人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ヒル・ストリート・ブルース

さっきSMAPの香取くんが出ているバラエティでエミー賞が紹介されていたけれどエミー賞で思い出すのは「ザ・ホワイトハウス」?「フレンズ」?それとも今年栄冠に輝いた「ソプラノズ」?そうえいば「24」もノミネートされていたっけ。主演男優賞をとったとか??(追記今年じゃないはず)
でもおいらが思い出すのはこのドラマ。この番組以降警察モノ、群像劇はがらっと様相が変わったとまで言われたのだ。アメリカでは足掛け7年放送されたそうだが実際私が観たのはほぼ50話ぐらいかなと思う。記憶が確かじゃないけれど(^^;そしてその影響は後年旋風を巻き起こした「ER」などにも受け継がれている。



ヒル・ストリート・ブルースとは?
多分シカゴ警察(番組内では一切どこという話は出ないただヒル地区の分署としか解らないがパトカーのカラーリングと制服がシカゴ市警察っぽい)の一分署、市内一治安の悪いヒル分署の日常を描くドラマでそのなかで強盗、窃盗、空き巣に殺し。売春にヤクの密売などの事件が起こりパトロール警官たちがその中で起こる事件に携わりながら時間が流れていくというスタイル。ステディカムを使い揺れるカメラワークがドキュメントタッチを産み出しこれまで観てきた刑事ドラマとは一味違うことを印象付ける。「スタスキー&ハッチ」はスタさんとハッチ、それにドビー主任に情報屋バギーくらいがレギュラーだがここでは分署員(署長を含め)全員が主要なキャラクターなのである。(刑事コジャックもコジャックとその部下達の群像劇の感があるがそれよりもさらに推し進めている)市警察一治安の悪い分署をあずかるフリロ署長。妻とは別居中。しかも弁護士ジョイス・ダペンポートと不倫中(^^:典型的な白人パトロール警官レンコ、その相棒の黒人警官ボビー・ヒル。確か始めて観た回でいきなり強盗に撃たれ怪我を負うというシュチュエーションにはド肝を抜かれた思い出がある。署で一番検挙率が高く単独行動でホシを追う野生児刑事ミック・ベルカー。ベテランながら酒に溺れる刑事ラルー。その相棒ワシントン。ヒル地区にある狙撃横丁(パトカーがその通りに入ると銃で撃たれる地区一番の危険区域。)の治安維持に全力を傾け人質事件にはいつも強行突入を進言するヒル地区に常駐するSWATチームの隊長ハンター警部補。そのハンターとは現場で対立することが多い署のネゴシエイターヘンリー・ゴールドブルーム部長刑事。署長の補佐役であるプエルトリカンのカレタノ警部補。高齢ながら若い女性とラブアフェアを楽しむ人生の達人フェスターハウス主任。ハイツ分署から異動してきた強面の警部補ノーマン・バンツ。のっぽの女性警官ルーシー・ベイツなどまさに人種の坩堝であるヒル分署。OPシーンはフェスターハウス主任のブリーフィングから始まりそれぞれのパトロール区域へ向かうところからだいたい話が始まり事件も同時多発で起こる。解決しないものもあるしやりきれない事だってある。時にはサプライズパーティがあったりと非常に人間臭い描写が多くその分署でおこる人間模様を観ている感じ。
毎回観ていていろんなことが起こりそれぞれの人間模様が複雑に絡み合っていくまさにグランドホテル形式。いやこういうドラマはモジュラー形式と言うのだそうだ。
ちなみにバンツ警部補のデニス・フランツは「NYPDブルー」のシポウィッツ部長刑事役でも有名でもっとも警官らしい役者と言われたとか。「ダイハード2」でも空港署の署長ででていました。
プロデューサーのスティーヴン・ボチコはこのあとも「NYPDブルー」「LAロー」などの名作を産みだしエミー賞の常連なんだとか。
刑事、警察ものを替えただけでなくドラマの常識を替えたといってもいいドラマだったと思う

by tonbori-dr | 2004-11-14 00:58 | お気に入り