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MANonFIRE短評

実は昨日観てきました。デンゼル・ワシントンと天才の名をほしいままにしている子役ダコタ・ファニングの「マイ・ボディガード」
監督はトニー・スコット えーあらすじは感想のあとに書いておきますので興味のある方だけどうぞ(^^)

とにかくトニーの撮りかたは相変わらずストップモーションとコラージュした映像をふんだんに使い(ここらへんは兄貴と同じだな)テンポよく話を進めて行く。演技力のあるデンゼルのクリーシィはこういう映画には欠かせない雰囲気をうまく醸し出している。人生に荒みきった男。それが少女との触れ合いで徐々に人間性を取り戻していく様はさすが。がデンゼルなら出来ちゃうなと思ってしまうところが彼の彼たる所以だ(^^;
ダコタ・ファニング・・・・「Iamサム」は残念ながら未見なれどさすが天才子役と言われることはある。しかしうまいのレベルを超えているようにも見え芸達者の部類に入っているようにも見えるトコもあった。将来は某子役からのしてきた女優のように回り道をしないように願うが・・どうでしょうねー(^^;
しかしおいらが推したいのはクリストファー・ウォーケン。クリーシィのかつての戦友で今はメキシコで結婚しの企業のボディガードを生業としている男。デンゼルとのやりとりはめちゃくちゃカッコよかった!もうこれだけでOKですよ私的には(笑)
あとキッドナッピングものとしては交渉とかそういうレベルじゃないというかそういうところを描写する映画じゃなく欠落した人間がそれを埋める何かを見つけた。そしてそれを奪われた時元のいやそれ以上の修羅になるという今書いてて解ったけど東映のヤクザモノみたいな物語。
誘拐モノだと話が外れるがプルーフ・オブ・ライフなんかのほうが結構そのあたりを描いていた気がする。ただメグとラッセルの昼メロ部分が足を引っ張っているんだが(^^;
男の生き様という点では「野生の証明」に似てなくも無いなとも思った。




あらすじは
クリーシィは16年間アメリカの対テロ活動に従事し心が死んでしまった男。生きる気力もなくただ酒を飲む毎日。かつての戦友レイバーンを頼ってメキシコを訪ねる。おりしもメキシコでは組織的な誘拐が頻発。メキシコで自動車部品の工場を経営しているサムエル・ラモスは誘拐保険の更新のためと娘ピタが学校に通えるようにボディガードを必要としていた。レイバーンはクリーシィにその仕事を紹介する。荒事に関しての経験はあるがボディガードなどはしたことがない。渋るクリーシィだがオファーを受けることにする。サムの妻でアメリカ人のリサもクリーシィがアメリカ人ということで彼を雇うことに賛成する。ピタは無愛想なクリーシィに熱心に語りかける。「どこにいたの」「なにが好き?」彼女はクリーシィを気に入ったのだ。「彼はクマに似ているの、大きくてでも悲しそう」しかしクリーシィはこう言い放つ。「自分の仕事は君を護ること。友達になることじゃない」と。夜毎酒が無いとおれないクリーシィ。かつては神を信じていたしかし神は自分を許してくれるだろうか?そしてある夜かれは拳銃をこめかみにあて、トリガーを引いた。しかし弾は出なかった。クリーシィはレイバーンに電話をする「銃弾は真実を語るのか?」「そうだ弾は運命だ」そんなクリーシィを窓からピタが見ていた。それから徐々にであるがピタと打ち解けていくクリーシィ。ピタは水泳が大好き。でも大会では3位どまり。そんな彼女にクリーシィは「大事なのはスタートだ」といい家のプールで彼女の練習に付き合う。そしていつのまにか彼女の勉強を見るまでになった。ピタは大会で見事に1位になりレイバーンと彼のメキシコ人の妻とともに街で祝杯をあげる。そこにはかつてのクリーシィではなく何かを取り戻した彼が居た。そんな彼にピタはお小遣いで買ったプレゼントを渡す。「聖ユダ、希望をなくした人の守護聖人」のペンダントを・・・・・・・・・・・そして事件は起こった。ピタをピアノのレッスンに送り届け外で待つクリーシィ。周りの気配がおかしいことに気づき出てきたピタに叫ぶ「逃げろ」と。何故か警官までもクリーシィに銃を向けたちまち激しい銃撃戦となった。しかしクリーシィは胸に銃弾を受け倒れ落ちる。そこにかけよるピタ。男たちがピタを抱きかかえ車に押し込む。意識を失うクリーシィ。ラモス邸では弁護士カルフスが仕切ろうとするが警察の誘拐捜査本部が出張ってくる。しかし現金の引渡し場所で銃撃戦が始まり犯人の甥が射殺され交渉は打ち切られてしまう。クリーシィが撃ち殺したのは汚職警官だったため身柄の安全を図るためブラジル連邦捜査局の長官マンサーノは彼を動物病院に匿う。そこでレイバーンから交渉が打ち切られピタが殺されたと聞かされる。彼はピタを殺した奴らに復讐を誓う。関わった者全ての者に死をと。クリーシィのたった一人の戦争が始まった。

冒頭にクリーシィが問う。「俺たちを神は許してくださるか?」レイバーンはこう答える「否」と
そんな男がまた全てを失ったとき彼は恐怖となっておおいかぶさる。
マンサーノにレイバーンがこう語る。「人は誰でも一つのことを突き詰めれば芸術家となる、クリーシィにとってはそれは死だ。彼は死の芸術家だ。そしてこれは彼の最高傑作になるだろう」と。

by tonbori-dr | 2005-01-28 01:05 | Movie