タグ:キャスト ( 137 ) タグの人気記事

敵は空からやってくる。「世界侵略:ロサンゼルス決戦」

『世界侵略:ロサンゼルス決戦』観た!
『スカイライン:征服』が異星人による侵略をまったくの一般目線から捉えた作品ならばこちらは侵略を徹底的に軍隊目線で捉えている。ただし国家という枠ではなくそれに直面した小隊を徹底的におっていくことで描いている。

まず最初に思ったのはこの映画が作られたときに言われていたコンセプト、『ブラックホーク・ダウン』meet『エイリアン』。まさにそういう話ではあるが実はエイリアンとかそういうは置いといて、ようするに『ブラックホーク・ダウン』みたいな作品を作りたくともどうしても現実をベースにするとそこにイデオロギッシュなモノがついてまわる。なので宇宙からの侵略者にしてみましたということなんだろうなと。そうする事によってそういう話にせずに単純、エイリアンに攻め込まれた地球人の軍隊として最前線で戦う男(一人姐さんがいますけど)たちの熱い話を描きたかったんだなと思った。

とはいえやっぱり仲間は見捨てないとか異星人マヌケじゃね?とかそういうのが鼻につく人にはオススメできないし、そもそも宇宙人とはいえそんなにバリバリ殺すのはいかがなものかという(地球人が虫けらののように殺されていたとしても)オススメできかねる。

と、kiyotayokiさんが、エントリにもお書きになられた批判的めいたことから書き出したけれど、おいらも個人的には極限状態の『駅馬車』プロットっていうのは非常に好きでありまして、仲間が傷つき倒れても前に進むというのは好きなんですよ。だからこの作品を大いに楽しめましたよ、ええ。そういうのが好きな人にはオススメできますね。もう全力でww

とはいえスカイラインとこの話を上手く融合させてその上で脚本に纏め上げられる人がいれば凄い傑作がうまれたかもなあとか…、でもそうならなかったのでそれはしょうがないのねとは済ますには2つの作品は同じ題材を扱いながら両極端でほんと融合していれば超凄いのが出来たと思うんだが。

でも、ミシェル姐が活躍したんでもうそれだけでいいよ。マジで。
しかし海兵は『最強!』『ウーォ!』はレインジャーの掛け声だけど、『退却ノー!2-5!』ってのは初めて知りました。まあまだまだ知らない事がおおいですわね。
でもオチはちょっと…。ムリクリにオチをつけなくとも。ラストにアレをしたかったからだろうけど(^^;

キャストでは主人公のナンツ2等軍曹にアーロン・『トゥーフェイス』・エッカート。ダークナイトでは正義の検事デントからヴィラン、トゥーフェイスに闇堕ちしてバットマンと対をなす重要な役を演じた彼が『ハートブレイクリッジ』でクリントが演じたようなベテラン下士官を演じている。ややもすると型どおりな役柄だけどやっぱりこういう役は実は無骨な役柄の似合うエッカートにぴったりかも。他はミシェル・ロドリゲスが途中で小隊と合流する空軍の特技下士官役で登場。あいからずの『アタイ』っぷり。アタイ女優としての本分を遺憾なく発揮していた(笑)他に一般人やくでブリジット・ミナハンとマイケル・ペーニャがでてるんだが、地味に活躍しているイムレイ伍長はプライベートライアンの狙撃手バリー・ペッパーを思い出すくらいにいい仕事してんのに無名に近いのでパンフに名前なし(苦笑)ウィル・ロスハーっていうらしんんでメモっときました(笑)ちなみ作中ではかなり有能。ナンツの背景も知った上で徹底的に反目するわけでなくちゃんとサポートもする、職業軍人を好演してたのにね。

『ブラックホーク・ダウン』が好きな人にはオススメできる映画でした(反対に言えばそうでない方にはオススメできかねます(^^;)

よくよく考えると今の世界情勢が産み出した映画だともいえる。この映画での戦場は市街戦。そして今アメリカがテロとの戦いとのことでアフガンやイラクに真っ先に派遣されたのは海兵隊。そういうことでこの映画も立派に現代を映している。

「世界侵略:ロサンゼルス決戦」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
[PR]

by tonbori-dr | 2011-10-09 16:41 | Movie

殺しの国のアリス「ハンナ」

そんなわけで美少女キリングマシーンな「ハンナ」観てきたよ。
ちょっと微バレというか観てきた印象で語るのでそこは皆様、よしなに。

物語はフィンランドの原野で、サバイバル技術、格闘、射撃などキラーエリートとしての技術を叩き込まれた少女ハンナが外界に飛び出て自らの宿命に向き合うお話だよ。以上。
と、ざっくり語ればそういうお話なんだけれど彼女の父で元CIA工作員エリックにそういう技術を叩き込まれ、外界に飛び出るんだけどなんだか、パンフのあらすじだと彼女は父にミッション(任務)を与えられているという書き方に。
でもよくよく観れば、エリックは出て行くためのトリガー(ビーコンのスイッチ)はハンナに渡しているし、出て行って欲しくないとさえに見える。だから後々のエリックが放つ台詞につながるんだけれど気がついていないのかな?

