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靖国神社について知っていること。

この前小泉首相が参拝にいってまたぞろ注目されている神社。今日の党首討論でも民主党前原氏ともその件でやりあっとる。Excite エキサイト : 政治ニュース|日中関係は靖国だけでない 前原氏と初党首討論 [ 10月19日 19時58分 ]共同通信そこで靖国神社ってのは何ぞや?ということを調べてみた。
グーグル先生に聞くといきなり靖国神社のサイトがあった。
最近お寺や神社が自前のサイトを持っていることは珍しくない。
そこにあるのは明治2年に明治天皇の思し召しにより戊辰戦争の朝廷側の戦没者を祀るために創建されその時は東京招魂社という名前だったそうだ。

さらに歴史を紐解くと



ここで時の明治政府がそういう明治維新に関わる大きな内戦で政府(朝廷)側の戦死者を祀るために作られたということが解る
ここでWikによるとこうあるフリー百科事典ウィキペディア|靖国神社より
元々は京都で維新の殉難志士の招魂祭が行われたのが始まりでそれは京都の霊山だったそうだ。実は今もそこには霊山護国神社というのがあること知っている人はどれくらいいるのだろうか?
その横にある霊山歴史館は松下電器とも関係が深い。以前に務めていた会社の仕事で何度が足を運んだことがある。

横道にそれたがゆうなれば靖国神社は江戸幕府が徳川家康の没後に神君家康とするために建立した日光東照宮などと同じ死んだ人を神格化するものだということが解る。
東照宮と決定的に違うのは為政者を神格化するのではなく(天皇家は既に神代の時代からその血筋を引いていると言う事でこの国を治める権利を神から与えられている、ようするに君主制なのであらためて神格化する必要が無いのであるがそれまでの武家社会や幕府のシステムでは天皇家と言うのは権威の象徴として機能していたことも関係していると考えられる。)この国を一度解体し作りなおしその過程で死んだものも死してなおこの国を見守るその霊を祀るために作られたということだ。それはその一度根本から解体されたこの国の結束を高めるために必要であったと思う。がその後この神社を軍部が管理していくところから今軍国主義と結び付けられることになっていく。
そういう歴史的背景をもった靖国神社をお参りすることはそういった歴史的な意味合いや国家神道につながる意味も当然しった上での参拝かどうか?ということが重要なポイントになるとおいらは考えている。つまりことが太平洋戦争の戦没者だけに限定するなら周辺国に配慮しなくてはならないし明治からのこの国のために没した英霊に慰霊の願いを抱いて参拝するならそれは個人の信条ということだ。

もっとも神社の歴史は延喜式を紐解くまでも無く時の権力者と密接に係わり合いをもっていた。国がまだ小さな村社会の単位だった頃からシャーマン(呪術師、巫女)の存在とあいまって社会を統治するシステムとして機能してきたことから考えてもその発生が政治と無関係ではありえない。だからこそ占領軍は「神道指令」を出して一度解体する必要があった。そういう背景全てを飲み込んだ上で神代の時代にこの国に生きた人々に祈りを奉げるとか単純に神格化された偶像としてお参りしているのかということを真剣に考えたことが今小泉首相の靖国参拝で考えた事があるのだろうか?

おいらは仏教系の幼稚園に通っていたので基本『仏教』の人だ。
だから宗教はと問われれば即座にブッディストと答える。但し仏教も小乗、大乗の違いあるし密教や禅宗と細分化されている。イスラム教だってシーア派やスンニ派、キリスト教もそうだ。
だからこそ欧米は長い年月をかけ政教分離と唱えたがそれがなんとか形になったのはつい最近。しかも実はあまりそうでもないのと違うか?ということも最近の世相を見れば垣間見える。
そんな中、靖国問題が特に中国、韓国と第2次世界大戦前後の問題に終始するのどうも違う気がしてならない。
まず日本国内である程度成立を含むコンセンサスを取ってその上で判断するべきなのにどうもその辺は俎上に乗らない。

最後に個人見解を述べるならおいらも神頼みはするがそれが絶対的ではないと思っているので慰霊の願い(それが第2次世界大戦、太平洋戦争に限定されても)を本当に願をかけてそれを心に秘めているなら構わないと考えている。その際参拝をするなら公用車も使わず休日に参拝もしくは休みをとってきちんと参拝するべきだろう。しかし実際には上に書いたとおり戊辰戦争までに遡るものであるという認識は必要だ。単純に太平洋戦争の戦没者の慰霊ということならそれこそ無宗教の慰霊施設を作ってそこにお参りすればいいという話になるのだから。

by tonbori-dr | 2005-10-20 00:41 | 独り言