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竜でなく龍である。「龍馬伝」

昨日、今年の大河ドラマ「龍馬伝」が最終回を迎え視聴率は最高を更新とはいかなかったが20%を越えたとか。

昨日はツイッターで#ryomadenのタイムラインを追いつつ、自分もいくつかツイートしていたのだがまあチーム・ハゲタカ(チーフ演出の大友啓史さん率いるいわゆる大友組)の演出の手によるまさにこだわりの映像だったなあというのが一つ。それとこの作品は最初から弥太郎伝という宿命を持っておりそこへの帰結がなされた印象深い最終回だった。
時代を駆ける:大友啓史/1 対照的な龍馬作り - 毎日jp(毎日新聞)
アマデウスのサリエリとはよくいったもので、だからこそのあのラストも1日経った今ならよくわかる。
とはいえ昨日観た時点では不覚にも噴いてしまったが(笑)

歴史認識については異論のあるところで、それについては脚本家の責任ではないかなと睨んでいるんだけれど、上の毎日でのインタビューの連載で後に大友氏は半ば確信犯的にそれを指示しそれに対して責任を負うような発言をしている。その意気や良しとは思うけれど、例えば霧島の演出や弥太郎が最初から龍馬に絡むにしても大胆な割には、歴史に沿うような修正をほどこしたりなどのホンの迷い、いやこれはNHK、世間の公器たる放送協会の迷いなのかもしれないなと。そこは残念な部分だった。


やたらと理想というか「しぇいくはんどぜよ」「うーみ、ぜよ」「あいらぶゆーぜよ」「なまかみんなぜよ」というワンフレーズポリティクスは、それどうやねんとアマノジャッキーな自分としては思うたけどやね、まあ立志伝なのでそういう明確さがいるんやねともいうのも分かる。けどいろいろペース配分とか最後が超駆け足だったとか、弥太郎はともかく中岡をもっと初期から噛ませとけとかっていうのはあったわな。

個人的には龍馬の暗殺の核心部分に触れるのかなと始まった当初は期待しており色々推理もしたりしていたけど9月の時点で制作統括の鈴木Pのインタビューを読んでアレ?もしかしてと思ったら思ったとおりになったでござる(苦笑)
大河ドラマ「龍馬伝」、ついに最終章!! 制作統括・鈴木圭氏がラストを語る!? - ザテレビジョン
なんというか「何が龍馬を殺したか?」そこで、ああそうか龍馬というヒーロー列伝を作りたかったのだなと。そこには明確な黒幕はいらない。歴史のうねりが彼を殺してしまったのだと。だからタイトルが「龍馬伝」なのだなと。
実際には明確な理由をもって殺意を抱いた者達が龍馬を暗殺したわけだけど、そこは少々ガックリした。っていうか薩摩とか長崎奉行とか黒幕を匂わせておいてアレですかみたいな。長州(木戸)あたりのなんか道が分かれた感の描写で良かった気がする。完全に薩摩の悪者描写は蛇足に感じたのはマイナス部分。
もちろんその部分を含めて古きことにこだわる人たちを、いわゆる「抵抗勢力」という部分として見たて、結局そういう流れであったのだという話にもっていってるんだろうけど、(ヒーロー列伝としてもそのほうがヒロイックに盛り上がる。事実あの暗殺のシーンは分かっていても息を呑んだ。まあ他にもあっという話があったけどそれは後で)この時代はそう簡単に括れるもので無いし、龍馬という人物が実際に薩長同盟のウラにいて、大政奉還という部分にもかかわっていたことを考えると、そういう描写は「ハゲタカ」のチームにしては個人的には食い足りないし読み足りないのではと思った。

それでも一部で顔芸とまで称される俳優陣の熱演に、長廻し多様のショットなどなどハゲタカ大友組の撮影、演出は毎度毎度面白かったし、個人的にはそこは満足。当初の目的どおりに弥太郎伝としても締めれたわけだしね。