ハンナの一般教養は1冊の百科事典と母の形見のグリム童話。そのため外界で触れるものは珍しいものばかり。ここらへんはフィンランドの原野と彼女が連れて行かれたCIAのモロッコにある秘密基地から抜け出した後の光景の多様な音の重なり合いが「音楽とは音の集合体で感情を表現するもの」と急速にリンクしていく。特にモロッコでの安ホテルで家電製品の不協和音にマシーンのごとく行動できるハンナが狼狽する様は調和がとれないことに実は弱い繊細なか細い糸のような部分を垣間見せるシーン。ただちょっと過剰に感じたけどね(笑)
ただそのモロッコであったツーリストの親子と特に娘とハンナの交流で、彼女に歳相応の表情をつけていくことになる様は良かったし、彼女を追うCIAのマリッサ(ケイト・ブランシェット、快(怪?)演)と追跡者たちの醸す不協和音とあいまってなかなか見せるなと思った。

アクションシークエンスはコレオグラファーがいいのだろう、ちゃんとしているけども演出として?な部分は無きにしも非ず。そこが残念。いや非常に残念(苦笑)ただ全部アウトではないので微妙な感じでござる。

それと音(音楽)の話で言えばケミカル・ブラザース。結構ファンも多いみたいだし、だいたいの人が高評価だったけど…、すまん何故かあんまりケミカル、ピンとこない?なんでだ?いやまあこれは個人的な趣向の向きなんで。でもBGMとの後半のシンクロ具合とかは半端なかったからわるくなかったですよ、ええ(笑)個人的にケミカルがピンとこないだけで(^^;

シアーシャ・ローナン、なんかこう無垢で透明なイメージが上手く作用してるなって気がしたけど、やっぱりマリッサ・ウィーグラーakaケイト・ブランシェットでしょうな。病的までに潔癖症できちっとそろえられたデンタルケア用品に歯を磨く描写、ありきたりではあるが貫禄のある人がやればこんだけ説得力を持たせれるのか!いやまさに貫禄の怪演。

で父と娘、母と娘という部分が織り込まれた少女の成長譚にみせつつも、そこに大人の童話というオチをつけるという。ライト監督の作品は正直これが初めてだけど、彼のフィルモグラフィー的にいっても古典文芸が多いそうでそっから考えてもなるほどな作風だった。

そうだなあ実は「崖の下のポニョ」もこういうお話になる可能性をはらんでたよみたいな。
そういうダークファンタジーでござった。

蛇足として冒頭にハンナが使用している拳銃がルガーP08。後半で普通の拳銃も出ているんだけどあのシーンだけは時代がよく分からなくなる。どこか御伽噺めいたファーストシーンにはぴったりな拳銃だった。
a0029748_1432382.jpg


「ハンナ」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
[PR]

by tonbori-dr | 2011-09-25 14:35 | Movie

楽しいゾンビ映画?「ゾンビランド」

去年見逃してしまいやっと借りて観た。いやほんと劇場で見逃したのは失敗だった。

最初はスラップスティックなブラックコメディかと思っていたが、
ゾンビ映画の基本、主人公があるかどうかも分からない希望にすがり旅をするロードムービー、
いつ襲われるか分からないホラー、そしてちょっぴり恋愛にブラックジョーク。
それが90分弱にギュッと詰まった、そりゃ面白い訳だ。

タイトルに「楽しい」とつけたけど、「いやゾンビ映画はどんなのでも楽しいよ!」と主張するゾンビ映画原理派もいるかもしれない。これはそういう意味ではなく?をつけているように、なんというか悲愴感とか終末観がつきぬけているというか。それもあるけど、俺たち生きてるんだからさというそういう部分がそうさせているように思う。

主人公、名前は最後まで明かされずコロンバス(演じるは「ソーシャルネットワーク」でザッカーバーグを演じたジェシー・アイゼンバーグ!しかもフェイスブックは更新なし!という台詞あり!)と呼ばれる彼は引きこもりのギークだったが、世界がゾンビの徘徊する世の中に自分の決めたルールに沿って生き延びてきた。家族とは疎遠だったが、学校のあるテキサス州ガーランドから家族のいるオハイオ州コロンバスに向って移動中に蛇革のジャケットにテンガロンハットのゾンビハンター、タラハシー(ウディ・ハレルソン)と出会う。うまの合わない二人だがコロンバスはタラハシーのクルマに同乗させてもうらうことになった。タラハシーがタフガイでソンビを狩る事を最大の目的としていたが、もう一つ彼には重要な目的があった。それはスポンジケーキ「トゥインキー」を廃墟とかしたスーパーマーケットなどで探すこと。おなじ会社のお菓子「スノーボール」ではダメであくまで「トゥインキー」というこだわりぶりという変人。

