It'sMyjob「ザ・タウン」

ザ・タウン、観てきましたよ。ええ、クライムサスペンスとかプロの強盗団とか『HEAT』好きなら観ない訳には遺憾でしょう(笑)
なんでもこれ原作があるそうだけど未読。実のところこれも骨太な出演者とプロをきっちり描写しているけれど骨格はハーレクインロマンス。まあいわゆる吊り橋効果?みたいな。でも強盗が日常のヤツでもこんなことを続けていたら命が無いだろうなとは多少頭があれば考え付くわけで。でそこでどうするか?そこが分かれ道で、『HEAT』や『ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー』に比べるとやや甘口なれどちゃんとオチをつけた佳作だよねと思う。
ツイッターで初見を書いたときは匹敵とまで書いたけど、数日寝かすと、いやいやと、で『HEAT』観るとはあなるほどと。そんなこんなではあるがベン・アフレックの演出は手堅くまとめてるなと感じた。

ところで自分はベン・アフレックの監督作は今回が始めてたけど主演を張って、これはいやなかなかじゃないか?今後は演出に回った方が結構良いかもですなという気も(笑)

で気になったのは、FBIが強盗犯を州境を越えているわけでもなく、重傷者を出していてもこの時点では殺人をおかしてもないダグ(ベン・アフレック)たちを執拗に追いかけるのは何故なんだろう?そこは原作で説明されているのだろうか?そこは気になった。フローリーの同僚ディノがダグと顔なじみ(出身が同じチャーリータウンということが取り調べシーンで明言されている)ということでもしかするとタスクフォース(異なる捜査機関から人を集めて任務に当たる専従捜査班)なのかもなーと(ディノは州警察もしくは市警察の人)でも捜査の時はFBIだっていってたし??

キャストは、『ハートロッカー』のジェレミー・レナーがまたまたいい味だしてる。助演を上げたいっす。っていうかベンアフと役柄が逆転してるとさらに深みが云々は言っちゃダメだぞ(苦笑)でもやっぱりジェムはレナーだからこそ。
そしてこれが遺作(本当は別の作品らしいけど)になったピート・ポスルスウェイト、冷酷なアイリッシュギャングの元締めを憎憎しげに好演。これからも活躍して欲しかっただけに本当に残念。
そして『フロスト×ニクソン』でフロストとたまたま飛行機で知り合い行動をともにするキャロラインを演じたレベッカ・ホールが若くして銀行の支店長になったエリートビジネスウーマンであるクレアを演じている。なかなかどうしてどうどうたるものでした。予想よりお若いのでさらにびっくり(失礼!)あとダグの幼馴染でジェムの妹であるクリスタをブレイク・ライヴリーが演じてるんだけどこれまた年齢を聞いてビックリ(またまた失礼!)ヤク中のお肌ガサガサのシングルマザー役なんだけど、いや恐れ入りました。これぞアクトレスってことを痛感。

そして前にベンアフがリスペクトする犯罪映画ベストに『HEAT』をあげてたけど、なるほどどうして本当にリスペクトしてるんだなーと思ったシーンがいくつかあった。いやガチで好きなんだなと嬉しくなった。
映画/ベン・アフレック インタビュー ベンが選ぶ最高の犯罪映画ベスト11も! - cinemacafe.net
ダグの行動規範とか、まあ詳しくは観てくださいな。もろオマージュだと思ったシーンもありました。

もう少しビターさがあれば完璧だったかな、でもこれはこれでOKの1本。クライムムービー好きならお勧め。

「ザ・タウン」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

追記:ちょいネタバレ?ガンマニア的な
[PR]

by tonbori-dr | 2011-02-19 00:38 | Movie

*笑いのセンスがイギリス的なブラックユーモア。『ロック、ストック&トゥースモーキングバレルズ』

ということで今更ガイ・リッチーの作品は観てないよという話は
前回『レイヤーケーキ』でも触れた気がするがまあこれを観て、ならばこちらも観ておかないとあれだけ話題になったしと思って借りた。

なるほどなんともイギリスらしいぬるさ。そしてテンポ。最初関係ない話をせっせとして伏線をばらまき、それを中盤から急に転がし始めていく。そしてイギリス人らしい微妙なブラックなジョーク。
あきらかに日本人とは笑いのツボが違うがクスっと笑ってしまうこのぬるさ。
こういうのが好きな人にはたまらんけれど多分スノッブぶっている人には解りにくいんじゃないだろうか。
実のところ『うへー斬新だあ』とかは思わなかったし特に言われているほどクエンティンぽくもないなと。しかもちょっとクドイ(苦笑)
ただオールドスクールをよく勉強してるなと思わせるトコがあってそういう部分がクエンティンとかと同じ匂いを発していると見られるのかな。(彼も大体はネタは古い映画から引っ張っている、その集大成は『ジャッキー・ブラウン』)あとキャラクターが喋り捲る(何気ないセリフが伏線だったりとか)部分とか。

これの公開時に観たら多分熱狂していたと思う。けれど今頃観たのでそれほど熱狂できないが入り組んだ物語を舵取り兼主要登場人物兼狂言回しに主人公を持ってきたことで捌いている。そのシノプシスは上手かった。

More
[PR]

by tonbori-dr | 2007-07-24 23:19 | スルー映画祭り

*なんともイギリスらしいクライムムービー『レイヤーケーキ』

またまたGun0826さん(只今ちょっとお休み中)のところのエントリを観て、これは中々良さそうかもと前から狙っていたが何故か他のばっかり借りていたのだが、やっと観てみた。
えろぶろ at Excite : レイヤーケーキ

主人公は名無しの麻薬ディーラーのモノローグから始まる。彼の名前は作中一切出てこないMrノーボディ、XXXXとエンドロールにも表記されている。

麻薬ディーラーとして目立たず自らルールを課して巧みに立ち回り仕事がうまく回っているうちに引退を考えている主人公をダニエル・クレイグが演じている。
これが中々似合っていてはまっているというGunさんの見立てはナイス。というかピッタリだ。あとちょっと転びそうになってる潜入捜査官とかもいいかもと思ったデスよ。

その他のキャストも知らない人が多いが芸達者でいかにもイギリスらしい。
知っている人といえばリチャード・ハリスの次にダンブルドア校長を演じることになったマイケル・ガンボンにスタトレDS9のオブライエンで御馴染みのコルム・ミーニイあたりか。

派手に血が飛び散るわけでなく終始静かにだがその後ろで色んなものが蠢いている感じがよく出ている。

舞台がイギリスなんでやはりそこかしこに伝統、ジョンブル、階層ってもんが見え隠れしててそこがタイトルになってる『レイヤーケーキ』にかぶってくる。そんな映画

More
[PR]

by tonbori-dr | 2007-07-01 23:18 | スルー映画祭り