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新時代のマカロニウェスタン「マチェーテ」

なんてえのは言い過ぎかなーとは思うけど、訳ありの寡黙な男が暴れまわるっていうのはマカロニウェスタンでしょ、みたいな。

そういう感じで楽しく観れたのがこのマチェーテ。ダニー・トレホ、アメリカに悪役商会があれば完璧に筆頭なご面相。その上、ムショにもくらいこんだという。まあ酸いも甘いも噛み分けた本物のタフガイというわけだ。

しかも還暦越えてのあの肉体。鍛えてるおっさんが孫くらいの娘とラブビーム発射しまくりとかもうありえねえーって感じだけどそれはイイのだ!

でも結構シリアスな部分もあって一つは麻薬。マチェーテは元々メキシコの警官だったのだけれど麻薬組織の罠にはまって故郷を追われた。そして二つ目はマチェーテはメキシコでお尋ね者になってしまいアメリカに不法入国した。メキシコからの不法入国者はアメリカが実際に今抱えている問題。実はこの2つはセットになっているところがあり、そして今現在も進行中なホットな問題でもある。

そういう意味ではブラックスプロイテーション映画ならぬ、メックスプロイテーション映画といってた人がいた。確かにそういう側面もあるけれどベースはやはりマカロニウェスタンじゃないかなと。そこのメックスプロイテーションが合わさっていると見るべきじゃないだろうか。

というのも物語の締め方を見るとプロイテーションならばもっと別の締め方もあっただろうけどそうはしなかったから。いや中盤かなりそこを意識はしていたみたいなんだけど何故か着地点はそこにいかなかった。そこはロドリゲスの照れかなと思ったけれど、ウェイン町山さんはちょっとご立腹みたいだったwww

キャスト的にはともかくトレホに尽きるだろう。マチェーテ(原語だとマシェーテッに近かった)をぶらさげてる部分は正直、山賊(笑)だが『グラインドハウス』のフェイク予告編での(出てきたシーンも律儀に使ってる)あの活躍を観て、「コレはオモシロそうだ」と思ったのを本当に映画にしちゃったロドリゲスも偉いし、それに応えたトレホもナイスだよねという話だと思う。

あとは白人至上主義者の議員にロバート・デ・ニーロとか自警団の親玉にドン・ジョンソン。ヒロインはダブルヒロインを配して、ジェシカ・アルバにミシェル・ロドリゲス。特にミシェル姐さんは完全に分かった役なのが嬉しい(笑)個人的にはシー・シェパードに寄付したり、飲酒運転したり暴れたりといろいろ暴れん坊だけこの役柄を見たらもうそれで全部OKっすよ(笑)
他にはチーチ・マリンがトレホ叔父貴の兄貴とか(ドン・ジョンソンとの共演シーンは無いけどナッシュ・ブリッジスコンビ!)デ・ニーロの腹心でアメリカの麻薬組織の元締めブース(ジェフ・フェイヒー)の娘がリンジー・ローハンだとか。ブースが雇ったナンバー1殺し屋オシリスがトム・サヴィーニとかもオールスター感があってお得www そういえはプラネット・テラーの双子はこっちにもでてたなー。
麻薬王にはひさしぶりのメジャー復帰のスティーヴン・セガール。あくまでもセガール節www一応見せ場あり。ちょこっと腰を抜かすかもw


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気になったこと。
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by tonbori-dr | 2010-11-14 23:25 | Movie

落とし前の付け方。「ロストクライム-閃光」

もう殆どの劇場でファーストランが明日で終わる、「ロストクライム閃光」これも先日駆け込みで観てきた。まあこの夏は同じ警察モノでブロックバスターの「踊る大捜査線THE MOVIE3」があったことでそれほど大きい話題にもならず公開を終えようとしているが味わい深い映画だったなということで雑感を書き留めておきたい。