そしてタラハシーがトゥインキー探しで立ち寄ったスーパーでウィチタとリトルロックという姉妹に出会う。妹のリトルロックがゾンビに噛まれたという嘘で自動車を奪われたコロンバスたちだったが、安全のため四人で行動をともにすることに。姉妹の目的地はLAにある遊園地「パシフィックランド」そこにはゾンビはおらず安全で安心できる場所があるという噂に希望を託してそこに向っているのだった。オハイオがウィチタから壊滅状態と聞いたコロンバスは三人とそこへ向かう事に。果たしてLAにはそんな天国があるのか?…

ともかくコロンバスのルールが面白い。彼は生き延びるために32のルールを設けているが、それはゾンビ映画で出てくると、ああ、ある、あると頷くものばかり、特にダブルタップは気に入ったし、後部座席のチェックもあるあるなんだけどシートベルトは最高だった。それにこれが上手くお話につながっている。

しかしウディ・ハレルソンのタラハシーが、凄くはまり役で乱暴なんだけどいい人というよくある人物造詣をトゥインキー好きという変人部分を見せる事により印象深くしている。

ジェシー・アイゼンバーグのコロンバスはまさにアメリカ随一の童貞ナード、もしくはギーク俳優だよねえ。こういう役はこれからオレに任せろって感じでまさにはまり役で彼以外に考えられない(笑)

姉妹役エマ・ストーン(ウィチタ)とアビゲイル・プレスリン(リトルロック)は姉妹に見えないが二人ともロリ系なんでパツキンボイーン系な方にはご不満があろうかもしれませぬが返ってこの二人で良かったかなと。パツキンボイーン系はゾンビランド2があればそっちに期待したいwwそうだなあタラハシーと張り合う女ゾンビハンター、アイパッチ付きみたいな(爆)

それに映画からの引用が多くてネタ探しも楽しいがビル・マーレイが本人役で登場。え?なんでと思う方は映画をご覧下され。いや美味しい役でしたなあ。本人なのに(爆笑)


登場人物の人物造詣とかも面白くてコロンバスが何故生き延びていられるかとか若干疑問があるけど(笑)、タラハシーと姉妹とのロードムービーにある徐々に距離を詰めていく四人の関係とかいい感じにまとまっていて面白かった。いやゾンビ映画なのになんかこう明るくなれるっていうのも初めての経験。そういう意味でもちょっとオススメな1本。

映画「ゾンビランド」オフィシャルサイト

More
[PR]

by tonbori-dr | 2011-08-13 22:55 | スルー映画祭り

王道『英国王のスピーチ』

なるほどこれは王道。オスカーもなっとく。

史実ベースだが、ダメな主人公が一癖ある導師に導かれと言う古典的フォーマットにのっとっており、隙がない。
さりとて余裕がない訳でもない。

実話ベースの歴史秘話ヒストリアな事実をストーリーとして良く構築している。
ただまあ個人的には、オスカー対抗馬だった『ソーシャルネットワーク』が好みなんだが、だからといってこちらが劣っているわけじゃない。いやむしろこちらが上だねとさえ思わせる。

ただ自分が『ソーシャルネットワーク』がいいなと思うのは、現実の合わせ鏡である不安感やアンバランスさでざらっとした手触りなんだけど、こちらはきっちりとした王道の物語。そういう部分が出来上がってるなという感じだからかも。いや若いんですけどねこの監督さんw

先にダメな主人公が実はザ・ワン(選ばれし者)であり導師によって導かれる古典的なストーリーと書いたが、ほんとうに実際にあったことでもある。ダメ兄貴(演じたのはガイ・ピアース!そういえば去年のオスカー受賞のハートロッカーにも脇役で出演。実はラッキーボーイかもw)が家を未亡人と恋に落ちてしまって出奔、そこで望んでいないのに王座につくことになってしまう主人公バーティ(愛称でそれで彼を呼べるのは王族のみ)ことヨーク公。

おりしも第2次世界大戦前夜。ヒトラーの台頭に欧州が揺れていた時代。確固たるリーダーシップが求められていた時代で、立憲君主国である英国では精神的支柱として王が求められていた。

実はダメ兄貴のエドワード8世、後のウィンザー公もいろいろあって、ここじゃ奔放なバカ兄貴ではあるが、いろいろと複雑な人間であり面白いエピソードを持つ。ちなみにヒトラーなどとも接近したことがあってまあ終生スキャンダラスな話が付きまとった。

