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ガンシップ

といってもナウシカの操る旧世紀の遺産である戦闘艇ではない。
昨日観た「ブラックホークダウン」を観て思い出したので備忘録と考察として
正式名称はAC-130Hスペクター(グーグルで検索したら最新式U型はスプーキーというとか)
アメリカ軍が保有する対地攻撃機で輸送機を改造し機体の左側に機関砲、バルカン砲、マシンガンを搭載し文字通り「砲弾の雨」を降らせることが出来る。
航空機としては最大の火力を持ったものだ。
「ブラックホークダウン」でも作戦に対して出動要請を出したが却下されたとガリソン将軍が作戦前のブリーフィングで言っていた。



何故却下されたのかは多分に政治的判断によるものだと原作では書かれているがそれよりも実は司令官のガリソン将軍はガンシップの必要性はあまり感じていなかったとも書かれている。
おそらくはヘリコプターによる空中支援との両用運用でどちらかの行動が制限されるからであろうということなのだが実際にガンシップが飛来しあの戦場で弾幕を張った場合多分そのあとには瓦礫の山と死体の山が築かれたのは想像に難くない。
それに(映画の中でもあったが)AH-06リトルバードが墜落地点に釘付けられた部隊を支援するためにおこなった掃射でもかなりの死傷者が出ている。その上ガンシップがもし火を吐いたら附帯被害はさらに広がったと想像される。但し味方にとっては心強い騎兵隊であることは疑いようがない。これほどの火力を持ってすればどんな強力な火線もすぐに沈黙することだろう

ガンシップ_a0029748_23562064.jpg

これがそのガンシップである。
敵地に勇ましく飛んでいって窮地に陥った部隊をその圧倒的な火力で救うというイメージをこのエントリーでもたれたかもしれない。
が、実際には輸送機を改造したものなので足が遅くその空域の制空権を握っていなければ運用できない代物でようは敵の閉じこもっている拠点や制空権を握った地域の掃討に用いられる。今現在ではアメリカ軍くらいしか持ち得ない航空兵器である。

by tonbori-dr | 2004-12-04 00:02 | 独り言