あらすじはgooから引用
若手刑事の片桐は、出世を夢見る血気盛んな男。ある時、隅田川で絞殺死体が発見される。捜査を担当することになった片桐は、定年間際のベテラン刑事・滝口とコンビを組むことになる。滝口の身勝手な振る舞いに困惑する片桐だったが、被害者が“三億円事件”の犯人グループとつながりがあることが判明し、驚愕する。“三億円事件”の真相を暴こうとする片桐だったが、やがて恐るべき事実にたどり着き……。/goo映画より

ロストクライム -閃光- - goo 映画


この話、特段明言されてはいないけれど、今(2010年)よりもちょっと前の出来事である。もちろん3億円事件そのものは42年前の話だけれど、この映画で冒頭からはじまった殺人事件は多分2000年を舞台にしていると思う。奥田瑛二が32年前とかなんとかいってたような気がするしなにより携帯がアンテナを引っ張り出すタイプだった。10年前はあれが最新だったしなによりプリペイドケータイだって1998年が初出。

でなんで年号にひっかかるというと、この話、別の現代の話にしてもいいのにわざわざ2000年にしたのは原作準拠なのかもしれないけれど、こだわりがあったからだと思うのだ。

今時はターゲットとなる観客にあわせ原作小説で男性だったキャラクターを女性にしたり、そもそも原作にいないキャラクターを付け加えたりはよくある話。そこで2000年にこだわったわけというのはやはり世代の話なのかなと。いわゆる人生50年、折り返しを過ぎ若き日の悔恨や罪の意識というものを精算、いや懺悔か。とにかく一種の決着をつけたかったのではないかなとそう感じた。

もちろんそれは3億円事件の犯人を(フィクションとはいえ)明らかにするというものだけではなく当時の雰囲気とか空気を洗い流したいというそういう風に見えたのだ。
監督は「誘拐報道」の伊藤俊也。「女囚さそり」の監督としても有名だけど、自分はやはり「誘拐報道」この映画を観たとき、マカロニことショーケン(萩原健一)が鬼気迫る演技で誘拐犯を演じた部分と報道側の部分を丁寧に描写していて、現場近くの新聞販売店に前線基地を設けて、取材にあたるところはすごいと感じ入ったのを覚えている。

ひるがえってこの映画、2時間サスペンス臭とか、大仰な演技とかってことで、3億円事件という大きなミステリーに気を取られて肩透かしをくらった人が多いみたいだが、これは3億円事件のミステリーを暴く話ではなく時代に反攻しいつのまにか組織と折り合いを付け飼いならされてしまったり、ゆがみをかかえてしまった人たちのいわば鎮魂歌ともいえる作品だと思う。いや普通に良作でした。

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役者さんについて。
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by tonbori-dr | 2010-07-29 23:05 | Movie

奇跡は起こすものである。「インビクタス負けざる者たち」

すみません、タイトルがネタバレです。
それに実は長いので省略したけど、「奇跡は起こるのを待つものではなく、自らが起こすものである」というタイトルを考えていた。

この話はリアルタイムで覚えている人も多いかも。
現に私はこの中で南アフリカのスポーツ大臣とマンデラ大統領の会話中にでてくる、日本の記録的大敗をよく覚えてる。というかオールブラックスの強さは異常で、本当に世界王者の風格を持つチームで南アフリカの勝ち目は殆ど無いと思われていたのも事実。だけど結果は…。
真実とは小説よりも奇なり。まさにそれを地で行くストーリー。まさにNHKスペシャルとかで取り上げられるべき話。「奇跡体験アンビリーバボー」なんかでは30分弱で要点がまとまってしまう。
そんないわゆる「この物語は事実を基にしている。(This story has been based on actual events.)」という話を堂々の語り口のイーストウッド節でつづっていく。

