今宵、水の星を杯にして、もしくは星の道標。「翠星のガルガンティア」

まあこんなタイトルを考えたのはこういうエントリを読んだからだ。
404 Blog Not Found:ロングピース社への対義提言 - 作評 - 翠星のガルガンティア
先ごろ最終回を迎えたアニメ、『翠星のガルガンティア』。
このアニメのシリーズ構成を(脚本は初回と最終回を担当)『PSYCHO-PASS サイコパス』『魔法少女まどか☆マギカ』虚淵玄が担当しているということで、最初から気になっていた。
先のクールは深夜アニメでメカ(ロボットモノ)がいくつかあったが正直最後まで観続けていたのはこれだけだった。
マジェスティックプリンスは心がときめなかったし、ヴァルヴレイヴは3回まで観たがドロップアウト(^^;
ちょっと脱線するけど、ヴァルヴレイヴは3回まで観て、なんじゃこれえええになったけど、若い人は突っ込みながらも楽しんでたり、ドンデン返しとかそういうスピード感溢れるストーリーでもりあがっているようだ。自分はまったく分からないけれどもしかするとコレが今のトレンド最先端でそれならそれでもいいと思う。
まあ単純に自分には合わなかっただけで。
こっからは適時ネタバレもいれつつ。

とガルガンティアだが、最初はヒディアーズという『トップをねらえ』の宇宙怪獣みたいなの?とずっと戦争をしている人類側の戦士、レドが人類側の命運をかけた戦いでワームホールみたいなの?で撤退作戦の殿(しんがり)を務めてたときにそのホールが閉じる際の時空間のねじれで遠くの星系へと飛ばされた。人型兵器チェインバーととも長い時間漂着し、人工冬眠から目覚めた先はある惑星だった。その星は表面すべて海に覆われ変わり果てた人類の始祖の星たる地球。そしてそこには大きな船団を組んで生きている人類の姿があった。というあらすじ。

ネタバレもしていますよ。
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# by tonbori-dr | 2013-07-14 00:17 | cartoon

今頃ですが『PSYCHO-PASS サイコパス』について

今頃なんだけれど、ちょっと前のクールで最終回を迎えたアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』についてちょっと思うところを書き留めておきたい。

お話は未来の日本。そこはシビュラシステムが人々の心理状態を計測しPSYCHO-PASS サイコパスという値であらわし犯罪を未然に防ぐ。警察官はそれを瞬時に判断し執行できるドミネーターという銃を持って犯罪と戦っていた。そんな犯罪は未然にふせがれているはずの社会で次々起こる事件に立ち向かう刑事たちのお話

とまあざっくりいうとそういう話なんだけど、普通こういう話だとだいたい、監視システムのシビュラがまあヤバイものだったり、それを操る存在、それは巨大人工知能だったり狂った博士だったり、為政者の都合のいい支配システムとかまあいろいろあるけどそんなもんと戦うゼになりがちだけど、放送前に、そこにはいかないと明言されててどうするのかと思ったら…

ダーティハリーmeetルーキwithブルースチールでしたという。
刑事モノの映画が好きな人ならこれで大体分かってもらえると思う。
いやわかんねえよという人もいるだろうからまあざっくりと言うと主人公の狡噛慎也は元々サイコパスの犯罪係数が高い潜在犯と呼ばれる人物ではなかった。そういう係数の高い人間からそれを追う執行官という連中をとりまとめる監視官という役職でありながらある事件に関わり犯罪係数が上がり執行官となった人物。彼が追う犯罪を起こさせそれを観察し、自らの目的のために操る男、しかもその犯罪係数は低く免罪体質と呼ばれる特殊な人間、填島。彼らはどちらも「殺人者」である。この構図は幾度と無く繰り返されたフォーマットであり西部劇、時代劇でも繰り返し描かれた同じ性質を持つ人間同士(やることは真逆だが)そしてそれの代表作ともいえるのはやはり「ダーティハリー」のハリー・キャラハンと連続殺人鬼のスコルピオだろう。