でもこれは主人公ヨーク公であり後のジョージ6世の物語であるのでそこに絞りきった事が良かった。チャーチルにチェンバレンなど歴史上の人物も出てくることも彩を添えている。

そしてまたいいのがヨーク公の妃、エリザベスだろう。演じるはヘレナ・ボナム・カーター、魔女とかトランプの女王とかのエキセントリックな役も上手い人だが、今回は非常に大胆で、機知に冨み、母性豊かな王妃を好演した。まあこの人もいろいろ面白いんだけどあくまでもジョージの妻であるという部分をきっちりと描ききったって感じがまた好感触。

非常に万人にオススメできる佳作。ロングランでムーブオーバーやってるんで時間がある方は観ても損なし。

「英国王のスピーチ」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

余談っていうか雑感。
[PR]

by tonbori-dr | 2011-05-12 23:02 | Movie

どこにでもあるけど無い話「ソーシャル・ネットワーク」

このインターネッツ時代、周回遅れともいうべきタイミングながらもこのアカデミー賞決定前後(執筆中はまだ行方は不明なれどトレーラーを観ただけでは多分英国王かなという気はしてる。)ので実はタイムリーな『ソーシャル・ネットワーク』を観てきた。

なるほど噂どおりの、押井守もびっくりな台詞劇だった(笑)
しかもフェイスブックという世界最大のSNSの創設秘話めいてはいるが実のところ何処まで真実なのだろうかという部分も。
同じく実話を基にした「アンストッパブル」よろしく町が一個吹っ飛ぶクライシスというのは無いが世界が震えるほどの出来事というにはかなりパーソナルな部分から話が始まる。そここそが、ソーシャル・ネットワーク!っていうことなのかもしれない。

特段、何かドラマチックな事が最初に起こるわけではないだけれど、確かに学生が大学のサーバーに不正アクセスをかけていささか下品なサイトを立ち上げ、ダウンさせたのはたいしたことではあるけれど、誰かが殺されたり世界の危機に直結したわけでもないのにぐいぐい引き込まれていくのは、この作品が今現在も膨れ上がっているフェイスブックというSNSの創業秘話的なものを題材にしているだけではなく、実は普遍的なテーマをもっているからだなあと観ていて思った。世界を揺るがすような仕事をしていてもそこにいるのは人間だよというパーソナルな部分にスポットあててるんだなと思った。

この物語で語られているのはギークの物語なんだけどスクールカーストとかのサークルのお話でもある。
なんかやろうぜ、とかあの子かわいいよなとか、恋人と仲良くなりたいとか。もちろん野心もそこそこ、小さなグループではじめたのに…みたいな。だから得心する人も多かったんじゃないかな。ただ共感できるかという部分では確かに出来にくい人物像ではあるが、だからゆえに観客のネガティヴな鏡像をみせられているような気になってちょっと落ち着かなくなってくるのも上手い演出だなと。まあフィンチャーはそういうの得意だけど(笑)だからこそフェイスブックそのものの話ではなくマーク・ザッカーバーグとその周りの人々との物語に仕上げたと見た。一部の描写はハッカー描写はちゃんとしているようだけどフェイスブックのインターフェイスの説明というかどういうものかという実体は映画の中ではちゃんと描写されていない。終始それはクールなものなんだということしか提示されていない。これは映画評論家の町山智浩さんも指摘していた。
第104回 もう観ちゃった人のための『ソーシャル・ネットワーク』 | EnterJam - エンタジャム - 映画・アニメ・ゲームの総合エンタメサイト
こちらではさらに詳しく解説されているので観た方はいちど聞いてみて下さい。ちなみにライムスター宇多丸氏も同じく指摘していた某超有名作品実は未だに未見なんですよ。なんせ自分、基本は「ダーティハリー」の人なので(苦笑)なので近く借りないととは思ってるんですが(^^;ちなみに観た人向けの解説なのでネタというか結末まできっちり割れていますので、ネタバレノーサンキューの人は注意してください。

ともかくいろいろ語り口としては古いけれど手法としては新しいまさにフィンチャー印な1本でした、でもさ、こういうお話というのは普遍性があるんだなということだと思う。ともかくネット周りの人はいちおう必見モノじゃないですかね。
でもこれでフェイスブック分かったとか、どうとかいってる人はむちゃくちゃ怪しい人だと思います(爆)