この映画を見て自分は、マンデラという人の底知れぬ凄みというものを一番に感じた。赦すと言う行為。殆どの人は疑心暗鬼、本当に赦してくれるのか?と疑ってかかる。普通なら釈放されて、そこから自分が大統領になったら迫害した者たちを迫害してもおかしくない。やっと自分たちの時代が来たと思ったけれど増員を頼んだら白人の自分たちを迫害した秘密警察から応援が来て憤懣やるかたないSP。しかしマンデラは確固たる信念をもっているので彼が執務室に乗り込んできても普通に構えて諭す。また国家スポーツ評議会でアパルトヘイト時代の負の遺産ととらえられている、ラグビー代表チームスプリングボクスを葬り去ろうとする人たちに理を諭す。彼は秘書にもし1票でも相手が上回ったらどうしましたと問われて、ならば民意に従うといったけど、全然勝算がなかったわけでは無いだろう。でなければ、会場内に自分のシンパを置いて連絡などさせはしない。ここでネルソン・マンデラの恐るべきバランス感覚と政治的才覚が発揮されている。彼はちゃんと計算しているし、どうやって勝てるかの確率を上げれるのかきちんと計算している。また物事のスパンを長く捉えることも出来るが、今は積極的に動く時期ということも心得ている。また自分の年齢を考えても道筋だけはつけなくてはならないと。そのためにはどんなことでもやってのける信念をもっている。そしてその事が繰り返し描写されていくのだ。普通27年間も獄に繋がれていれば、荒んでいたり、報復を始めてもおかしくない。だがそうはしなかった、その怒りを前へ進むエネルギーへと転化している、そんな彼の凄味はモーガンによって引き出され演じられたと言ってもいい。そうマディバ(マンデラの敬称)にそっくりで彼から私を演じてほしいとまでいわれたモーガン・フリーマンの演技は力みの無いされど威厳を持ついい佇まいだった。そこもイーストウッド印。もちろんキャプテンのピナールを演じたマットもしかり。

そして今回もクリント・イーストウッド監督は淡々と派手な事をせずに手堅く、演者の良いところを引き出す、結果派手なシーンがあってもベストの演技が引き出され、深い余韻を産む。もう老練の域といっていいけれど、今回もそのイーストウッド節というべき演出で淡々と、しかしダイナミックな物語が綴られていく。

名の在るキャストはモーガンとマット以外には殆どいないけれど、大統領秘書(首席補佐官)の人とかSPチームの黒人リーダー、ジェイソンや白人リーダーの人とかね、皆さんいい演技する。そこがやっぱりイーストウッドのマジックだなと思うところ。そんでパンフに書いていたけど実は息子が出てるとか。音楽にカイルが関わっているのはここ最近の流れだけど、そうかという感じ。そういえば娘さんとも共演してるんだよな。そういう親バカな部分があってもまあいいやと赦せるよ(笑)でオスカーノミネート逃したのはそのせいかなと(爆笑)、まあ今回アカデミーに作品賞としてノミネートされていないのは多分、お話がやはり偉人伝的な部分と役者に頼っているかのように見えたのかもしれない。実のところちょっと説明不足かな?というかやはり話としていい部分が強調されているように見えて、もちろん嫌なところもあるんだけど若干そういう痛い部分が少し薄めに思えてしまうので足りないと思ってしまう部分もあったけど、そこがマイナスなのかもしれない。

しかしこの話をただの深イイ話だと思ってみるのではなく、普遍的なしかも人間力が奇跡をも起こすというその瞬間を追体験するという意味で観てもいいと思う。奇跡 は待つのではなくまさに人事を尽くすという当たり前のことを描いているだけなのに、ちゃんとしっかりとした映画になっているのはさすがクリントとしかいい ようがない。この作品は今年劇場で観るべき映画の1本としてオススメできる。
いや年に1度イーストウッドの新作が観られるとはなんと幸せなことよ。この幸せが少しでも長く続きますように。

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ちなみにこの作品を観に行ったのは2/11。これは最初からそう決めていた。
何故かはネルソン・マンデラでぐぐってみると分かると思う。
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by tonbori-dr | 2010-02-16 21:27 | Movie