特段「ダーティハリー」を目指したわけじゃないだろうが結果的には狡噛と填島、この二人の対決はやはりハリーとスコルピオを想いおこさせるに充分であり、オマージュになっているなという感じを強く受けた。
となると狡噛の相棒であり上司でもあるが物語り上「ルーキー」の常守灯。
そうハリー・キャラハン演じるイーストウッドが出演した「ルーキー」という映画はハリーを演じたクリント・イーストウッドが新人刑事のチャーリー・シーンを一人前のデカにしていく話で、実は色々アレなところもあるけどクリントファンなら外せない一本。結末も含めて彼女にはルーキーを強く感じた。それプラス彼女にふりかかってくる試練を思わせるのは「ブルースチール」だろうか。
連続殺人鬼にストーキングされ彼と対峙する女性警察官の話でこれも「ダーティハリー」の合わせ鏡になっている映画といえよう。

そういう風にいわばクラシカルな装いさえ感じる二人の対決と観た。もちろん未来の管理社会ディストピアテーマもあるけど、それは舞台仕掛けであくまでも相容れない人物の対決という点では、一種「ダーティハリー」のさらに雛形になっている西部劇や中世から続く決闘モノということが出来るかもしれない。

ただディストピア(システムによる管理社会)が伏流するとそっちとの対決、もしくは二人の決闘をそれに委託したくなる。でも実は二人の戦いはそれにもかかっている。

狡噛と填島の対決はシステム(シビュラと呼ばれている)によって阻止されようとする。だが二人はそれを互いに良しとせずあくまでも対決しようと動く。それはシステムからの逸脱であり反逆である。もちろん殺しあうという結果が良しとされるかはまた別だが、少なくとも二人は決闘する自由を求めるために抗った。

対してルーキー常守はあくまでシステムの中で出来うる反抗(レジスタンス)を選んだ。そういうバランスはちゃんと取れていたと思う。

閉鎖されたディストピア世界でのお話だけどあくまでもクラシカルな話が展開し魅力的なキャラクターも多いのでまだまだこの話は続くのではないだろうかと思わせる作品だった。
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# by tonbori-dr | 2013-06-27 23:25 | cartoon

ちょっと押井監督がガールズパンツァーに申していたので

ひさびさのエントリ。しかも下書きなしてざっと書きなぐっておりますのでよしなに。

最初に目にしたのはこのエントリだった。
押井守監督 「ガルパンが突然人気が爆発したのかいまだにわからない」「ガルパンってけいおんの戦車版でしょ?」|やらおん!
でそのソース元エントリは、
押井守のガールズアンドパンツァー語り - 基本読書
ああ、やっぱりなあと思った。押井監督はまずガルパンを観てないだろうし、(というか基本的に他人の作品を観てるのかどうか、あんまりアニメは観てなさそうなんだよな、あ、これは個人的な見解です)一般的な感想を求められたらそらそういうでしょとは思う。
ようするに経験則からくるヒットのある程度の方程式みたいなもの?まあそんなものを揃えてもヒットしないことも多いけど、それでもコレとコレがあればヒットするみたいな、まあ押井さんも天下の負けず嫌いだからそういう話をしたんだろうと思う。

けど、自分も実はちょっと気になってるところがある。一応おいらはガルパン観たし、面白いなとも思ってるが、若干ひゃっほおおいとならないのは、いや戦車ってそんな甘いもんじゃないんじゃないの?というそれに尽きる。もちろん実際の戦車に乗った事は無い(いいとこ装甲車止まりです)けど、細かいことが気になるのがおいらの悪い癖。
まず砲弾。相当重いです。そして旧式な戦車だと手動で砲弾を装填、尾栓を閉じなくちゃならない。アニメで重そうにうんこらせとやっててもいやそもそもそれ本当に出来るの?というエクスキューズが先に立ってしまう。それと何をするにも戦車は重い。まあそれは宮崎監督からの受け売りなんだけども

泥まみれの虎―宮崎駿の妄想ノート

宮崎 駿大日本絵画

これこそがブラックハヤオの妄想力。こっち系全開の黒ハヤオの映画も観てみたいもんだが。

スコア:


まあこの本とか、同じ出版社から出ている「雑想ノート」、他小林源文先生のマンガとか松本零士先生の戦車の描写を観過ぎているせいかもしれない。
とかく戦車は重いもんで少女のか細い腕でうごかせるのと?もちろん鍛えてる女性ならいけるかもしれんけどガルパンのキャラクターっていわゆる美少女でそういうもんじゃないですやん、みたいなね。

だからといってガルパンがつまらんわけでなく、ああこれほどマニアの琴線をくすぐるとはなあというのもある点からは分かる。実際面白かったし、それは戦車の戦い方がリアルだったり、少女たちの機微がちゃんと描けてたりとかの部分なんだけど、だからこそ何故に戦車?みたいなのはね、喉のささった小骨みたいな感じでありました。これはもう自分の趣味の遍歴の積み重ねだからしょうがないなあと。そらもうン十年のモノだから(苦笑

あ、戦車の厳しさを体感したかったら「パンツァー・フロント」ってゲームがオススメです。

PANZER FRONT bis.

エンターブレイン

スコア:


既に生産が終わってしまったPS2専用だけど、これ固いよーあらゆる意味で。
これをやるとⅣ号であそこまでというのがどれだけ凄いことか体感できる。っていうかパンターとかティーガーの恐ろしさを実感出来る。
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# by tonbori-dr | 2013-05-10 23:34 | cartoon

例え空が落ちようとも。「007 スカイフォール」

さすがに50周年。ここに007が真に帰還したという、上手いことやったなという脚本だが、さらにもう一つ仕掛けがあった。
さすがにそれには驚いたがネタバレになるので後述する。

で真の帰還って、じゃあ今までのボンドはなんやねんという話になるけれど、そこらへんはコネリー時代にということ。なるほどコネリーにもオファーを出すという話があったのも頷ける。
そういう意味でも今までも007をそこに戻ったかという感じで感慨深い。トムのMIや ボーンの味も取り込みつつ、そこへ落とし込むのかと。なるほど007最高傑作というのも頷けるがいろいろそこが楽しめない人にはちょっとキツイか。だが英国らしい映画だった。
でも純粋なエスピオナージュ映画としては「裏切りのサーカス」の方が上だと思った。でも実は両方ともよく似た構造もってる。と思います。ちなみにタイトルにもいろいろかかってたのは凄い。
タイトルのスカイフォールはラテン語の『"天が落ちても、正義が行われるようにしよう。"』という格言にかかっており、それはすなわち今回ボンドが置かれた状況であり、MI6の立場をも含む。
またその上で、ボンドの生家である、スコットランド・グレンコウにある館の名前でクライマックスの舞台というダブルニーミングになっている。
Fiat justitia ruat caelum
クラシックスタイルを今のスタイルに仕立て直したというべき映画だったね。007はここに原点に戻ってきたということをつくづく感じた1本。
でもこの作品はおいらの好きな007は『ロシアより愛を込めて』なんだなと今更ながらに感じる。でもスカイフォールを楽しむにはゴールドフィンガーを観るのがいいって映画評論家の町山さんがおっしゃってて、それはかなり的確だよなとも。
冒険小説によく使われる主人公が困難に遭い、それに立ち向かい、時には何かを喪失するかもしれないが、困難を克服し、成長するというべたなお話をちゃんとやった映画でした。

余談とかネタバレとか
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# by tonbori-dr | 2013-03-09 22:23 | Movie

御大の息抜き「人生の特等席」

ついでに「人生の特等席」。これなあ…。悪くないというかウェルメイドな人情劇なんだけど教科書過ぎてというか。
とりえあずクリント御大のお歳を考えるとこれが最後かもと思ってクリント成分を感じてきましたという映画だった。当然「グラン・トリノ」級ではないし、まあなんというか小品だよね。いわば米国ドラマのミニシリーズな感じ。

悪い話じゃないしくさすもんでもないけど、まあ、ああこういうもんだよねという。やっぱり超ド級のあとだと食べたり無くなる気のする1本でした。うん。でもまたクリント御大でるなら多分観るねw


『でも脇で使うという度胸のある人はいないのかねえ。(これはマジで思ってる)』とツイッターでつぶやいたら、映画ブロガーというよりトーさんが縁でのmicchiiさんがいや主人公はザ・ファイターにも出てたエイミー・アダムスが演じるクリント御大の演じるガスの娘が主人公でしょと。
これは多分そうだと思う。その方がしっくりくる。ただクリントの佇まいが助演でなく主演オーラが強いのでまあなんでしょうそういうことです(ヲイ!