でも大河としてはまさに異色(それが狙いとはいえ)だったわけで色々問題もあったねということは書きとめておきたいし何より、これが史実と思った人は、歴史の勉強をしっかりしてからにしろよとは書いておきます。でないと勘違いな人が続出しそうだから。歴史書の史実の場にどういう考えでという部分で今回の龍馬を観るのはありだけどそれがイコールじゃないよと。フィクションなんですよということは混同しちゃいけない。

と厳しいことも書いたけど、このチームでデスペラードな「新撰組異聞」とかさ、晋作伝とかは面白そうなので作って欲しいわね。あと龍馬の望んだ新世界へはそう簡単にならなかった闇の部分を抉り出す「龍馬伝外伝-西南の役」とかね。カッツミーの西郷さんが結局、そういう武士の負の部分を自分が背負っていくところをガッツリやるとかねw

まあ色々書きましたけど真木よう子のツンデレぶりとかお佐那さまの貫地谷しほりとかお元は…まあいいか。でも蒼井優は嫌いじゃないんだけどね。あ、そういえば広末もでてたな、前半は結構存在感あったけど、1部だけの人だから結局、あの人誰?みたいになってしまったけど(苦笑)
こういう風に青年期から通していくと龍馬にかかわる女性が多くてやっぱり女たらしかみたいなwwwそこだけはましゃが龍馬でよかった金八さんではそこは説得力が出ないww
なんだかんだと書きましたが1年ともかくいろいろと楽しませていただいたので良しということで。キャストは良いながらも中盤で見てられなくなった「天地人」よりはオススメです(爆)

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by tonbori-dr | 2010-11-29 21:16 | TVdrama

最後の切り札「プランゼット」

ということで「ネガドン」の粟津監督の新作「プランゼット」を観てきた。

FOSと後に呼ばれる謎の生命体?の侵略により人類はその人口の大半を失い、滅亡に瀕していた。
そんな中、数少ない拠点の一つ、富士基地では人類最後の反攻作戦が計画されていた!
主人公は6年前のFOSの侵攻により父を亡くし、妹を守るため軍に志願した明嶋大志。
彼は反攻の切り札を守るため対FOS機動兵器ジオメトリック・リム(GL)に搭乗し時間を稼ぐのだが。
というあらすじ。

基本はネガドンの物語をブラッシュアップした感じを受けた。
だがCGは今回協力に、「ALWAYS三丁目の夕日」のVFXを担当した白組のサポートを仰ぎ、クオリティがさらにアップ。解像度と奥行きがアップ。もちろん粟津フィルターだったっけ?の流れを汲んでいると思われる画面の銀のこしのような質感も健在。

また「ネガドン」の時のクラシック感をベースにしながらも、GLのデザインは今風、アーマードコアっぽいので河森さんに発注したのか!と思ったら監督自らデザインとの事。

で1時間の話なので王道ストーリーのままだけどネガドンよりも話をきちんと練ってきたなという印象。
ただしまだまだ粗も多い。例えば明らかに関わった人は多くなったし(ネガドンに比べて)役者陣もプロの声優さんがかかわることによりキャラクターが生きているのにも関わらず広がりが薄い。まあ人類滅亡に瀕しているのだからという事もあるけれど、まるで画面に出てない人はいないような。そういう体ではないのでそこが残念。
ここらは一度外部の人と演出とか脚本を組んでもいいんじゃないかなと思うんだけど。

それでも特撮センスというか構図の捉え方はいいなと思うので是非、実写を組み入れるとか、外の人と組んでみてほしいなーと思った作品だった。
ちなみにネガドンを観てるとあーってなるコネタあり。

でも監督のF104スターファイター愛はガチと見たね。間違いない(笑)



公式サイト
プランゼット

「プランゼット」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
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by tonbori-dr | 2010-06-01 00:00 | Movie