「ロックだな。」ゴールデンスランバー雑感

公開間もない邦画を観にいくことは実は結構多かったりする。理由は後だと行くのが億劫になるから(笑)
実は一番乗りとかそういうのには興味が無く、ゆったり周りを気にせず観たいと言う欲求が強いからなんだけど、そのためムーブオーバー時がファーストランぎりぎりでレイトで観る事がほとんど。
今回はファーストデイサービス(いわゆる映画の日1000円というやつ)というのもあったので30日封切作品を1日に。
最終の通常ならレイト枠。しかも午前0時前の終了だったので思いのほかお客さんも少なく(雨の影響もあったろう)空いている劇場でゆったり鑑賞できたのはよかったが興行的には配給元は頭が痛いかも。
ちなみにだからといって公開初日否定派じゃないよというのも重ねて言っときます。なんせガンダム徹夜組あがりだしな(歳がばれる。笑)

そんで、観たあとで知ったんだけど時間は長尺130分超だったとか。だったとかというのはそれを感じなかったから。
個人的なんだけど、アレ?そうなのという感じ。話がスタン、スタンと進んでいく。まるでスキップしているかのごとく。
よく長尺映画で「もっとテンポアップ」とか「編集を上手く、ざくざく切っていきゃー」という自分が、個人的な感覚で言えば全然OKだった。

それは導入部の上手さと構成の上手さ、そしてキャラクターたちの魅力だと思う。普通のこういうゲッタウェイものの主人公としては青柳(堺雅人)は押しが弱いけどそれを逆手にとった造形と周りの登場人物の面白さがそれを引っ張る。そして出だしの会話でポーンと状況に放り込んでいく。
そしていわゆる主人公側の皆さん、一様に「ロック」なんだよね。でことさらにそれを強調しているのは主人公の職場の同僚の人なんだけどちゃんと観れば、周りの人たちもそうなのよ。へたれている後輩のカズまでも。

とあぶなくネタバレしそうになったけど、まあ色々詰めも甘いし(大甘?)ヲイヲイな部分(気になる人もいるけれど)が皆無とは言わんけども、かなり娯楽映画してた。まあ台詞で若干助けられているけどね(笑)でも自分の中ではマイナス点をプラス点が上回っていた。サントラの入り方とかも良かったし。

これは作品の持つテーマやエクスキューズなど、原作者の意図を監督がちゃんと汲み取っているからじゃないかな。というか原作未読だけど読みたくなったもの。

伊東さんのシーンとかを観ても、TV局映画とは(作ってる(お金を出してる)人たちはかぶってても)一線を画してたなと感じられる良作だった。


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キャスト印象とかコネタ
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by tonbori-dr | 2010-02-06 00:37 | Movie

素晴らしき男の世界「パブリックエネミーズ」

誰がなんと言おうと、大晦日に観たこの映画が2009年ナンバー1になるとは、
観た当人さえも思っていなかった(苦笑)

でも他の連中は知らないが、俺はこの作品が「男」の観るべき映画だと思っている。
(ちょっと伝法な言い回しをしております)

いきなりの脱獄シーンから、流れるようなタイトルロールへのアヴァンにやられ、
銀行襲撃シーンでやられ、ビリーへのアプローチでまたやられる。
まさにマイケル・マン節ここにあり。しかも画面がクリアでそこにどんどん引き込まれていく。

なんか画面がクリアすぎて銀残ししてればとかフィルターとかいってる人が?って感じがしてならない。
監督の意図はそこにはなくてクリアな画面がもつ情報量というものを大切にしているということが分からないのか?