というかまだおいら「マネーボール」を観てないんですけどれど「マネーボール」のようなデータや成績を見て選手を決めるのがあれじゃねーぞという話なのかなあっていうのもちょっとひっかかりました。いやそれ自体は間違ってないと思うんですが。そこはマネーボールを観てからまたちょっと考えたいと思います。

でも昔かたぎvs最新技術ってのはいつの世でも話として組み立てやすいけど実はガスだってデータは読んでる(新聞からだけどね。)しなんというかそこに落とし込まれるとねという気はしましたよ。
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# by tonbori-dr | 2013-02-23 16:07 | Movie

世界は反復される『009 RE:CYBORG』

観た感想は、生真面目という印象の1本だった。

一言で言うと元々押井さんが監督する想定がなんか、いろいろ駄々をこねて?結局犬とジョーと年老いたフランソワーズだけとか無茶を言ったとかいわないとか。それはそれで「天使の卵」再びなになりそうな予感もする。とりあえず観客はおいてけぼり必至。まあ小品として実写なら目もあったかも?とかも思わないでもないがアクション映画とか、エンタメSF映画が求められる009としてはそれは難しい。

で、押井さんの弟子といってもいい神山さんの押井力(ちから)が発揮された脚本は押井さんが攻殻機動隊GITSの時に監督したら、多分こうやってくるだろうなあというのも感じられるホンだったと思う。
割とくそみそに言われているという話も聞いたが、結構嫌いじゃないよこの映画。でもいろいろと生真面目で固い。なんというか、ちゃんと説明をしていたり、語らせたり。そこはもっと放り投げてもいいんじゃないかとか、009の懐かしい服に着替えるとか(これ異論もあるし実は色々な点で全員が着替えてないのだ、でそこを問題にしてる人も多い)、うっちゃっても良かったのに。
もっとヱヴァよろしく放り投げても良かったかも。まああっちは放り投げすぎ、考えなさ杉。だけどね(笑)あ、いっちゃった(^^;

009は基本的にブラックゴーストと戦うという前提があって、それが成立させられるんのかっていうのが押井さんがこの企画の前に3Dテレビのデモつくる事になってそういってたように思う。でそれは倒したけども世界の戦いっていうのは止まないということで有事の際は再結集してというアウトラインが提示されたわけだけどようする国際救助隊なわけですよね。でも敵はどうするのかと。こういう作品で一番困るのは敵。敵が設定できればアクションエンタメはほぼ決まる。でもこの時代に敵ってなんだ?ってことで、アメリカのようにあっちこちで世界の警察を自認して戦争しかけてズタボロになってる国とかならいざ知らず00ナンバーサイボーグが戦うという設定って、これすごく難しくないかと。そこに仮託して何を語らせるというのも含め。

それを考えれば神山さんの回答は有り得ると思うし、目の付け所も悪くない。ただあの時間内で納得させられるか、そうでないかということで。答えは半々だったんだろうなという事が、この映画の評判を分けてるんだろうな。
神山さんも単純に悪党がいてそれを叩きのめす話は充分に作れると思うんだけど、攻殻S.A.Cの3作を経てそこには戻れないというか、そうじゃないだろと、で、「東のエデン」で敵を「空気」というものに設定し戦いをいどんでしまった神山さんとしては普通の「敵」に仮託することがもうできなくなってしまったと。そこは押井さんがいろいろ作って来て基本的には探す男モチーフを変質させながらもそこから変えられないのと同じだなあと強く感じましたよ。
だけど反復されてもやっぱり神山さんは神山さんなので、例えばまだこの先はという?をおいってったので、ここから先何をっていう部分はまだ観たいなとは思ってますが。

