例え空が落ちようとも。「007 スカイフォール」

さすがに50周年。ここに007が真に帰還したという、上手いことやったなという脚本だが、さらにもう一つ仕掛けがあった。
さすがにそれには驚いたがネタバレになるので後述する。

で真の帰還って、じゃあ今までのボンドはなんやねんという話になるけれど、そこらへんはコネリー時代にということ。なるほどコネリーにもオファーを出すという話があったのも頷ける。
そういう意味でも今までも007をそこに戻ったかという感じで感慨深い。トムのMIや ボーンの味も取り込みつつ、そこへ落とし込むのかと。なるほど007最高傑作というのも頷けるがいろいろそこが楽しめない人にはちょっとキツイか。だが英国らしい映画だった。
でも純粋なエスピオナージュ映画としては「裏切りのサーカス」の方が上だと思った。でも実は両方ともよく似た構造もってる。と思います。ちなみにタイトルにもいろいろかかってたのは凄い。
タイトルのスカイフォールはラテン語の『"天が落ちても、正義が行われるようにしよう。"』という格言にかかっており、それはすなわち今回ボンドが置かれた状況であり、MI6の立場をも含む。
またその上で、ボンドの生家である、スコットランド・グレンコウにある館の名前でクライマックスの舞台というダブルニーミングになっている。
Fiat justitia ruat caelum
クラシックスタイルを今のスタイルに仕立て直したというべき映画だったね。007はここに原点に戻ってきたということをつくづく感じた1本。
でもこの作品はおいらの好きな007は『ロシアより愛を込めて』なんだなと今更ながらに感じる。でもスカイフォールを楽しむにはゴールドフィンガーを観るのがいいって映画評論家の町山さんがおっしゃってて、それはかなり的確だよなとも。
冒険小説によく使われる主人公が困難に遭い、それに立ち向かい、時には何かを喪失するかもしれないが、困難を克服し、成長するというべたなお話をちゃんとやった映画でした。

余談とかネタバレとか
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by tonbori-dr | 2013-03-09 22:23 | Movie