今日封切されました「進撃の巨人」実写版。
実は公開前に一足先にご縁があって試写鑑賞しまして、
でも明日以降に再鑑賞するつもりです。(8/4にスクリーンで再見してきました)
今日は映画の日ということもあいまってかなりのロケットスタートだったようでこういう記事も映画ニュースサイトであがってました。
で結論から言うと、楽しめました。
当然、引っかかる点が全く無かったとは言いません。
最初にそれを少し上げておきましょうか、まあそれは何時もこういう時に上がる予算話。
CGがしょぼいとか舞台(セット)がちゃちだとか、正直ハリウッドのスケールにはやっぱり及んでいないところはありました。
あとキャストのお芝居が大根だとか、いやいやそれをいっちゃあお終いでしょっていう話ではあるんですが正直、三浦くん(そう言えばジャン役の彼も三浦くんだ(^^;)本郷くん、希子ちゃん、がんばってましたねー、えらいねー。あのなんですか、立体機動装置というのですか?それを表現するのにワイヤーに吊るされてようがんばった(ちょっと淀長先生入ってます)
でも、それだけじゃない、それだけじゃないんですね、この映画の肝心な部分は巨人。
そうタイトルは「進撃の巨人」なんですね、巨人、いったいなんだろう?冒頭に説明有りますね、人間を食べる、怖いねえ、頭からかじる、怖いねえ。
その巨人は100年壁の外で入ってくることなったのに大きな大きな巨人が急に現れて壁を壊すんですね、さあどうする人類?どうする主人公のエレンというねお話なんですね。
多分原作のダイジェストのようなつまみ食いしたこれまでのようなストーリー運びだと、いやそこは無理あるだろとか、説明不足になるやろっていう部分を大胆に変更したのが効いてると思います。(それは原作者の意向でもあったそうで、原作者側と脚本を担当した映画評論家の町山智浩さんからそういう発言がありました)
ただそこは原作に思い入れの深い人ほど納得出来ないかもしれませんが、ちゃんと話を咀嚼すれば納得できると思うんです。
個人的には原作つまんで、結局取りこぼすくらいならこれが良かったと思っています。
そして肝になる巨人。まさかああいう感じで作ってくるとは…。正直夢に見るレベルですよアレは(^^;きしょいというか生理的嫌悪感があるというか。
だからこそのクライマックスの解放感につながっていくんですけれどね。
そのクライマックスでおいらはこう思いました(ネタバレになります)
ちょっと折畳んでおきますね。
いいですか?
大丈夫ですか?
じゃあ書きますよ。
とは言っても原作知ってる人には分かるというかアニメでも序盤のクライマックスに使われてたシーンなんですが、エレンが絶体絶命になった時に巨人になるんですね。(えっ?そんなことは知ってるって)
で、よく進撃の巨人ってヱヴァっぽいよねとか言われる事が多くて、アニメでもそういう話をしていた人、多かったんですけれど、実写になった事でヱヴァの元ネタでもある「ウルトラマン」っぽくなっているわけですよ。
これはもう最後のエンドロールでのタイトルロゴを観ても監督も意識しているんじゃないだろうかなあって勝手に想像しているんですけれど。
個人的にはウルトラマンの再解釈かつこういう形での実写化もありなんだぜという先鞭をつけたことで、巨大化ヒーロー実写への道がまた微かであるけれど(しかも消えそうに細いものだけど)見えた気がしたんです。
私事なんですが以前Twitterで樋口監督からリプライが飛んできた事ありまして、
tonbori堂FSS13巻8/10発売さんはTwitterを使っています: "@acoyo ああいいですよ、もうぜんぜんww樋口監督がっていったのは、彼がとった日本沈没の落とし前をちゃんとつけろってばよという事です。MM9はいろいろ試行錯誤していたけどよかったエピ(外部脚本に客演演出などなど)もあったので。で、金子さんは万が一の後見でw"
っていうフォロワーさんのリプライに対して、
樋口真嗣さんはTwitterを使っています: "落とし前ってどういう事だよ?喧嘩売ってるのか?マジで教えてくれ。RT @tonbori: @acoyo ああいいですよ、もうぜんぜんww樋口監督がっていったのは、彼がとった日本沈没の落とし前をちゃんとつけろってばよという事です。
ってリプライが飛んできた話です。
これについてはちゃんとやり取りをして、特段今で言う炎上もせず、御本人の要望でまとめもしませんでした。
まあかいつまんでいうと、「日本沈没」について自分が思ってたことがあって、その納得していない部分に落とし前をつけてほしいなという(^^;
(上から目線のいやな客ですよねーこの発言(^^;)>その時のエントリはこちら
でこの時のTwitterでのやり取りでドラマ版「MM9」を映画化して欲しいというお願いをぶつけてみたのですが(スカイウォーカーの話とか)諸事情と最初からのテレビドラマ企画なので考えていないということで、残念だけど次回作期待してます!みたいな流れになったと思います。
で今回、それはしっかりと付けていただいたと。ただ樋口監督としては自分のしたい仕事を全力でやられただけですが、それでもやっぱり嬉しかったですね。
ただこれはまだ前編。つづく後編「エンド・オブ・ザ・ワールド」そこでどんなオチがつくのか?それを今から心待ちにしています。
あ、あとですね、これもネタバレになるんですが、リヴァイやエルヴィンの代わりに出ていると思うシキシマやソウダにクバルはちょっと違うか、彼はまた背負ってるものが違う感じがしますが、彼らの後編での動きは要注目ですね。シキシマのスズセンこと長谷川博己、まさにMOZUにでてきたトリックスター東のように白チャオと名付けたい(笑、そして64で鬼気迫る演技を見せた(凶悪っていうのもありましたね)樋口組常連のピエール瀧。ハンジの石原さとみと合わせ後編にかけてキーになりそうです。あ、國村さんのクバルもね。
追記:8/5
あらためて大きなスクリーンで鑑賞してきたのですが、巨人のきしょ怖さは変わらず、いやーきしょ怖かった(^^;
でファーストインプレッションからはあまり変わりませんでした。ただ脚本などはやっぱり大変だったんだろうなと改めて。説明セリフの挿入やもろもろの部分でその苦労の跡が散見されました。まあそこに引っかかる方もいらっしゃるだろうし、先に書いたセット感とか(異世界への没入感ですね)
実はおいらも壁の前で超巨大巨人に遭遇する前のシーンではうわあこれセット感ありありだなあとは思ったんですが内燃機関の説明と不発弾で、ああこの世界は今の世界より未来なのだなとすんなり入っていけました。それはライン低くないかと言われればそれまでですが、壁にあるUH-1などが修復されることなく放置され機械類も最低限のものしかないというこの世界の歪さはちゃんと出ていたと思うのですが…。