先頃、名優の訃報つづきましたが。
こういう季節の変わり目は身罷られる方が多い。
つい先日も肺がんを患っておられた峰岸徹さん、そしてその前は緒形拳さん、深浦加奈子さんまでもが鬼籍に。
人はいつかはお亡くなりになられるとは言えやはり寂しいもの。
でもその方々の代表作といえばそれを思うのは千差万別。
特に峰岸さんはダンディな格好にいなせなスタイルで悪漢でもちょっとおしゃれな悪人が多かったけれど、
特に印象深いのは次の作品たち。
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ここでの峰岸さんの役回りは流星塾主催、京極。
TVドラマ版の京極とは違い、ファンタジーの世界の住人のような出で立ちでまさに度肝を抜かれた。
多分この作品を上げている年季の入った第一世代のオタも多いんじゃないだろうか。
そしてこの作品。
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80年代に入って復活したゴジラシリーズ第2作。平成ゴジラシリーズ(VSモノ)としての1作目でもあり、大森一樹氏が監督を務めた。その登場人物の一人権藤一佐役で出演。自衛隊から国土庁へ出向な昼行灯タイプと思いきや出来る男を好演。今でも印象深い。
以上2点が峰岸さんを思い出すと必ずセットで浮かぶ。
緒形さんはともかく出演作が半端じゃないし主演作もほぼ名作揃い。
個人的にはこのラインアップが浮かぶ。
『魔界転生』は主演でなく助演でしかも十兵衛に立ちふさがる強敵、宮本武蔵。魔人武蔵の迫力はやはり緒形さんらしい演技力の賜物だと思う。岡本喜八監督と組んだ『大誘拐』も忘れられないが
工藤栄一監督と組んだ『野獣刑事』
野獣刑事(1982) - goo 映画
これはまだDVD化されていない。舞台が大阪ということもあって好きな作品なんだけれど。
でもブロードバンドで動画配信されたりしているようだ。
時々検索でそういうサイトがひっかかるので未見の方は一度観て頂きたいなと思う。
追記:2008/12/06
野獣刑事のDVDが出るそうだ。
未見の方がいるならこの機会に観るのもいいかも。鬼気迫る緒形さんの演技は今の『風のガーデン』とはまた違った陰影と迫力をもっている。
深浦さんは、なんだろうかなそれこそ挙げきれない。
というか脇で存在感を残すタイプの方だった。
特に沢口靖子の『新・科捜研の女』シリーズでも口うるさい事務員さんを好演していたんだけれど新シリーズで出演されてなかったのでどうしたのかなと思えば体調を崩されたとの事だった。
まだまだこれからの方だったのに。
それと水野美紀嬢の『千里眼』にも出演していたっけ。確か学校の先生かなんかで美紀ちゃんにケリを寸止めされて髪がなびくというありがちなシーンが印象にある。それと最近では岡田くんの『SP』。看護師長の役で出演。看護師も十八番だったなと。まさに幅広い役を演じていた。それだけに残念。
と亡くなられた方々の思い出の作品を上げて見たがこの作品群、結構TVでやってたりしているのを観たり録画しているのも多いなと。あと峰岸さんの2作品は映画館で観た。色々思い出すことも多い。
やはり方々の亡くなられた事は大きな穴だなと改めて感じる。
だからこそ次の世代、同世代のまだ頑張っている方々にはこの穴を埋めて欲しいなと切に願う。
by tonbori-dr | 2008-10-15 02:29 | Movie