てなわけで『GONINサーガ』観て来たよ。
石井隆監督の映画は正直殆ど観て無いけど『GONIN』は2も観てるし気になるシリーズなのでまさかの続編ってことで気になっていたんだよね。
で今回思ったのは、いやこれはなんといったらいいのかっていうこと。
いや本当にそう思ったんだよ。なんでかっていうとあまりにも1作目をなぞっているから。当然そのままじゃないけれど、その追体験ぶりに今いったい何時なんだと。そしてとどめは根津さん演じる氷頭。なるほど石井監督いわく氷頭ありきのこのGONINサーガだったのかと。2は別のGONINだったしある意味石井監督らしい物語に落ち着いていたが先の『GONIN』はやはり突発的なものだったのかもしれない。
そう思ったのはTwitterのフォロワーさんのつぶやき。
これを読んで腑に落ちた感じがした。実際どこよりも興奮したのは土屋アンナと福島リラの殺し合いシーンなわけで。あそこは一番殺気立ってたもんね。
あとね『GONIN』で異彩を放っていビートたけし演じた殺し屋京楽が、今回その役回りを前回のGONINの一人竹中さんがやってるがやっぱり石井組に馴染みすぎてて異彩感が薄かったのもあったかなと。で、テリー伊藤という別の畑の人を連れてきたんだけども「ア・ホーマンス」の時にポール牧さんにヤクザのさせたような濃さは無かった。でも実際の恐ろしい人ってあんな感じかもなとは思ったけどね(ヲイヲイ。いやテリーさんってディレクター時代とかすげー怖いとか聞くし(^^;そういう酷薄な感じは出てましたよ。
ヌケは悪かったけどクライマックスや演技陣の入れ込みは画面を通してよく伝わってきたし、石井監督なりの決着はついたのではないかなと思いました。
あとね、個人的にはこういう映画の時、監督は好みでアクションを作っていくと思うんだけども、最近のドンパチ映画ならばやっぱりショットガンを入れ込むシーンは欲しかったなあって。「いつかギラギラする日」なんかでも基本は拳銃(ハジキ)なんだけど、荻野目慶子がショットガンをぶっ放したりとか、今回だってSMGも出たわけだからそういうのを入れてくるとリアルではなくリアリティとケレンのちょうどいい塩梅が出てくると思うんだが。いやまあこれは蛇足な話です。
でもまあ、決してもろ手ではないけれど、これで決着ついたっていうのは一つのエポックになるんじゃないかな。そういう映画でした。