役者陣ではザック(ザッカーバーグ)を演じたジェシー・アイゼンバーグや、フェイスブック共同創設者のエドゥアルド役のアンドリュー・ガーフィールドなど若手俳優の演技が良かったといわれているが中でも、ナップスター創設者ショーン・パーカー役のジャスティン・ティンバーレイクのぶっちゃけぶりがなんか某ネットの寵児としてもてはやされたあの人を彷彿させる。もっとも100倍カッコイイけど(笑)
ちなみに観たのがデジタル上映、スクリーンがむちゃくちゃクッキリ。ロゴとかの抜けがすごくよかった。プロジェクターとスクリーンの関係性によるものだろうか?にしても綺麗な画面だった。デジタルは実はポニョについで2本目だったけどいやこの映画では良かった感じでした。

「ソーシャル・ネットワーク」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
[PR]

by tonbori-dr | 2011-02-27 23:28 | Movie

非日常の境界線『冷たい熱帯魚』

やっと頭がクールダウンしてきたのでほかの映画の感想もまだだけど先にこちらの感想を書いておこうかなと。
ソノシォーンの最新作『冷たい熱帯魚』。これは普遍的なお話でもあるしまったくもって異様な迫力と説得力を持つ作品だった。まあ心臓の強い人なら必見です。以上(笑)

ですませてしまうのもあんまりなので他人様の感想エントリを貼っておこうかとも思ったけれど、それもあんまりなのでちょっとばかし書いてみる。
というか実は観るまで「埼玉愛犬家連続殺人事件」をベースにしたということと「でんでんさんが凄い」という評判だけしか知らなかった。ちなみにその愛犬家殺人のこともほぼ調べずにいたし(っていうか大阪でも同じような名前をつけられた事件があって実は観るまで混同していた。こちらの事件も結構とんでもないんだけどいや埼玉はさらにこれを越えるヤバイ事件だった。)

まあ、観てなるほど実のところこの映画、「タクシードライバー」のトラヴィス大集合みたいな作品だなと。
それゆえにすべてがむき出しに観客にむかってくる(そういえば前作『愛のむきだし』を未見なんだお、とツイッターで言ったら即観なさいコールをフォロワーさんから受けた。多分コレを観るとさらに『冷たい熱帯魚』の深奥にも触れられそう)そういう、日常なんだけど、どこが歪でそのゆがみが社本の日常をどんどん侵食してくる様は『自殺サークル』に通じるなと思った。
ちなみに園さんの映画でちゃんと観たのは実は『自殺サークル』くらいで、えらく変わったけどなんか分かるという人だなという印象だった。で、今回、その変わった人だなという部分が自分の中で腑に落ちた。ああなるほどこういうことなんだなって。ちなみに超傑作とは思ってないけど、園さんの『自殺サークル』っていう映画は今でも強烈なビジュアルと迷宮のようなストーリーでいまだに心にひっかかる1本。いろんな意味でトラウマになる映画ですぞ(笑)オススメです。

で、ほかのエントリを読ませていただくと笑いが起こったっていう話を書いてあったんだけど大阪はシネリーブル・梅田で鑑賞中はクスリ笑はちょっとあったけど(っていうか自分もなんだけど)よそ様のエントリのようにガハハ笑いはなかったゼみたいな。これは多分、あーこういうヤツおるわーっていう部分へのシンクロニシティが…あるんだけどもっといえばありすぎて実感を伴いすぎてかえって笑えないみたいな(苦笑)でも、おるおるこういうヤツ(ほんとにいたらもにょもにょだけど)とか思って自分はボディ透明にされないゼという妙な裏打ちのない自身のあるヤツも多いゼみたいなのも同時に感じましたな。まあそれはそれで「恐ろしい」んですけどね。笑った後でひとしきりぞっとするみたいなとかそういうのではなく、なんかわし分かるデみたいな空恐ろしさを感じたよ、ヒィー(^^;ほかの回では、もしくはシネリーブル神戸でのお客さんの反応きになりますなー。

実は突っ込みどころないわけじゃなくて、本筋以外は結構ノリとか勢い重視な部分があるんだけども普段いわゆるTV局映画を冷静に突っ込み、ディスる方々が、それこそ熱にうなされているかのように絶賛しているのは多分そういう不思議なグルーヴに巻き込まれてるんだよ、多分。そこでエントリタイトル、リアルな、非日常の境界線。
この作品の肝はありえる、というか実際に起こった事をベースにしてるんだけども、そこを過剰に味付けしているところ(殺しの部分はリアルなんですけれどね、これがまた過剰さを上手くデコレートしている。)でもところどころでふっとありえねえですよねとか、そういう部分が観ている自分をじわじわと沁み込んでくる感覚というか。これはキャストの熱演もあってこそかなという気がする。

