アイ・アム・サム雑感。
っていうことでまたまたブログ・DE・ロードショーのお誘いを受けて観ましたよ。
いや普段なら絶対観ないな。いや嫌いじゃないんですよキャスト陣は。
っていうか泣きのドラマが苦手なんです。ええ。特に子どもがでてくるのは。いやホンマに。
「アイ・アム・サム」
主人公サムは障碍者。しかしパートナーの女性が生まれたばかりの赤ん坊ルーシーを残して失踪。
やがてルーシーはすくすくと育っていく。しかしやがて彼女が小学校に入って徐々に環境が変わる。
それまでの開始から開始からあまり悪い人がでてこない。序盤までは周りが善人がひしめいているという感じがちょっとびっくり。
そしてルーシーの方がサムを追い越していく。サムの知能は障碍のため7歳程度しかない。
ルーシーの誕生日サプライズパーティでのちょっとしたトラブルから彼の親権はとりあげられることに。
そこで弁護士リタ登場。彼女の力を借りてサムは親権を取り戻そうとするのだけれどというお話
まあテーマは
いい親になるにはどうすればいいかと
「その答えは不変であること。
それから…忍耐強いこと、話をよく聞く事
たとえ内容が分からなくても、
聞いてる振りをすること、それから愛することだ。」
これは映画の台詞。『クレイマー・クレイマー』の台詞をつかっているらしいが(覚えてないf^^;)
けっきょくそういうことに尽きるかなーって。しかもそれを上手く使っているのがしゃくだ。
何故って?裁判では誰もサムの事をちゃんと聴かないから。さらにいえばルーシーは最初から無視されている。
だけど児童福祉局の人もいわゆる意地の悪い人として描写されていない。まあそういうもんだ。ターナー検事だって紋きりの悪党として描写されてもいいけれどそれをしないのは、ようするに人は皆同じだよっていうことを言いたいのだと思う。
やたら画面が中盤から青いのは意図的にだろう。そうやって序盤のサムの置かれているところとラストでのサムの立ち位置を明確にするための画面のフィルター効果を使ったんだろうな。ちょっとあざとかったけど。
というか映画的に綺麗なオチにしようとしているので少々時間が長い。100分くらいでまとめていただければ個人的にも佳作認定しても良かったんだけど長いので若干途中から引いて観てしまった。でも悪くないと思います。ええ。
まあ子・ど・もを使うのはは・ん・そ・くですよねーってことで。しかも達者すぎる(笑)
そんなダコタちゃんは今ではこんな感じです。

っていうかダコタ無双すぎる。宇宙戦争ではうざいガキを好演していたがここでは障碍を持つ父親を深く愛している少女を健気に演じている。恐るべし。いやここは『ダコタ…恐ろしい子』とでもいうべきなのだろうか(笑)
ショーン・ペンっていうなら個人的には「カラーズ・天使の消えた街」とかさ、クリントの「ミスティック・リバー」だよなーっていう感じなんだけど、そういえば「ミスティック・リバー」父親だよな、しかも…同じく愛情が深いゆえにこちらは泥沼に落ちるという。あとショーンといえば暴れん坊っていうイメージ。
ミシェル・ファイファーは「スカーフェイス」のトニーの情婦。エルヴィラかな。一般的にはキャットウーマンだろうけど。キム・ベイジンガーと並んでザ・ブロンドビューティーですよねー。みたいな。
ローラ・ダーンが里親役で後半に出てる。けど正直出番が短いので印象を残すまでとは。でもいい人っぷりは見せ付けていったけど(苦笑)
サムの導師はアニーと思うんだが(ダイアン・ウィースト)裁判以降出なくなる。彼女の果たした役割は前半かなり大きい。だけど彼女後半出てこないんだよね。そこが不満だわ。でもそれは導師からの旅立ちでサムが自立したと見るべきなんだろうね。
ビックボーイはアメリカ由来なんだなと再確認。いやサムの働いているところは最近では皆の知ってるスターバックスにピザハットなんだけれど、ビッグボーイは相当前から日本にあるので。
あと、ターナー検事はホワイトハウスの人ではと思ったらやっはりリチャード・シフだった。トビー・ジーグラーを演じている人。
そしてサントラがグッドなんだよーこれ。
ビートルズの曲がテーマにかかっているんだけれど、彼らの楽曲使用料が高いのでカバーにしたらしいがコレが悪くないというか曲によってはかなりいいんですわー。ということで、サントラ…オススメです!(笑)
とかいってまだ買ってないんですけどね(爆)
by tonbori-dr | 2011-01-24 23:03 | スルー映画祭り