それはまだ観ていないキャメロンの「アバター」が3Dにこだわったのと同じ理屈だ。
じゃあ3Dでやればいいじゃんという軟弱者はもう観ないでよろしい。
女子供の観るガキ・ザ・MOVIEでも観ているが良い。これは男の生き様を切り取った
アメリカンノワールなのだから。

そしてさらに言及すれば、これは「HEAT」の写し鏡であり、
ギャング側にスポットを当てた形を変えたリメイクかもしれない。
だからメルヴィンはデリンジャーの最後のメッセージを聞き取る事が出来なかった。

でもビリーの決着をつけるためにマイケル・マンは粋なことをした。
それを蛇足と見るか、そうでないかで評価は分かれるのでは。

思えばマイケル・マンは劇場デビュー作「ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー」(原題ザ・シーフ/泥棒)でも
そういうノワールの世界に生きる男達を描いていて、出世作「ラスト・オブ・モヒカン」や「インサイダー」も
銃がバンバン(モヒカンはでてくるけど)でてきて撃ち合うわけじゃないけど、
やはり「男の世界」を描いている点では首尾一貫している。

でそこにやはり得意であり、監督の好きな分野であるクライムノヴェル、ノワールの世界を、
水を得た魚のように描ききっている。

またキャストも実力派揃い。実在の銀行強盗ジョン・デリンジャーにジョニー・デップ。
彼を追う捜査官メルヴィン・パービスをクリスチャン・ベール。
そして運命の女ビリー・フレシェットをマリオン・コティヤールという布陣。
芯がしっかりしているので周りもまたいい演技をしてくる。ひさびさの至福の時間。
いやこれをしっかり劇場で観れたのは良かった。
まだの方で思うところのある人はすぐに劇場に走るように。
でないと後悔するぞ!といっとく。


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by tonbori-dr | 2010-01-07 23:01 | Movie

調子にのって東京DOGS覚え書きその2

月9『東京DOGS』、寒すぎるコメディ色に、「月キュン」のはずが...... (サイゾーウーマン) | エキサイトニュース
いやなんというか、結構そう観ていた人がメディアの人にもいたのかと(笑)

そして、つい「三浦友和、東幹久などの警視庁パートをメインにしたほうが、見ごたえある刑事ドラマになったのでは? ついでに船越英一郎でもいれば......」とか「主人公のお父さんを殺した犯人は、きっと三浦友和だ(※『流星の絆』(TBS系)イメージ)」などといった余計な妄想ばかりしてしまう。


でも忘れていたが、確かに三浦友和は「流星の絆」で実はっていう役どころ。
しかも今回の役柄と出だしの雰囲気近かったしそううがってみるのもよく分かる。
というか枝葉が気になってそこはアウトオブだった、うーん反省(笑)
でも怪しいっていうんなら志賀廣太郎さんも「アンフェア」のスペシャル版「コード・ブレーキング」で犯人だったしなあ。また2人とも小栗くん演じる奏の父と因縁ありだし今のところ2人ともクロ候補です(笑)

あと警視庁パートはミッキーとか寧々さんとかが動けばってことで(友和さん、志賀さんとかも)まあ今回はちょっと動いてきたので徐々にこなれるかもしれんけど「BOSS」のように5話くらいまでは固いかも。

そして犯人がリボルバーをつかっているのは刑事側がオートなのでその対比としてなのかな?

まあ次回以降はあまり書くことないだろうけどとりあえずはまだ観るつもり。(実は初回のあまりの寒さに切ろうかとも思ったが思い直し視聴続行中)
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by tonbori-dr | 2009-10-26 22:03 | TVdrama

『3時10分、決断のとき』雑感

原題名『3:10toYUMA』でリメイク作品だけど元の1957年版は未見。
なれどこれは良質な西部劇だった。

ポイントはいくつかあるけれど、エキブロ友だちのGun0826さんのエントリ
えろぶろ at Excite : 3時10分、決断の時の中で書かれている。
男泣き必至

男同士の友情、父としての誇りの復権、親子の絆そして少年の大人の男への成長。

に凝縮されております。ハイ、オワリじゃあ、なんなので、ちょこっと補足と言うか足してみると、ダークな雰囲気を纏った『大草原の小さな家』。もっとも大草原というより『砂漠の中の小さな家』って趣き。そこで妻と2人の子どもと共に牧場を営むダン・エヴァンズ(クリスチャン・ベール)。彼はインガルス家のお父さんのように頼りがいのある立派な父親でなく南北戦争で負傷し除隊したものの不自由な身体で牧場仕事もままならず、その上近くに鉄道が通るということで地主の妨害を受け、借りた金のかたにその牧場までもとりあげられようとしている。そんな父を軽蔑している息子。