キャストは主人公、社本を演じる吹越満、村田を演じるでんでん、ともにGJ。とくにでんでんさんは今後、ドラマとかでも重宝に使われそうで不安でござるよ。で各所で絶賛なんだけども個人的にはやっぱり主役の吹越さんにつきるかなと。あの気のよさそうな、弱そうな、でも神経質そうな、だけど急にキレそうな凶暴性というか。ようするにタイプキャストながらも確かな演技力で演じきったことに関してはもうね、オスカーものですよ。存在感をギリギリまで薄めているけどちゃんとそこに居るってのは。特にネタバレになっちゃうかもしれないけれどラストの笑顔とかね。もう凄かった。
まあでもさ、往々にしてこういう場合は熱演にして怪演をみせたでんでんさんなんだろうけどね。でもそれを徹底的に受け止めた吹越さんも凄かったわと。あらためて再確認。
ちなみにでんでんさんの凄さはあちこちのブログで書かれているのでぐぐってくださいっていうか観たほうが早いな絶対(笑)
っていうかネタバレになるかもしんないけれど、自分なんかは社本感情移入してどうしても観てしまう、パーソナルとしても普通はそうだろうしだからこそガハハおやじのでんでんさん演じる村田が引き立つわけで、観客の多くがでんでんスゲーとなるのもそうじゃないかなと。ただ園さんは実は徹頭徹尾、社本視点で話をかんがえてるなと、変な確信もあったんでそこんところ、どうなんだろ?

女優陣もまた熱演で、黒沢あすかのなんというかムンと沸き立つ妖気のような色気の沸き立つ部分とか、社本の妻役の神楽坂恵のこれまたムッチリボディで、なんとも平均的なおっさんである社本の妻に似つかわしくない不穏なフェロモンを噴出しているという様が、これまた異様でこの作品の雰囲気作りに非常に貢献していると思う。まあ女優たちが熱演でとくに黒沢あすかはなんかもう降りてきてるかキたか、イッたかってまあもう鼻血ブーなそういう領域に到達してましたな。そうそう娘役の梶原ひかりちゃんも見せ場つくってた、今後が楽しみな娘さんですな。

いろいろ問題作であるので見逃せないと思ったら必見ですなの1本。っていうか次の『恋の罪』がめちゃくちゃ期待MAXになってるんですけど!この映画でもかんばってた神楽坂恵、富樫真にあの水野美紀嬢が参戦だよ。これは観ないと!

あと「愛のむきだし」を近日中に借りて観るつもりなんでその後に含めて再考してみたい。

「冷たい熱帯魚」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

一部文章がイミフになってたので追記しました。
[PR]

by tonbori-dr | 2011-02-22 23:27 | Movie

GANTZ雑感

ということでGANTZ観た。原作厨でもOKとする人とダメだしする人と分かれると思う。
その大きな要因は主人公の年齢設定があがったことによる根本の改変。
ちなみに原作はいちおう読んでいるけどコミックスは持ってない。まあ変わってるところは全然OKだった。

ちなみにSBヤマトをディスってる人もGANTZは寛容な人が多いような気がする。あくまでも自分の観測範囲内だけど。

で、年齢改変とかも松ケンにニノを主演にもってくるあたりだけではなくて、それもふくめ2時間に圧縮するためとこの後に続く完結篇につなげるためじゃないかなと想像した。もとより原作どおりに実写化するならそらもうLOSTよろしくシーズン5くらいまでつかって(1シーズンは20話前後)でFAでしょう。でないと無理。それに今の原作の状況なんて完全にハリウッドの映画のようになってるし(っていうかハリウッドでも無理目な感じになってきた。主に物量的に)

でも皆さんんの言うほど上手くまとめきってないようなストーリーではあった。それでもダメダメじゃなく、玄野(二宮和也)と加藤(松山ケンイチ)と岸本(夏菜)にフォーカスをあてたことで話をコンパクトにまとめやがったなというのが、いい具合に働いてると思う。
特撮に関しては中々によく見せている。陰惨なシーンもTV局主導ながら粘ったかなと思うし、そこは評価できる。
とりあえずニノファンとマツケンファンは行っても損しないし木戸銭の元は取れると思った。

ああ、そういえばタエちゃん(吉高由里子、原作では中盤から急に存在感を見せてきたキャラ)原作と違って序盤から出たけどやっぱり空気だと思ったてたら急にラスト間際にグイグイおしてきたから(笑)そこももしかして原作リスペクトか?wwと思った。っていうか山田孝之が最後にふっと現れてコイツ誰だと思ったらオリジナルキャラでしたという。
確かに前半アレだけの出番で舞台挨拶って言う事ないよなー。後半で存在感を出すんでしょうけど。
やっぱりそこはフジの『SP』2部作と一緒で前後編にわかれてるんで消化不良感は若干残る。まあ個人的には続き観たいなと思ったから自分的にはいいんだけども。その観てて思ってたんだけどまあ興行形態のことでこうなってるんでしょうけども(制作のことも含めて)伝説巨神イデオンよろしく「接触篇」「発動篇」のように連続公開してほしいすなー。無理でしょうけれど(爆)