不毛地帯とわが家の歴史

ちょっと終わってだいぶん経つけど、フジの50周年記念制作で作られた2本のドラマについて書いてみようか、

なんというか人間っていいな、人間って素晴らしい、寿命がくるまでちゃんと(?)生きましょう。人間生きてるだけでまるもうけ、いろいろあっても身内(この定義が結構ゆるやかなんやけどね)が助けてくれるったいって話。

基本、悪い人でもなんというか性善説にのっとってるよねみたいな。

正直最近、人の性、それは悪なり!って感じ?なので、ヲイヲイとか思うんだけど、
ひっかかったのは手塚先生の件。浅野和之さんが演じてる手塚先生のマネージャーのような人が、栄倉ちゃん演じる八女家の三女に、アシスタントはアシスタント、とかっていう件は、上の流れからするとOK!最高!なんだけども、この作品の語る部分から考えるといささかひっかかりを感じる。
それと最後のナレーションはしゃべりすぎ。いや語りすぎ。歴史を云々より、淡々とこれがわが家の歴史でよかったやんけとまあそんな感じです。三谷さんとしては力が入ったんだろうけど、ちょっと力みすぎかなって。
3夜連続だけどほぼ Ⅰクールの話を連続して放送したボリュームはご立派だったが連ドラだったらどうだったかな?という興味もあるが、そうなるともう一つの戦後史を戦後の復興の観点から描き出した「不毛地帯」シベリア抑留から高度経済成長期そして石油。話が書かれたのは前だけれど実在の人物のある側面を落とし込み物語を紡ぐ山崎豊子さんの手法は色々問題あるけど、ストーリーとしては間違っていない。それどころか個人的には人間って奇麗事だけじゃやっていけんよなという部分では「不毛地帯」に軍配があがる。

まあこれは好き嫌いの話でリアルなのかファンタジーなのかの違いだけで、三谷さんは基本ファンタジーの人なんだけど前はリアルとの境界を上手く立ち回っていたけど、最近はファンタジーに引っ張られてちょっと機能していないなという印象。そうだなあ、今後どんな話を作ってくれるのか分からないけど、やはり適材適所なのかなというのは強く感じた。

それとともに今、日本人の中で戦後史を総括したいんだけど、なんか上手く出来ないもどかしさっていうのはこの2作品から共通して感じる。毎度毎度、戦争秘話とか、戦いを繰り返すまじなどとは違うベクトルなんだけど、結局戦争の総括もろくろく出来ていないし、戦後史もしたたかに生きてきたんだけれど人情もあり、泣き笑いありという浪花節に落としこんでいると、やっぱり上手くないんじゃないかなというのはこの作品たちを観て思ったこと。

まあTV局が生まれて50年。そういう部分のお祭りから今度は地デジに移る部分でまた同じようのがポコポコでてきそうだとは思うけど。
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by tonbori-dr | 2010-05-03 21:46 | TVdrama

ブラッディマンディの最終回が近いので

というか無策すぐるサードアイを見てイライラしならが吉瀬美智子目当てで見ているおさーんどもを薙ぎ払うとはTBS、さすが「明日にときめけ 夢にきらめけ」だよ(笑)もうメケメケだよほんとうに。でなんだか盛り上がってるのかどうだかわかんないまま、今週末最終回。

いやまあ確かに、いや非常に残念な事なんだけど物語の骨格がしっかりしていたら、別に折原マヤというキャラクターがストーリーの進行上亡くなったとしても別にかまわない…そうしっかりとしていたら(笑)
なんというか主人公が浪人生フリーターの特技はコンピューターのハッキングだけの少年なもんで、もうね、いらいらしますよこういうのは。

こういう若手俳優、若いというか少年、20歳前後の連中にいちばんそぐわないのはこういう話なのも露呈した。
巻き込まれタイプなら特殊技能なくともなんとかなるもんだけど(「ゴールデンスランバー」のように)ライダーに変身するとか、子どもの頃から格闘技に通じているとか、親父が特殊工作員で仕込まれていたとか(そりゃARMSか)でないとなあ。
なんか都合が良すぎる部分が出てきてほえーってなる。