だからこそ駅馬車強盗団のボス、ベン・ウェイド(ラッセル・クロウ)を護送する役目を買って出た。最初は報酬を借金の返済ということがあっただろう。だけどその護送中の出来事やそれをこなすうちに負け続けの人生。何かを成し遂げたいという想いに変わっていく。
その変化を丁寧に追いかけていく。

一方の強盗団の首領ベンは冷酷に人を殺す面と箴言をそらんじ、絵心もある知性を感じさせ女性を大事にする複雑な人物。ある意味ジョーカーに近い。『俺はお前だ、お前は俺だ』と言われているようで、だから度々ダンはしゃべりかけるなという。だけどもベンもまたその複雑な生い立ちからそうなった一人の人間として描かれており、ジョーカーのような『無邪気な悪魔』ではない。もちろんそういう映画も好物だけど、それぞれが事情を抱えた人たちが困難を乗り越え一つの何かを得るという古典的なだけど王道なストーリーだと思う。
それは古きよきオールドスタイルをちゃんとリスペクトしているマンゴールド監督の手腕だろう。

マカロニとはまた違った部分であり古きよき西部劇を現代的ながらも手堅くまとめた良作。
『許されざる者』のように西部劇とマカロニの集大成的ではないけれど、燻し銀のようなくすんだ鈍い輝きを放つ1本。是非お時間のある方は観て欲しい。

もっともやっているところが少ない上に全国ロードショーでなく順次ロードショーなのが残念。自分が観た時も結構人が入ってたし他でもそういうエントリを読むけど、結局公開館が少ないからということなんだろうし、難しいんだろうけどやっぱりイイものを観ないと感覚が鈍ると思う。そりゃあ旬の俳優とか人気俳優の出ている作品も良いけれど、丁寧なしっかりとした作品を観ないと感覚って鈍ると思う。

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こっからは西部劇といえば…
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by tonbori-dr | 2009-09-09 23:59 | Movie

TVでOKっていうのもなあ『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』スルー番外編

今日のキッズウィークと銘うたれた3夜連続(昨夜は『トキカケ』!)の映画放送のトリをつとめた作品。去年の公開でどうしようかと思ったけれどスルーした作品。
結果から言えば、それでヨカッタよねって感じ(笑)

原作は人気ブログ小説でかなり有名らしい。けど公開されるまで知らなかった。
あと原作のファンにはいろいろすっとばしたり改変されたエピがあって評判はあまりよろしくないらしい。

いやでもね、基本観てる間は笑えたし、青春ライトコメディーとしては悪くなかったと思うし雰囲気もあった。
けどコレは映画館で観ると、『あ、失敗した』と思うレベル(爆)

基本、この前に上げた『ネガチェン』もそうなんだけど、良い処もあるけどもさー、どうなのよ?って感じが拭えない。

市川君って完全にタイプキャストだ。まあそれほど演技の幅というかアレコレできるっぽさはないけどこういう子を演じさせるとはまるということなんだなと。

あと昨日の『トキカケ』で千明役、石田卓也くんとかも良いのだが、ジェミー役冨浦智嗣くん。
そういえばウェイン町山さんがブログでヘンな声といってるけど自分も最初『僕たちの教科書』で彼を個体認識したとき?だった。(NHKの新しい朝ドラ「つばさ」のヒロインの弟の声! - ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記)彼の女装はヤバイ。『サマーウォーズ』でキングカズマが実写で出来る(笑)ちなみにカズマ役谷村美月とはドラマで共演、オダルフィこと織田裕二のドラマで恋人役で共演している(笑)彼がその本領を発揮している。かなりジャンル向きではあるが正しく(笑)そだって欲しいものです。