でも次のFA(ファイナルアンサー)だっけかPA(パーフェクトアンサー)で評価決まるとは思うけど、アイデアはよかったんでもうちょっと踏み込める素地はできつつあるのかなと。個人的にはぜんぜんOKな1本。

「GANTZ」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

ちょっとやらしい追記(笑)
[PR]

by tonbori-dr | 2011-02-19 12:26 | Movie

手馴れている。『アンストッパブル』

デンゼルくんとトニスコの共同作業はこれで何本目だ?
最初は「クリムゾン・タイド」だと思うけど、「マイ・ボディガード」に「デジャヴ」「サブウェイ123」など。

で、手馴れている2人のコラボレーションはいわゆる「事実に基づいた」事件をドラマチックに再構成。
いわゆる再現フィルム、ただしフィクション入れました!キリッみたいなw

というかこの暴走機関車の段はフジテレビの奇跡体験アンビリバボーで再現フィルムあたりで30分くらいで語られるような話だし実際したかもしれない。かく言う自分もこの元になった話、海外ニュースかなんかで見た記憶がある。確か死人が出なかったという事で奇跡だみたいな感じで。

それを会社からクビを宣告されたベテラン機関士と家庭が崩壊寸前ながらもなんとかそれを修復しようともがきながらこの不況下でありついた仕事をこなすルーキー車掌との対比で切り取っていくあたりなんざ、やらしいよねー(笑)これ日本で同じようにやったら多分鼻につく。いやこれでも鼻についた人はいるかもしれないが、そこはオスカー俳優デンゼルくんと若手売出し中、クリス・パインでそこそこ見せてくれる。
でもキャストでの自分のイチオシはロザリオ・ドーソン。SINCITYでは売春婦の元締めでボンデージファッションに身を包んだ女闘士だったりした人なんだけどココではキャリアを積んで男社会で生きているハンサムな女性を好演してる。まあそこは好き好きだとは思いますが。

シーンの見せ方は上手い。実はショボイ特撮やってるなというところもあるんだけど、カット割りとスピード感のある編集とダイナミックなロケシーンを上手くつないでる。ココはさすがトニスコ。実車を走らせているのも迫力出しに一役買ってると思う。

話はシンプルだけど列車の暴走を止めるという目的に2人の生き様を上手く絡まして周りの登場人物も類型的だけどさっと観るにはちょうどいい1作。

そういえば運行部長のおっさんはトランスフォーマーのラブーフ君のオヤジ役の人だな。今書いてて気がついた。それと美味しい役回りの溶接工のネッド。リュー・テンプルっておっさんなんだけどいい味だしまくりで最後も美味しいトコもっていったのがおかしかった(笑)

そしてなんといってもコレ、「フーターズ!」それは映画を観ればわかります。いや素晴らしい(笑)
「アンストッパブル」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
[PR]

by tonbori-dr | 2011-02-10 23:49 | Movie

危険な年金生活者『RED』

映画の日に『RED』を観てきた。

高年齢エクスペンタブルズといわれているが、スタローンよかブルースのほうが歳若いんだゼみたいな(苦笑)。でもちょうと『エクスペンダブルス』の上映前にトレーラー入ったもんで、あのCIAの男がフランクであると自分の中では決定している(笑)

物語の骨子は所謂、ハーレクインロマンスにあるような、巻き込まれ型アクションロマコメだけど、主人公がリタイアしたヴェテラン工作員ということで、そこにブルースを持ってきて目玉はそこにアンサンブルキャストを盛り込んだってこと。
とにかく爺さんが元気みたいなキャッチコピーだが、マルコヴィッチやブルースが爺さんってのはどうだろう?先にも書いたけどスタローンは還暦越えだがブルースにマルコヴィッチはまだ50代(といっても後半だけど)なんだよー。でも結構20年だが25年勤続していたら年金貰ってみたいなのはよくアメリカのドラマや映画で出てくる設定なんでブルース演じるフランクが年金生活者でもおかしくはない。(「リーサルウェポンのダニー・グローヴァー演じるマータフはあとちょっとで年金貰えるからそれになったらリタイアするなんていう設定だった。定年とは別のようだ)ただまあ普通の年金生活者ではなくその頭にはいろいろヤバいネタがつまってるというお約束の設定だけど。

でも先にも書いたようにこういうハーレクイン系ロマンスアクションなら「ナイト&デイ」とかそういう選択もあったが、あくまで原作のDCのグラフィックノベルがリタイアしたヴェテランに主眼をおいてるということで、ならではのストーリーになっている。そしてそれは嫌いじゃない。相手がリタイアした、しかも組織のバックアップも無しにと舐めてかかった刺客を返り討ち。そこでCIAは若く有能な係官を差し向けるというのも対比になってていい。