でテロに対するチームがしょぼい、しょぼすぎる!いちおうマッチゲさんこと松重豊さん演じる加納さんがいなけりゃあの組織ガタガタだよ。高嶋アニの演じる荻原は典型的な権威主義者で彼もそれにそってノリノリで演じているけど、あの手の組織ではそういうトップはフラギングされるような造型がマストだとしても、田中の哲っちゃんが演じた藤丸パパがあこがれというツンデレ属性があったとしても、諜報機関のボスとしてはアレは無い(笑)

そう思えば外事警察はよく出来ていたな。現場は小さな班単位で動き、情報の漏洩を防ぐ上ではなく現場指揮官の指揮の元、作戦を実行する。CIAでもデスクワークのケースオフィサー(ハンドラーとも言う)そして現場のオペレーター(工作員)、もちろんアナリスト(分析官)は別にそういう部署でまとめられている。

攻殻機動隊の公安9課やCI5のように組織が非常に優秀でも、偶然や、他の組織の縦割りの弊害でテロを追いきれないっていう方が、リアリティがあるっていうのにアホな指揮官と裏切り者だけでっていうのはなあ。(縦割りあるじゃんという人もいるかもしれんけど、現状ではサードアイだけだもの組織としてまともに描写されているのは)

といつもの苦言ではあるんだが、実はこの手の内容っていうのはダイヤの原石みたいなもので確かに「24」の模倣かもしれないけれど、面白くなる要素は秘めているんだよね、だから勢い採点も辛口になるし、もっと細部を詰めろとかって思う。特に去年は「外事警察」という作品があったので余計にそう感じてしまう。

もうちょとブラマン的にアクションにふっても全然成立させられる内容を作れるはずなのになんだかなあ。まあシーズン1の脚本の蒔田さんが今回関わっていないというのも大きいのかな。

まあ吉瀬のみっちゃん演じるマヤ亡き後、なんか惰性で最終回直前まで来ちゃったけど、ヤギくんはなんだったんだ?ということはおいといて、エリーAKA満島ひかりの正体がラムネ AKA敷村教授の娘だとマジ萎えるな。そんでそこらへんを最終回でドタバタ解決もキツイ。
自分が24を観なくなったのも3か4でもうメタメタにひっぱっといて最後にムリクリ、ケリをつけるパターンにつかれたから。
なんだかもうテロ成功の超どんでん返しで無いと思うけどシーズン3は北斗の拳の世界から始まっても別におどろかない(苦笑)


ちなみに「外事警察」は3/24に総集編放送決定!未だ観てない不届き者はとっとと見てください(笑)
外事警察 | NHK 土曜ドラマ
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by tonbori-dr | 2010-03-18 22:42 | TVdrama

東京DOGSまとめと外事警察

なんぞ最終回14%だったとかで。
東京DOGS:最終回視聴率は14.0% - 毎日jp(毎日新聞)
よく保ったなという感じです(笑)
でも隠れた人気というか、旬のイケメン(これもそろそろ死語っぽいけど)2人のおかげかも。
感想をさらっと拾っていても女性にこの2人、けっこう人気なので。

でもドラマ的にF層が14~15が上限というのも見えたんじゃないですか?>中の人みたいな。
まあそれはどうでもいいんだけれど、とりあえずは最終回まで視聴。
で総評としては、スベリが上手く噛み合わないままいったかなと。
シリアスの中にコメディをというのは難しいしシリアスドラマの中にコントを挿入してるような
座り心地の悪さが最後まで続いた。(とりあえずクスクス笑いのシーンはあったけど、だから?っていう)
しかしよく最後まで観たなあ自分www