話自体はごんた(関西弁悪さばっかりする子ども)な高校生が町に赴任してきた駐在さんと繰り広げるイタズラ合戦。高一の夏に仕掛けたイタズラはある秘密がというあらすじ。

かなりざっくりだけど、駐在さんの美人の奥さんやその妹、主人公と愉快な仲間たち。主人公たちと仲のいい少女などなどが繰り広げる夏の思い出。

まあ『ネガチェン』ほどは恥ずかしくないけど、TVドラマ並なんだよね。悪くは無いけれどもうちょっと映画的にしてほしかったなあ。そこは『ネガチェン』の方が映画的だった。

けど人に薦めるならこっちなんだろうな、まあ可もなく不可もなくってところ。だからこの時間にかけれるんだろうねという感じ。
役者さん、駐在さん佐々木蔵之介はがんばってるけど、特別出演枠っぽい竹中直人とかはまだしも町の人々であるところの片桐はいり、根岸季衣まで活かしきってないのもドラマでは顔出しで、あーそうねという部分があるけどねI

時間をドブに捨てたとは思わなかったが(それなりに面白かった)映画的には残念だったというか2時間ドラマ(ちゃんと作った)クオリティ。それと年代的な考証が走ってるクルマくらいしか感じ取れないのもTVドラマっぽさが抜けなかったなあ。『パッチギ』では京都という土地柄もあるかもしれんけど年代感をちゃんと出ているところを見るとやっぱりやれてないよねという事かなと。

でも市川くんの出演作では個人的には世間一般的には超駄作な『神様のパズル』が好きなのがよく分かった(笑)というか個人的にはかなり『映画』だったと思うけどねえ(爆)まあこっちの方がウケがいいならやむべしかなということか。

原作サイトぼくたちと駐在さんの700日戦争

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by tonbori-dr | 2009-08-13 00:19 | スルー映画祭り

ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ雑感

前から少し気になっていたのでちょこっと鑑賞。
というより市川隼人君のこーいうキャラはもはや定番だよね。

ただ類型的な『ルーキーズ』とかよりはいささかDT(童貞)力のある部分を膨らましているかなって感じかな。そういえばむかし童貞と言えばチェリーボーイが定番だったけどみうらじゅんと伊集院光は良い言葉を発明したもんだ。

同年代のツレで少し自分と違うあいつがバイクで死んだ。そのことでふつふつとしていた少年がある日突然、チェーンソーを持った大男と美少女が戦う場面に出くわした。
彼はツレを越えるにはこの少女を守ってカッコよくエンディングを迎えるってスゲー、クールじゃね?と彼女の押しかけ助手をすることになったのだがというあらすじ。

まあそのチェーンソー男がなにもんやねんとかいうのはとりあえず、はあーなるほどという説明もあるし基本的にはエヴァと構造は変わってないというのは乱暴すぎるけど、まあ次の段階ですみたいな(笑)

で、肝心の話は自分の思っているライトノベルのセカイと現実の少年の悶えを上手く映像化したよなあって感じ(笑)ただし思いっきり恥ずかしい(爆)
台詞とか、描かれる状況などなどイチイチ恥ずかしいのには参ったが、それ以上にヒロインの関めぐみちゃんがイイので持ちこたえれた(笑)

元々彼女を初めて知ったのはTVドラマ『ライフ』。主演の北乃きいちゃんを助けるクールビューティ役でお?この娘さん雰囲気あるねえというとこから。今後もいい仕事してほしいですなあ。
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普段ならビジュアルは極力いれないけれどやっぱ入れないと分からんよなあコレは。
ただこーゆうバトルシーンが続いていくデッドエンドな話ではなくあくまでも青春というキーワードと微妙にセカイ系&DTなのでそういうデッドエンドな話を期待すると肩透かしを喰らうので注意。但しOPは『ワザと』煽ってるけど。(多分)ただそれもビジュアルからの要求で、こーなるならこうだろ!っていう若さゆえの根拠の無い強気っぽさだと思った。