表現部分についてはこのCG?だっけかな。これはだいぶんいいんじゃないかと。ただTVスケジュールに下ろせるのか?って部分と(テクニカルな部分)まだ表情の揺らぎが固い部分への解答がないなあって部分でしょうか。ゴティックメードではその部分が出来ないってことで手書きにシフトしたとのことだけどそれはだいぶん前の話なんであともう一歩かなあという部分ではCGスタジオのサンジゲンさんの今後には注視したいっすねえ。
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# by tonbori-dr | 2013-02-23 15:55 | Movie

「のぼうの城」雑感。

そうですね、ちょっと冗長な感じもあったけど、本格的な合戦スペクタクルが観られたのは重畳、重畳。

まずは、主人公のぼう様を演じた野村萬斎。やっぱりもってる人だと思う。
若干のぼう様というより昼行灯だが実はカミソリ後藤かよみたいな気もしたけど(笑)
そしてぐっさんはあんた、張飛かよという(笑)というか忍城家臣団の筆頭三人衆ってちょっと三国志っぽいキャラ分けだなあと思いましたよ。
まあ佐藤浩市が関羽で成宮くんは…まあ該当ないけど(笑)

あとね、いくさをちゃんと描いてるのも良かった。きれいな戦などありはしないから。
こういうのはTVではどっちかに偏ってしまいがちなんで、あと合戦シーンの迫力もTVでは出せない部分。 こういうのはスクリーンで観てなんぼだと思います。戦国のという意味では変則な戦いではあったけど「のぼうの城」は合戦なんだよね。大河でも時々あるけどメインストーリーではない事が多いしやはりTVであるのでこういうのは大スクリーンの醍醐味。 そういう意味では久方ぶりにちゃんとした「合戦」のある時代劇を観たなって感じで良かったです。

たださすがに水攻めシーンは、その後の風景も含め東日本大震災を想起させちゃう部分がなきにしもあらずだけど、ここは目の当たりにした人とで意見が分かれるかもしれない。でも人間ってたくましいよともいってるのでそこはないがしろしていないと思うんだけど。

気になったのは時間かな。というか妙に間があった気がしてそこが気になった。あとお姫さんは…うーん皆まで聞くな。まあなんだろう、ガツンという衝撃がなかったってことかなあ。そこはちょっと欲しかった。それがあれば最後のシーンは良かったんだけどさらにぐっときたはず。
それかもうそっちは切って野郎どもの篭城戦にフォーカスをあてるか。どっちかなら個人的にはもっとぐっときたかなあって感じがします(個人的な感想です)

ともかく無事に公開されてちゃんとヒットもして良かったなと思える1本になってましたよ。そこが一番かなと。
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# by tonbori-dr | 2013-02-23 15:27 | Movie

劇物映画『悪の教典』

2本連続エントリ、2本目は『悪の教典』!ひさびさの黒い三池節だったゼ。

お話としては、まあいろいろ思ったが右京さん(相棒)か、倉石(臨場)がいればーと思った(違)あ、BAU(クリミナル・マインド)ならーと思ったがまあ逮捕には手こずるだろうとも思った(違)

だが反社会的パーソナリティ障害を持つ主人公を伊藤英明が嬉々として演じている(ように見える)あたり、いろいろナイス。(いい意味で)
だけどもこの映画に嫌悪感しか抱かないよ!という人もいるだろうなとも思う。
でも久々のブラック三池、「オーディション」のあの痛さを、「殺し屋イチ」の血まみれを思い出させるかのような演出は流石。そうみんな最近の仕事を見て忘れているかもしれないけれど、こういう闇を描くのは得意なんだゼ、三池監督は。
でも正直いってエクザイルの弟分?の主題歌はいらなかったような。というかメロディが全然合わない。ミスマッチを狙ってもいないのは(どちらにとっても)いかがなものか。

少なくとも感動をとかを求めているなら観ちゃいけない部類の映画。あとブラック三池だけど手放しでOKではないというか。色々あるけど実はヌキどころがすごく難しい。ちょっと平板な感じがする。
そういや前作「愛と誠」は観てないんですけどね(ヲイ!)でもやっぱりこういうのが三池さん冴えるんじゃないかなあと思いますよ。やっぱり。