で知ったけど脚本家の中の人海外ドラマの「バーン・ノーティス」の翻訳もやってるそうで。
TV LIFE 『東京DOGS』脚本・福田雄一インタビュー:注目の海外ドラマ『バーン・ノーティス 元スパイの逆襲』で脚色に初挑戦!
それのフィードバックなかったの?と思うような感じで、
「あぶない刑事」とか「大追跡」のような軽妙洒脱さは最後までこなかった。
でも「あぶ刑事」は演出側はかなり気にしていたようで、ゲストにトオルちゃんをもってきたのは、
そういう意味だろ?って思うんだが、残念ながらタカさん、ユージの域まではいってない。
脇が上手く機能してなかったのも気になるし、
もしかすると主人公側登場人物が5人以上だとダメな人なのかも>脚本の中の人

その点「外事警察」はぶっち切りで今期ナンバー1ドラマといっておく。
というか最終回の曳きが某JINと同じ続く?みたいな感じだけど、中盤の厚みや
登場人物の造詣、配置など全てにおいて高得点。
脚本が一部で非難轟々古沢良太氏だけど、「ゴンゾウ」は結構かっているので、
そういう意味ではまた一つポイントゲットみたいな(笑)

主人公が渡部篤郎なので「ケイゾク」の元公安刑事、真山を彷彿とさせるが、
(実際そういう風に観ていた人も多し)
その作風といい作りこみといい半端なかった。
それにクリフハンガー的なラストも一応の決着を付けての事なのでいやらしくない。
というよりかえってこの次を観たいなと思わせる、スタッフ側のやる気が見える。
つまりは用意周到さも垣間見れる。こういうのがプロデュースのお仕事って感じだ。

日本では難しいとされているポリティカルフィクションネタを堂々とやっちゃう辺りも、
好感度が高かった。一見敷居が高いが、コレを見ると東京DOGSが学芸会に見える。

そこも東京DOGSの不幸なところで、実は脚本はシリアスで詰めればよかったんだよね、
で、現場でアクションとともに台詞をライブにしていく。(アドリブなど)
「あぶない刑事」「大追跡」「ベイシティコップ」なんかは出演者のそういう部分がひきだされていたから。

もちろんシリアスドラマなら一言一句かえさせねえな、倉本巨匠とか、
演技は委ねるけど、台詞は譲らんの主にコメディなどの三谷さんとかとは、
違う作法、文法が要求されるのがこの分野だと。やはり餅は餅屋にまかせるべき。
で冒険とか実験は、そのための深夜枠でしょと言ってみるテスト。

長谷部監督の死去もあったけど、こういう分野の継承まじで上手く行ってないなと。
「外事警察」はNHK的でそういう作法、文法はNHKのモノなんですよ。
だから安定しているという話。やはりなんだかんだいってもクオリティが高いッス。
ちなみに来年BShiで一挙再放送するらしいので視聴環境のある方は一度ご覧になっていただきたい。
外事警察 | NHK 土曜ドラマ
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by tonbori-dr | 2009-12-23 01:12 | TVdrama

泥棒映画なのか空想冒険映画なのか? K-20感想

ひさしぶりのスルー映画祭り。
「K-20 怪人二十面相・伝」
結構評判は良くて私のリアル友人もコレは面白かったよと言っていたのだが、
なるほど画面に関しては日本映画ながら力入った映画になっていた。
レトロフーチャーっていうのか?
昔の空想冒険活劇風味に怪盗が跋扈するなんてまさに少年探偵団のネタだ。
(ちなみに実際にBDこと少年探偵団も出てくる)

だけど映画館で観ても確かに怒り出さないレベルだがテンポの悪さがなあ、
あれテンポがよければツッコミどころがあっても
こーゆう映画でつっこむ人たちでも、許してくれるのにと思っちゃったなあ、
なんかこう色々間延びしているというか。


基本的に主人公の行動原理があっちこっちに複雑に取り込まれるのでコレは脚本が書いてるときには、「おおこれでOK!」ってなってるんだけど通してみると「あれ?こいつおかしくね?」みたいな感じになってるんだよね。

