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湾岸ミッドナイト

久しぶりに漫画で行って見ようと思う。
『・・・そのクルマは 
まるでくるおしく
身をよじるように走るという・・・・
魅せられた者たちは もう
いくところまでいくしかない』/湾岸ミッドナイト
コミックス2巻巻末の頁のモノローグ


まるで意志をもつかのごとく走るニッサンS30フェアレディZ。
乗り手が替わる毎に事故を起こしあるものは死にある者は重傷を負った。
まるで悪魔に魅入られたかのようなそのクルマはいつしかこう呼ばれるようになった。
『悪魔のZ』
そのボディにおさめられたエンジンはL28型改ツインターボ。
そのターボが咆哮をあげるとき深夜の首都高にそれに魅せられた者たちが集まってくる。
現在講談社KCコミックスで31巻を重ねる楠みちはるの漫画
「湾岸ミッドナイト』
同じくヤングマガジンで連載中の『頭文字D』と同じくクルマの漫画として(ナニワトモアレとかもあるけれど)同誌のカンバンであると言えるだろう。
過去に何回かオリジナルVシネマ化されたこともある。

一度でもクルマの魅力に取りつかれた者ならばその惹き付けるなにかが解るかもしれない。



機械は機械でしかなく決してそれ以上でも以下でもない。
ただ機械と接したものならその生きているような、呼吸をしているような感覚
会話をしているような感覚は感じることがあるかもしれないだろう。
それは道具でもいい。よい道具は手の延長のように自分の意志を表してくれる。
そういった感覚に近いモノがある。

そんな鉄とプラスチックの集合体(登場人物大田の言葉)であるクルマの魔力とそれにはまり込んだ人たちの時には再生であったり時には愚かな挑戦であったり、そして見守る人々の物語が紡ぎだされている。

『後悔はある。あるけど納得できる人生やったわ。』|マフラー作りの名人シゲさんの台詞14巻より


おいらの好きな台詞だ。人は後悔するモノだ。だけどそれでもそれが己の取った道。
その時振り返ってみてそう言ってみたい台詞だ。

何かを引きずってきた者達がそれを振り切るために悪魔のZに挑んだこともある。
残った者、降りた者の心にそれはなにかを残していく。
そして今もそのクルマは走り続けている。
湾岸MIDNIGHT (1)
楠 みちはる / 講談社
ISBN : 4063233723
全てはここから始まった。
伝説ではない。今も走りつづけるクルマたちの物語。

by tonbori-dr | 2005-09-27 21:24 | お気に入り