闇の執行人「JOKER-許されざる捜査官」
昨日、堺雅人主演ドラマ「JOKER-許されざる捜査官」が最終回を迎えたが、やはりこのドラマ、ツイッターなどでは時々これ「ダークナイト」や「バットマン・ビギンズ」やんと発言していたのだけれどまさにそういう部分に落ち着いた最終回になったかと思う。
ただツイッター上でそういう発言をしていてもそういうリプライやリツイート返してくれた方は少数で大概の人は「必殺」(仕事人などなど)それの現代版「ハングマン」やんといってた方が多くて、はあそうなんだと。
自分は必殺とかとは(後期)違うなと最初から思っていて、大きく違う点は仕事人はそれぞれ事情をかかえているけれど、基本悪いヤツをぶっ殺す事に躊躇が無い。そういう罪を背負うという部分はある種覚悟として既にすませており、どちらかといえば西部劇でクリント・イーストウッドがよく演じるミスター・ノーボディ(名無し)、神の使いに近い。だから2009で殺しに悩んだ仕事人が仕留める側に殺されたっていうのは結構、ああこれも時流かなという気もした。ちなみに初期の梅安さんとか主水あたりもいろいろ人間臭さとかだしてきていろいろあったけど割愛。あとハングマンはそもそも殺さないしどちらかといえば、「スティング」のようなコンゲームな側面が強調されている。
で、「JOKER」は仕事人のまさに許されざる部分を描いた意欲作っていってもいいんじゃないかなと。そしてこれは制作者側が最初意図していたのかは分からないけれど、最近の被害者感情の部分や死刑問題に結果的に言及することにもなっており荒唐無稽ではあるが味のあるドラマになったかなと思った。
だからこそ中途半端な2期とかはやめて欲しいと思っているんだけど、案外ツイッターだけでの観測で言えば、闇の警察組織ジョーカーに対して疑問を残した形になっているのでその全貌を明かして欲しいと思った人は多いみたい。
「JOKER」という話自体が荒唐無稽なことを考えればこれは寓話としてとらえるべきなんだろう。それはドラマの最初に、この物語はフィクションだけどもここで描かれる闇をどう捉えるかはあなた次第という惹句にも現れている。だからこそ同じテーマを追った「バットマン・ビギンズ」や「ウォッチメン」あたりにも通じるなと思ったのだけれど。
もし2期を作るなら(TV局側の事情としては数字のいいコンテンツは続編、映画というのは考えたいだろうから)、「ウオッチメン」のテーマになってくるかなと。まあこれは刑事ドラマではよくある話で例えば「フェイクシティ」や「Q&A」「トレーニング・デイ」などの闇警察ではないけれど正義をおこなうためにという御旗の元に悪にそまっていく部分を、じゃあそれは誰が見張るのか?みたいな事になってくるかなと。実際ドラマでは伊達の行為に対してのコピーキャットでも言及されているが、さらに上の組織としての思惑などが係る話になってくるかなと。ただそれだと陰謀論とか、邪魔者を消す組織という矮小化が起こりそうでちと座りが悪くなってくる気がしないでもない。
そうでなくとも経歴の整合性とか(三上と井筒の同期なのに三上はキャリアで、井筒はノンキャリしかも所属が警察庁に神奈川県警とかちと投げっ放しすぎるww)
まあ警察モノの階級設定はその人を自由に動かすためのものなんで、例えば2時間サスペンス刑事ドラマだと主人公の警部、もしくは警部補率が高いとか(現場指揮官もしくは警部補なら班長クラスなので自由に行動でき、またヒラより偉いので都合がいいw)拳銃携帯にしても最近はうるさいので普通に生活安全課にしとけば携帯OKだぜとか。これは新宿鮫か。まあ言い出すときりが無いがまあそういう設定のわざと感はちょっとマイナス。このわざと間違えてますっていうのはフィクションですという部分で意外とよく使われているんだけど(そういえば「科捜研の女」では巡査部長の土門さんが刑事部長(警視正クラス)に直接報告とかおかしい部分があるけどそれで文句バリバリな人は少ない)JOKERって組織が旧内務省(押井監督的にいえば首都警公安部長室戸文明だ!)の系譜を汲む闇警察組織っていう点とかに接点を置くために三上をキャリアにしたためにまあそうなったんだろうなあとは分かるけどね。
そういえば連続殺人犯を追う女刑事がなんだかどんどんあさっての方向に向かって走り出し警察の裏組織と対峙することになってしまった「アンフェア」なんてものあったけど(アレも結局組織は全貌闇につつまれたままなんだよね。中の人の事情で続編話もなんかそのまま放置っぽい)でも神隠しをやってる闇警察組織の腐敗論にいっちゃうと残念な感じになりかねないので(それは多くのドラマ、映画で語られているし、そもそも罪と罰、そして自警に関しての焦点がぼやけてしまう)まあやるならうまくやって欲しいですね(棒読)
といってるけどいい役者さんとテーマがはっきりしていたので近年では割と面白く見れた警察ドラマだった。まあ奇手ではあるけれど。こういう冒険はして欲しいもんです。まあ裏金云々に関して警察完全悪党設定は難しいだろうけど、色々ネタには困らないだろうし。まあ意欲作だったのには間違いない。普通こういうネタだとカタチを替えた勧善懲悪にしかなんないから。そういう意味でも闇を残したエンドはよかったのでこれで了としてほしいもんだけどねえ。(特別編で終わりということで)
追記・
先日、エピローグとしての特別編が放送された。
なんというか殺されてしまった冴子さんのお家(これがメゾネット式のデカイ家なのだが)に久遠とあすかちゃんの2人で部屋の掃除をしつつ事件を振り返るのと、拘置所へ三上へ面会に行った伊達の回想で最初の事件がふりかえられるという豪勢な作りになってた。
で井筒課長も最後にでてきて、「俺たちの戦いは続く…」エンド。
なんでシーズン2か映画化フラグとも取れる。まあ銭になりそうな感じならとにかくレールは敷いとくぜみたいなことなんだろうね。という感じだけど裏警察との対決が強調されそうなんでやるなら映画かSPでしょうな。
by tonbori-dr | 2010-09-17 00:01 | TVdrama