けどそこは話をガスガス切り詰めれば案外分からんもんだよと言ってみるテスト(笑)無駄に主人公が考えたりするのにアレ?考えたのにそうなのとなっちゃうからおかしい事になる。トリ頭なみに3秒だけですませばこの映画口うるさい方々にも大好評だったと思います。

というか結構キャストでネタバレしまくってるんだよね、一応の謎掛け映画なのでナンだけど。もうそれしか無いだろうって。その上色々ネタをふってるのに放置なんだもの、ならばそういう理屈はいらねえ、バルクールとワイヤーで勝負する泥棒アクションでいいやんと。で国家権力は敵でもういいよ(笑)でもそうにはなんないし。

ちょっと精度上げて細部を詰めるか、いっそのこと話をどっかに集中してくれたら、絶賛できるのになと残念。

なんというか「リターナー」に感じた甘さとか、ダメっぽさ(ツメとか脚本とか)を感じた。
それは主人公が金城武だから?いやいやエンドロールまで見てやっとこさ解決した。
「三丁目」のあの人が噛んでいるからダッ!(笑)なのでこの感じも止むを得ずなのかも。

ラストに洋楽は恥ずかしいなあと思ったらライムスター宇多丸氏も同じ事をいってた。
というよりおいらより辛口だよ、聞いててソコまでいわんでもと思っちゃったよ(^^;
シネマハスラー:K-20 怪人二十面相・伝 注意:リンク先はポッドキャストです。音が出ます。

アクションは横山誠が噛んでいるので結構見せる。まあでもアクション満載っていうわけでもないんだよなあ。
ともかくツメが甘いのが気になった映画でした。

「K-20(TWENTY)怪人二十面相・伝」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

追記:斜体部、文章訂正しております。

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by tonbori-dr | 2009-11-29 21:42 | スルー映画祭り

トランスポーター3アンリミテッド雑感

いっとくけど一部ネタバレしてるかもなので読むならそこらへんご了解を。





うーん。舞台がヨーロッパに戻ったのは嬉しいがべッソンクオリティの法則、その1。
「続編を作るととたんにしょぼく、またつまらなくなる」に見事にはまっている。PART2ではマイアミに舞台を移しビッチな殺し屋とかでそれなりに見せてくれたが、今回は『プリズンブレイク』のティーバックをもってきただけで特に動かさないのも?もったいない。

そして致命的なのはヒロインだなあ。べッソンはウクライナ系の人が好き見たいだけど、今回のねーちゃんは安い、安すぎる!まあこれは映画を見ればすぐに分かるネタです。

ステイサムを使ったアクション自体はコーリー・ユエン師のアクションコレオグラフィーのおかげで、一定水準ではある。まあそこらへん目当ての人ならいいんだけどね。

話はまあ1に似てるけど特に運ぶものの身内がどうとかは無いです(笑)あとエコとかで産廃を扱ってるけどこれはネタがキャッチーだからでしかないだろうな。しかしフランクのルールはもう既に破られるモノとしてしか機能していないな。しかも守るフリしかしないし(^^;

あとめっちゃネタバレなんだけど
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by tonbori-dr | 2009-08-27 22:28 | Movie

『任侠ヘルパー』を観て

特別すげーとかは思わないけど、今期のドラマの中では結構いい出来じゃないかと。

お仕事モノのフォーマットもきっちり、そしてちゃんと次回への引きとなるサブストーリー(最終回に到るための伏線、布石として)も含みつつの構成。

主演の草ナギ君が『しんごー、しんごー』と叫んでマッパになったことで一時は危ぶまれたけど(この件も泥酔で家宅捜索?とか、あとあと考えたら完全に警察はヤクを疑ってたんだなと分かる。)相変わらず不思議な演技力で雰囲気を作ってる(笑)

今日は江波杏子さんが出ていたけど(その娘役が西田尚美というのもナイスキャスト)もうね、スゴイの一言。毎回老齢の俳優さんが(介護の話だし当たり前なんだけど)やはり若い連中よりもスゴイなというのもこのドラマのポイント高い部分。ジャニーズバーターで1人入っているとはいえそれを気にさせないのはやはりゲスト俳優と脇を固めているからだな。
もちろん黒木メイサも良いけどね(笑)今いい感じに三角関係?みたいな

