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ブラックホークダウン

**ブラックホークはまた落ちるのか** 森と海さんのところにTB

ブラックホーク・ダウン〈上〉―アメリカ最強特殊部隊の戦闘記録
マーク ボウデン Mark Bowden 伏見 威蕃 / 早川書房











いったい何が起こったのか?

この本のエピローグでこんなことが語られている
「それまでは、悲惨な国が悲惨な理由は、ギャングのような邪悪な指導者が善良で慎みのある無辜の民を虐げているからだと考えられていた(中略)国民の全てが憎しみあい、戦いに没頭している国があるとする。街で年配の婦人を呼び止めて平和を望みますかとたずねる。すると、彼女は、ええ、もちろん、あたしは毎日そう祈ってますよと答える。なべて期待通りの答えだろう。そのあと、では、平和な世の中にするために、あなたの部族がほかの部族と協力することに賛成かとたずねると、彼女はこう答えるだろう『あんな人殺しや泥棒と?死んだほうがましよ』(中略)彼らは勝利を望んでいる。彼らは権力が欲しい。男女老若を問わずそうなのだ。(中略)そういう地域の人々がいまのような状態にあるのは、彼らに大きな責任があることを教えてくれた。憎悪と殺しあいがつづくのは彼らがそう望むからだ。あるいは彼らが、それをやめようと思うほどには平和を望んでいないからだ」

原作者ボウデンにあるアメリカ国務省高官が語った発言。

この意見に全く賛成ではないが一番最後のあるいは彼らが、それをやめようと思うほどには平和を望んでいないからだはそう思わせる何かがある。
口では平和が一番といいながらも結局は嫉妬、征服欲、優越感が肥大してしまいそのほか以外が考えられない状態ではそうなるを得ないかもしれない。
そう考えると無償の愛を注ぐのは尊いことだがそれ至る全て諸々を引き受ける覚悟は必要だなと考え込んでしまう。そのために命を落すことも含め。

by tonbori-dr | 2004-11-19 23:51 | 独り言