この手の作品はテンポとキャラクターが勝負なのでそういう意味では合格点。きっちり元取れるオモシロさ。こういう小気味よさってボーンシリーズには無いんだよなあ。まあアレはアレで好きだけど(^^;でもコレを観たら「ナイト&デイ」も見とけばよかったなとちょっとだけ思いました(苦笑)

マルコヴィッチの演技力は安定してて出演シーンでは必ず場をさらってたwwMI6のスナイパー、ヘレン・ミレンもいい味だしてて射撃シーンで瞬きしないでマシンガンを撃つっていうのは痺れる。そこがヴェテランという事を印象付ける。
そしてモーガン・フリーマンは導師の役割。スターウォーズでいうところのオビワンですな。声が無駄に渋いので彼が出てくると何かありそうだなという気になる(笑)
ほかにジェームズ・レマーやブライアン・コックス、リチャード・ドレイファスが出演でコレはもうヴェテラン大集結みたいな事になってる(笑)
特にジェームズ・レマーなんか若い頃には「48時間」のいかれた強盗犯ギャンツで印象を残した人で最近はTVドラマなんかに出てるらしいけどスクリーンで観たのひさびさだったから、おー懐かしいーと思った。ここらへんのキャストはトレーラーには(ドレイファスは一瞬だけ出たけど)あまりきちんと出てないのでサプライズで良かったですな。
そして御大、アーネスト・ボーグナイン。齢、90を越えたとは思えない元気なお姿にはいや恐れ入りました。若手ではフランクを追うCIA工作員にカール・アーバン。ボーン・スプレマシーでマット・デイモンを苦しめたロシアの刑事にして殺し屋の役だったが今回はマイホームパパな殺し屋ってどんだけーww。ヒロインは…、すみませんよく知りませんメアリ・ルイーズ・パーカー。でもそれがかえって自分には良かった、有名女優だとそっちに気を取られるし(^^;

アクションも徹底しているし銃撃戦もあるしアクション映画好きなら観ても損なしのオススメ1本。

「RED/レッド」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

More
[PR]

by tonbori-dr | 2011-02-06 19:02 | Movie

仲里依紗ありき「時をかける少女」

まあタイトルどおりなんですけれど(笑)

とはいえそんなに悪くない出来上がりで、この手の映画に出しにくい年代の空気を出すべくかなりスタッフががんばっている感じが伝わってくるので、かなり好感度高い作品になってた。

それに角川版「時をかける少女」だってぶっちゃけ原田知世ありきの映画だったし、そのように作られている事を考えるとこの平成実写版「時をかける少女」もそうなって「イイのだ(バカボンパパの口調で)」。

ストーリー事態は原作にオマージュをささげた部分もありつつオリジナルの展開を見せる。オリジンのようなSF的な仕掛けよりもタイムスリップした人がその時代で何をするのかに主眼を置いている部分はSFジュヴナイルの原作からは離れているようだど、こうしたことによりテーマが浮き彫りになったかな。(通過儀礼とか初恋とか)

アニメ版の方が確かにSFマインドとそういう部分の融合度が高かったけれど、これはこれで、まあアリ。アニメをそのまま実写はそれはそれで面白いかもしれんけれどね。大人の事情を考えればこれはこれでOKだし何より現代をタイムスリップするよりノスタルジアにふったのはやはり大林版の存在が故ではないかなと邪推。でも案外あかりが真琴でもそれはまあありかもだよな。でもかなりこの実写版の方が現代でタイムスリップでーではないのに現実と地続き感が感じられてマルでした。

いやここまで書いてふと思ったがこれBTTF(バック・トゥ・ザ・フューチャー)の影響があるのかもしれない。そう思えばオチとか諸々「時をかける少女」の原作のを上手くつかっているしこれますますアリかもしれない。

でもやっぱり仲里依紗というちょっと不思議な雰囲気のある女の子を使った彼女ありきな映画だったかな。その彼女を受け止め70年代の青年を好演した中野昭慶くんとかもいい感じだった。
でも芳山和子はオジリナルの原田知世だったらぐっと地続き感が出てナイスだったんだがなー。いやまあ安田成美でも悪くは無い。あと草々こと青木崇高(一部では後藤象二郎ともww)が重要な役で少しだけ出てる。

ずば抜けた傑作ではないけれどこういうのもいいじゃんと思わせてくれる1本。昔はこういう女優さんを輝かせる邦画多くあったんだけどなーっていう映画。いや今もあるかも知れないけど最近そういうの観てないだけかもしれない(爆)

「時をかける少女」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
[PR]

by tonbori-dr | 2011-02-06 18:22 | スルー映画祭り