あとは題材。いくら脇とゲストを固めていてもこういう例も。
J-CASTニュース : テレビドラマ「こち亀」 これだけ低視聴率にあえぐ理由
初回観たけど、次回はいいなと。まるでコント。コントは悪くないだけどコントをやるならコントをするべきでドラマでもない中途半端感覚。原作を忠実にと書いているが原作に忠実にもなっていない。というより、それで言うなら『エースをねらえ』とか出演者の一部のコスプレぶりが人気になったけど、どじょうはそんなにいねえぞという事を分かってない感じが。大方『ROOKIES』があたったので勘違いしたか?TBSって感じなんだろうか。

というか結構迷走しているところがあって『官僚の夏』はタレントが揃っているからまだしも『オルトロスの犬』なんか完全にタレント頼み。いや正確には脇だのみ(笑)脚本を『24』よろしくチームでやってるらしいけどなんだかこうピリっとしてこない。主役の2人以外にカメラがふると結構面白くなる予感があるのに(笑)

まあそんなわけで別館ブログネタを色々仕込みつつ、とりあえずの木曜の楽しみとしている。
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by tonbori-dr | 2009-08-20 23:38 | TVdrama

*俺の居場所はあそこだけなんだ。『レスラー』

大阪ではそろそろファーストランも終了しそうなので慌てていってまいりました。
なるほど、この作品を上半期№1に推す声も多いのも納得。

事前情報では低迷していたミッキー・ローク復活の一作。過去に栄光を掴んだもののよる年波には勝てず低迷しているレスラーが主人公ということくらいしか聞いてなかった。
実際ストーリーはベタ。ランディ・”ザ・ラム・ロビンソンは80年代に活躍し、ライバルの中東からの刺客アヤトラとの派手なバトルで名を売ったが、徐々に人気にかげりが出てきて今では週末に地方巡業、ドサ廻りの日々、もちろんそれでは食えずにスーパーではアルバイト。住まいはトレーラーハウスだがその家賃さえも払えない体たらく。
心の安らぎはなじみのストリップバーのダンサー、キャシディ(マリサ・トメイ、熱演!)に逢うことくらい。そんなランディ。永年の肉体増強のためのステロイド他諸々の薬物と派手な立ち回りで身体はボロボロ。とうとうある試合で心臓発作を起こし倒れてしまう。手術は成功したものの試合はドクターストップ。現役引退を決め、パートタイムの仕事をフルタイムにしキャシディの助言に従い疎遠になっていた娘とよりを戻そうとするのだが…。
まったくもってベタである。レスラーの部分がボクサーでもいいのじゃないかというくらいにベタ。だけどそんな物語を派手ではなく地味に、しかししっかりと登場人物、特にランディをキャメラは追っていく。正直、すごくベタな話で個人的には途中まで何故、皆が絶賛するのか分からなかった。それは自分がそれほどプロレスとかに興味がなかったからかもしれないのかもと思った。でも数々の少ないけどさりげない台詞、そしてランディを執拗に追うキャメラ。その全てはラストのためにあったのだ。ラストには納得の、だけど切ない、沁み入るエンディングが待っている。

多分この作品、ロークではなくスタジオ側が推したケイジなら、よくある作品でこれほどのものにはならなかったという見方がされているけれど、それでも佳作にはなっただろう。もっともそれだけで埋没し、あーそういのあったねーみたいな。(世間的にはそれは忘れられてしまうカルトにもなりえない凡庸な作品ということなんだけどね(苦笑))
だけど80年代にまさに光を放っていたアイコンであるロークが主演することで、主人公のランディが血肉を得たというのは言いすぎではない。実際あてがきに近いキャラクター造詣だったそうだ。

