不思議な感覚。
寸止めの美とでも言おうか。これは父さん作品全般に言えるけど。
『PTU』ほどのライティングはないがホーが食事をとるダイナーでの撮影などその片鱗は伺える部分もあり初期父さんの作品として『ザ・ミッション非情の掟』に劣らない。
この時期父さん作品に良く出ているチンワンもまたうまい。切れ者の刑事をうまく演じており彼がいてこそのアンディが引き立つ形になっている。その辺りも計算のうちかもしれないけど。

追う者と追われる者の奇妙な友情、ライバルとしてのモチーフはよく使われるテーマだけどこの映画はそれを鮮やかに描いた作品である。

by tonbori-dr | 2005-12-08 02:12 | お気に入り