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仲里依紗ありき「時をかける少女」

まあタイトルどおりなんですけれど(笑)

とはいえそんなに悪くない出来上がりで、この手の映画に出しにくい年代の空気を出すべくかなりスタッフががんばっている感じが伝わってくるので、かなり好感度高い作品になってた。

それに角川版「時をかける少女」だってぶっちゃけ原田知世ありきの映画だったし、そのように作られている事を考えるとこの平成実写版「時をかける少女」もそうなって「イイのだ(バカボンパパの口調で)」。

ストーリー事態は原作にオマージュをささげた部分もありつつオリジナルの展開を見せる。オリジンのようなSF的な仕掛けよりもタイムスリップした人がその時代で何をするのかに主眼を置いている部分はSFジュヴナイルの原作からは離れているようだど、こうしたことによりテーマが浮き彫りになったかな。(通過儀礼とか初恋とか)

アニメ版の方が確かにSFマインドとそういう部分の融合度が高かったけれど、これはこれで、まあアリ。アニメをそのまま実写はそれはそれで面白いかもしれんけれどね。大人の事情を考えればこれはこれでOKだし何より現代をタイムスリップするよりノスタルジアにふったのはやはり大林版の存在が故ではないかなと邪推。でも案外あかりが真琴でもそれはまあありかもだよな。でもかなりこの実写版の方が現代でタイムスリップでーではないのに現実と地続き感が感じられてマルでした。

いやここまで書いてふと思ったがこれBTTF(バック・トゥ・ザ・フューチャー)の影響があるのかもしれない。そう思えばオチとか諸々「時をかける少女」の原作のを上手くつかっているしこれますますアリかもしれない。

でもやっぱり仲里依紗というちょっと不思議な雰囲気のある女の子を使った彼女ありきな映画だったかな。その彼女を受け止め70年代の青年を好演した中野昭慶くんとかもいい感じだった。
でも芳山和子はオジリナルの原田知世だったらぐっと地続き感が出てナイスだったんだがなー。いやまあ安田成美でも悪くは無い。あと草々こと青木崇高(一部では後藤象二郎ともww)が重要な役で少しだけ出てる。

ずば抜けた傑作ではないけれどこういうのもいいじゃんと思わせてくれる1本。昔はこういう女優さんを輝かせる邦画多くあったんだけどなーっていう映画。いや今もあるかも知れないけど最近そういうの観てないだけかもしれない(爆)

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by tonbori-dr | 2011-02-06 18:22 | スルー映画祭り