そして思ったのはこれもアメリカンドリームの残滓なんだよなあということ。ロークの不遇時代に彼に役をオファーしたことのあるスタローンなら多分ロークにこうささやいたに違いない(ちなみにロークはスタローンは最新作『ジ・エクスペンダブルズ』に出演)『確かに最高の映画だったゼ、ミッキー。だがオレならラストはハッピイエンドを観客に見せる。客はそれを求めている。』と言うかも知れないなと。まあ実際にはそんなことを言わないだろうけど。(スタローンは自らの立ち位置をよく分かってる)
自分には、これは『ロッキー』の合わせ鏡じゃないかなあと観終わった後にぼんやり思った。
全然違うよ!という人もいるだろうし、そんな考察は甘いし浅いという人もいるかもしんない。けどやっぱり70年代後半に始まり、80年代は『ロッキー』シリーズは絶頂だったが次第に廃れていった。また最近スタローン自らの手でケリをつけたので、結びつける人は少ないだろうけどやはり自分にとっては重ね合わせてしまう。何故ならロッキー・バルボアいやスタローンもリング(スクリーン)、そして戦う(映画に出る)ことにしか居場所が無いとも言えるから。

そういう意味では普遍的なストーリーでありながら、きっちりと人物を描き出し、また世代論をきりとってみせたとも言えるし、なにより生き様ってこういうもんだろ?と問いかける事に成功している、と思う。

ともかく今週末には近畿地区でのファーストランは終わってしまう
その前にスクリーンで観れたのは良かった。
※調べると上映回数は一日一回だけどまだロングランっぽいです。いい映画がロングランというのは素直に嬉しい話。
でも上映回は減ってるので興味のある方はとっとと行くのが吉かも。
「レスラー」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

書き忘れたけど、ボスのエンディングテーマは最高!、これがまたぐっときた。

追記:07/18 追記部分は太字にしてます。あと文章もちょっと直しました。
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by tonbori-dr | 2009-07-15 23:58 | Movie

本日の『新・警視庁捜査一課9係』で

最初にいっときます。

ネタバレです。

















基本的にこのドラマは好きだし、ジャニ絡んでいるとはいえチームワークもいいし、大事にしてほしいのであえて。というか日本の映画、ドラマ全般に言えることかも。

というか宗教的に日本人は無自覚すぎて(特に最近。)なんといっても新興宗教、詐欺まがいというくらいで仏教、神道名前は知ってても、イスラム、アルカイーダ?タリバンとか?という全く持って噴飯ものな認識(という自分もしっかり知っているとは言い難いけども)がまかり通っているけど、まあブロガー界隈ならばまだ割と情報の海に接していてなんとなくうっすら知っている人もいるけど、
やっぱり、キリスト教(司祭といっていたのでカトリック)で罪の懺悔の告解を聞いた内容を漏らすなんてありえないと思う。先般公開された手塚治虫の『MW』でもそういう描写が原作であった(映画は未見)しかもさらに背徳の罠があってさらにとんでもなくなっているのだけれど(映画ではそこはほのめかしだけらしい)。
さらにいえばジャック・ヒギンズの小説『死にゆく者への祈り』

死にゆく者への祈り (ハヤカワ文庫 NV 266)

ジャック・ヒギンズ / 早川書房


この作品でもその告解が重要な要素を持っている。いくらヴァチカンから遠く離れた東洋の島国でも、そして話の筋立て上、説得する側の言説に筋が通り正しくて、犯人がイかれ野郎だとしても、そうじゃないのかという思いが強く残ってしまう。
この辺りは実際の宗教関係者、キリスト教(カトリック)関係者に話を聞いてみたいところ。
目くじらたてるなよと言われればそうだけど、この世の中、宗教上の事で殺し合いまでやっているご時世。安易に触れていいものなのかなあという気がしたので。
犯人のネタ的にはなかなか面白かっただけにね。ちょっと気になったのでメモ的に書き残しておきます。
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by tonbori-dr | 2009-07-15 22:12 | TVdrama