そして浅利陽介くん。彼とイケメン俳優三浦春馬くんの2人がそれぞれの特性をいかした役柄で市川くんをサポート。いつも思うけど浅利くんは雰囲気がいい。若いのにウデあるなって感じ?(笑)
三浦くんはステレオタイプなローンウルフだけど(典型的なライバルキャラ)あーゆうイケメンくんにはそーゆうのが良く似合う。ここらへんはキャスティングの勝利っぽい。

とくにオススメではないけど、関めぐみちゃんっていいなと思っているならある意味彼女が主人公(ヒロインではあるけど市川君とともにダブル主人公みたいな)なので観るがいいさねと(笑)

あと青春モノとしてもすれていない人ならOKじゃないでしょうかね、例の『ルーキーズ』の主題歌を歌ってる子たちがこの作品でも主題歌を担当しているけど、はるかに聞けるし、それは映像がマッチしている。まあ今風に言えばシンクロ(恥ずかしい)してるからだと思うので。

原作はやはり思ったとおりのそういう作品だそうです。
ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ - Wikipedia


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by tonbori-dr | 2009-07-27 22:59 | スルー映画祭り

週末に終末がくるとすればこんな感じ『ハプニング』

なんかめちゃくちゃひさしぶりな感じのスルー映画祭りシリーズ。今回はあのシャマランの作品。
なんでこれにしたかというと、キャストと予告編から受けるアンバランスさから。
マーク・ウォールバーグにジョン・レグイサモという極めてアクションな匂いのする2人がキャスティングされているのに非常に大人しく交差点で車が衝突するような場面も無く廃墟となった街並みでショットガンとアサルトライフルで武装しコーナーを警戒しながら進むでもなく、世界が徐々に狂っていく様を大人しく描写している。

基本、シャマランのこの1本前の水の中の妖精をどうこうというのは観ていないけど、今回オチをかなり早いうちにさくっとバラしている。それが何なのかは観てご確認を。

で結局やりたかったのはいったいなんだったのかはちょっと印象が散漫すぎて分かりづらい。困難な状況下での人の絆のもろさとそれでもよりそうことでしか確かめ合えないモノを描きたかったのか?それともベタに人類の慢心を警告したかったのか?

そのどれもがそうではなさそうでそんな感じさを持っている、一種不思議な作品。

多分多くの人がこれは何だろう?と考え込まされるのでは?
でそれが、シャマランの狙いかなと。あきらかにミスキャストな主人公に主人公の友人。そしてエキセントリックないかにもな主人公の妻(ヒロイン)。そして人がバタバタと死んでいく様をことさら大げさに描くでもなくさらっと流している。

意図は知らんけどとりあえず人の思うことの逆をいってやるという悪意のようなものを感じたよおいらは(苦笑)いや面白がっているのかな?

多分シャマラン自身は世界に終末がくるとしたらさっと台風のようにやってきて、さっと去っていく。と思っているんじゃないかな?そういう意味ではとても分かり易い人ではある(笑)

あまりにも真面目に考える人とか、いい者、悪い者がはっきりしていない映画は苦手な人は観ないほうがいいかも。というかそういう理由は曖昧なのは台風が発生するメカニズムが一応説明が付くけど実はよく分かっていないのと同じだから。なので起こっていることが全て。

マーク・ウォールバーグは今回、ハンドガンを構えて一人で立ち向かうわけでもないし、レグイザモは別に元軍人のギャングでもない(笑)だからこそキャスティングされたのだろうけど、ズーイー・デシャネルはなんかやらかしそうでやらかさないトコを見るとそういう意図があったのかも。ちなみにBONESのテンペランス・ブレナンに似ているなと思ったら実の妹だった(ブレナン博士役エミリー・デシャネルの妹)頬骨に目に同じ血脈だろうと想像させるものがある。

シャマランの味を味わうには良いかもしれません。でもやっぱりこの前の作品はイマイチ観る気がしないなあ(笑)

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by tonbori-dr | 2009-06-24 22:54 | スルー映画祭り