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敵は空からやってくる。「世界侵略:ロサンゼルス決戦」

『世界侵略:ロサンゼルス決戦』観た!
『スカイライン:征服』が異星人による侵略をまったくの一般目線から捉えた作品ならばこちらは侵略を徹底的に軍隊目線で捉えている。ただし国家という枠ではなくそれに直面した小隊を徹底的におっていくことで描いている。

まず最初に思ったのはこの映画が作られたときに言われていたコンセプト、『ブラックホーク・ダウン』meet『エイリアン』。まさにそういう話ではあるが実はエイリアンとかそういうは置いといて、ようするに『ブラックホーク・ダウン』みたいな作品を作りたくともどうしても現実をベースにするとそこにイデオロギッシュなモノがついてまわる。なので宇宙からの侵略者にしてみましたということなんだろうなと。そうする事によってそういう話にせずに単純、エイリアンに攻め込まれた地球人の軍隊として最前線で戦う男(一人姐さんがいますけど)たちの熱い話を描きたかったんだなと思った。

とはいえやっぱり仲間は見捨てないとか異星人マヌケじゃね?とかそういうのが鼻につく人にはオススメできないし、そもそも宇宙人とはいえそんなにバリバリ殺すのはいかがなものかという(地球人が虫けらののように殺されていたとしても)オススメできかねる。

と、kiyotayokiさんが、エントリにもお書きになられた批判的めいたことから書き出したけれど、おいらも個人的には極限状態の『駅馬車』プロットっていうのは非常に好きでありまして、仲間が傷つき倒れても前に進むというのは好きなんですよ。だからこの作品を大いに楽しめましたよ、ええ。そういうのが好きな人にはオススメできますね。もう全力でww

とはいえスカイラインとこの話を上手く融合させてその上で脚本に纏め上げられる人がいれば凄い傑作がうまれたかもなあとか…、でもそうならなかったのでそれはしょうがないのねとは済ますには2つの作品は同じ題材を扱いながら両極端でほんと融合していれば超凄いのが出来たと思うんだが。

でも、ミシェル姐が活躍したんでもうそれだけでいいよ。マジで。
しかし海兵は『最強!』『ウーォ!』はレインジャーの掛け声だけど、『退却ノー!2-5!』ってのは初めて知りました。まあまだまだ知らない事がおおいですわね。
でもオチはちょっと…。ムリクリにオチをつけなくとも。ラストにアレをしたかったからだろうけど(^^;

キャストでは主人公のナンツ2等軍曹にアーロン・『トゥーフェイス』・エッカート。ダークナイトでは正義の検事デントからヴィラン、トゥーフェイスに闇堕ちしてバットマンと対をなす重要な役を演じた彼が『ハートブレイクリッジ』でクリントが演じたようなベテラン下士官を演じている。ややもすると型どおりな役柄だけどやっぱりこういう役は実は無骨な役柄の似合うエッカートにぴったりかも。他はミシェル・ロドリゲスが途中で小隊と合流する空軍の特技下士官役で登場。あいからずの『アタイ』っぷり。アタイ女優としての本分を遺憾なく発揮していた(笑)他に一般人やくでブリジット・ミナハンとマイケル・ペーニャがでてるんだが、地味に活躍しているイムレイ伍長はプライベートライアンの狙撃手バリー・ペッパーを思い出すくらいにいい仕事してんのに無名に近いのでパンフに名前なし(苦笑)ウィル・ロスハーっていうらしんんでメモっときました(笑)ちなみ作中ではかなり有能。ナンツの背景も知った上で徹底的に反目するわけでなくちゃんとサポートもする、職業軍人を好演してたのにね。

『ブラックホーク・ダウン』が好きな人にはオススメできる映画でした(反対に言えばそうでない方にはオススメできかねます(^^;)

よくよく考えると今の世界情勢が産み出した映画だともいえる。この映画での戦場は市街戦。そして今アメリカがテロとの戦いとのことでアフガンやイラクに真っ先に派遣されたのは海兵隊。そういうことでこの映画も立派に現代を映している。

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by tonbori-dr | 2011-10-09 16:41 | Movie