日本ではサイコパスが馴染みが無いんでその点もマイナス。他者に共感できない という部分。相棒ではコヒさんがやらかしてるんですけどね、あれ以降、本格的サイコパスのシリアルキラーは出ていない。他ドラマになってもなかなかモノになった試しがない。日本人の感性には合わないのかも。
ヒッ トしたかなって思うのは沙粧妙子くらいかと。

でもそれらは追い詰める側のドラマ。それは他者に共感出来ない主人公に感情移入はできませんもんね。だからある意味、大島優子ちゃんの感想は正しい。ようするにゲテモノを覗く感じなのだ。だがご注意を。闇を覗く時、闇もこちらを見ていることを。アメリカでは「アメリカン・サイコ」っていうクリスチャン・ベールの出たサイコパスの映画があったな。
あ、日本にも大量殺人の映画が最近あった!実際の事件をベースにした「冷たい熱帯魚」。でもね「冷たい熱帯魚」とは違う。あれは確かにでんでんさんが演じた村田もアレもサイコパスといってもいいけど、でも村田が主人公じゃない。主人公は吹越さんが演じた社本なんですよ。そういうところが全然違う。これは村田が主人公であとは全部投げっぱなしになってるという印象。そういう底知れぬ恐ろしさっていうのを原作はもしかしたたらえがいていたかもしれない(原作未読なのです)でもこの映画だと明るいジェイソンがヒャッハーなんでそういう意味ではちょっと平板って感じたのかも。

まあ人によってはOKとダメがはっきり分かれる劇物映画でした。
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# by tonbori-dr | 2013-01-17 23:41 | Movie

3本目にして既に職人の風合い。「アルゴ」

ということで新年始めの映画エントリは「アルゴ」から。
惜しくもオスカーノミニーは監督賞は逃してしまったがベン・アフレック。3作目にしてこれかいなと。
なんというか職人の技だよねという撮り口は既にベテラン。まあこの人最初にオスカー執ったのは脚本賞(マット・デイモンとともに)、もっともこの人割りと仕事選んでるようで選んでなかったりするからラジーもとってんだけどね(ヲイ

で、この映画、面白いといわれるのがよく分かった。CIA万歳な部分がある一定の人たちに反発買うかもしれないが、これは現場の人たちがでもやるんだよ!で成功確立の薄い作戦に臨むという冒険譚である。
それにアメリカだけが正義とはいっていない。まあ突入したイラン人の描き方がアレだという人もいるかもしんないけど、興奮状態の民兵はどこでも同じもの。日本でも、アメリカでも、さほど変わらない。
あとちょっと苦い部分もちゃんと見せたりとか。そういう背景もしっかり描き込んでいる。そして演出も盛り上げどころとオチもきちんと2時間半とかにせず120分に収めているのは立派。

この映画ですごくあっと思ったシーンはいくつもあるが、中でも主人公のトニーがこの困難な作戦を思いつくのが電話先で息子が観ていた「最後の猿の惑星」というのもすごく頷かせてくれる。(映画の内容を知らなくともその背景を観れば納得できる)そういう映画制作のディティールがすごく効いていてるし、またイラクではカナダ大使の私邸での生活を中心に描くことにより彼らの焦燥感を上手く積み重ねていっていた。そういう細部に気が届いていた。

よくCIAは成功例は永遠に隠される。知られてしまうのは失敗例だけというが、中にはこんな成功例もあるのだなと。いや面白い映画でした。

余談だけど、実際のトニー・メンデスはベン・アフとはちと違うおっちゃんでしたwだがベン・アフ、監督としてキャリア着実に積んでると思わせる1本だったね。(俳優としてもそろそろいいのにめぐり合うといいねとは…まあいいかw)

余談ついでに、軍による救出作戦イーグルクロウでこのアルゴ作戦が一時、あぼーんされそうになったけど、そのイーグルクロウが特殊部隊の作戦としては失敗事例として今でも語り草になってるのがまた色々深い。
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# by tonbori-dr | 2013-01-17 22:54 | Movie

謹賀新年の挨拶

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本年よろしくお願いいたします。
相変わらずのペースで主戦場はTwitterではございますが、
映画などの感想などはこちらにアップしていきたいと思っております。
本年もご愛顧のほどを。
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# by tonbori-dr | 2013-01-01 12:00 | 独り言