ワイルドで行こう、『宇宙人ポール』

イギリスのナード(オタク)の2人組がコミコン(アメリカで開催されるSF、ファンタジー小説や漫画などのオタクが一堂に会するコンベンション)に参加するためにアメリカにやって来て、そのついでにあこがれだったエリア51やロズウェル詣でをしようとしたら、男二人の珍道中をゲイに間違えられたりしたりしてあこがれのアメリカとのカルチャーギャップにとまどったり、幻滅しつつも楽しい旅を満喫。しかしそんな二人の前に突如として現れたグレイタイプの宇宙人、彼は自らを「ポール」と名乗った!

という風にお気楽なストレンジャー、イギリス人のオタク2人組がこれまたストレンジャーのエイリアン、ポールとともに繰り広げるロードムービー。言うなればナードの「イージーライダー」であり、「E.T」であり「未知との遭遇」な映画。

ともかくサイモン・ペッグとニック・フロストの二人の名(迷)コンビぶりは「ショーン・オブ・ザ・デッド」や「ホット・ファズ」で実証済み。今回は盟友のエドガー・ライトでなく「スーパーバッド 童貞ウォーズ」(未見)のグレッグ・モットーラ監督を組んでるんだけど「童貞ウォーズ」を観てないのでどうなのかなと思ったけどなかなかに手堅い演出だった。

とにかくポールが超いい味だしててシガレットを加えゲップをしビールを愛飲しピスタチオをかじるエイリアンなんて、しかも登場シーンが超クール。なんか超ばっか使ってるけれど本当にそうなんでしょうがないw

ポールの声の担当はセス・ローゲン、カンフーパンダのカマキリの中の人。最近は50/50で主人公の友人役で出演とか。人を喰ったポールの表情に声がマッチしていてこれまた良いのですよ。

イギリス育ちで始めてアメリカの土地を踏んだ二人が現実をちょっと知る事によってガッカリしたりモーターキャンプ場の管理人の娘にグレアム(ペッグ)が恋をしたりとか、非常に王道な展開ながらもときどき挟まれるコネタにクスリと笑い、徐々にポールと仲良くなっていく二人組と途中で加わるモーターキャンプ場の娘ルースのロードムービーはほんとうにこの年の暮れにほんわかとした気持ちになれた。もちろんホットファズコンビなのでちょっとやり過ぎな部分もあるけどそれもまたブラックな味わいでまた良し(笑)いいこちゃんでは世の中見えてこないちょっとは冒険してみよう!ってことで。

そうそうこの映画を倍楽しむにはいろいろ映画を観ておくといいけど特に上にあげた「未知との遭遇」と「ET」あたりは鉄板です(笑)でも観てる人も多いから大丈夫か。多分。

11月には全然映画を観にいけなかったのでこの12月はライダー(感想書いてないけどこれも面白かったよ!)とポールでいい気分になれたよ(^-^)

公式サイト
「宇宙人ポール」オフィシャルサイト │ 12月23日(金・祝)全国ロードショー!
samurai-kyousukeさんのエントリ
「宇宙人ポール」
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by tonbori-dr | 2011-12-31 01:52 | Movie

2011を振り返っておくと。

年の瀬にはなんかベストを決めないといけないしきたりがあるそうです(ウソ)
とはいえ今年そんなに映画観てないしなととかドラマのまとめも春先までてずっと書いてないしなとか、
まあいろいろあるわけですがとりあえず頭に浮かんだものを書いておく事にします。

まず映画に関してはやっぱりあれですわね、「冷たい熱帯魚」
強烈でしたねえ、園監督、なんにせよ強烈です。
そして「MAD探偵(神探)」が日本で、劇場で観られた事。
日本語字幕がつくまで待った甲斐があったというもので噂に違わぬこれまた強烈な1本でした。

あと原田さんの遺作「大鹿村騒動記」も良かった。というか連作として喜劇シリーズしてほしかったですねえ。
「アジョシ」も外せませんな。
まあそんなに観てないけど面白い作品が多かった気がします。
そうそうライダー映画もね、面白かったけどこれプログラムピクチャーとしてやっていくみたいだけど、
どうなんでしょうね、あまりすり潰さない程度にして末永く楽しめればいいかなとは思っておりますが。

ドラマに関してはもう、『鈴木先生』ですかね。視聴率は振るわなかったけど出来は群を抜いてたと。
これいろいろいわれているけど原作付きでここまで出来るというのはスゴイなと。
ちなみに視聴率トップのミタさんは観てないんですよ、ほとんどw
まあ松嶋さんが苦手なんでね。でも2話はみたけど、ああケレン味で味付けしているけど王道だなと。
でもここまで数字が出るとはおもってませんでしたけどね(苦笑)
でもオリジナル脚本でもちゃんと勝負をかければ数字がとれるというのはいいニュースだと思います。
だけどあの去年の狂乱の刑事(デカ)ドラマから今年はバラエティにとんできたよねという気はする。
それと個人的に「深夜食堂2」は良かったですねえ、初回は泣いてしまいました(マジで)
原作モノでもリスペクトがあればちゃんと面白いものが出来ると思うのでここらへんの棲み分けというか、
ようするに作り手さん如何にかかってるのかなという感じです。

今年は春の震災など世相は大きく揺れ動いたけれど来年は平穏な年になってほしいものです。
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by tonbori-dr | 2011-12-31 00:33 | お気に入り

怪奇大作戦の封印回

ひさびさに下書きなしで書いている。(私事だけど最初の頃はエントリはほぼ下書きなしの一発勝負で書いてた。映画感想とかそういうのが増えてきた頃からテキストエディターでバックアップの意味合いもあって下書きするようになった)

この前光カエサルのCh、日活運営のチャンネルNECOの円谷アワーで再放送していた怪奇大作戦の再放送が終った。もしかしてあの封印された第24話「狂鬼人間」が流されるかもと期待したのだが結果は欠番扱いでスルーされた。

その封印に関しては1冊の本になってるそうで、それは読んだことが無いんだけれど封印されたというのはアニメックの池田憲章さんの連載で知っていた。ちなみにあらすじもそこで知っているし後年あるとこでも本編も観たが正直どこが問題なのかと。

まあ封印作品なんてものはいろんな理由があるんだろうけどコレだけはまるで理解が出来ないと思ったが、いやちょっとまてよ、やっぱり解禁すると、今風に言えば炎上するのかもしれないなと考えた。
ここ最近の出来事でいえば今年の東北大震災の鎮魂をするべく東北からの瓦礫の中の倒木などをお盆の大文字の送り火で焼こうとした一件のドタバタ。あれも数件のクレームが発端だった。

クレームをしたものを責める気は無い。正しい知識もなく、政府は隠したり遅らせたりするところでは何を信用したらいいのか分からない。そこでそういう行動に出ることは理解できるから。

で即断即決的に中止とかそういう風潮をみると、ほんと責任とかそいうのとともに周りをよく見ていない人が多いんだなと感じる。ちょっとしたことでも過剰に反応する人も増えたしそれは震災前からでそれがさらに増幅されたので見え易くなっただけ。

なので多分に描写には荒いところもある狂鬼人間は格好の餌食になってしまう。そうなれば永遠に封印どころかレッテルまで貼られてしまう。それは悲しいし、ドラマが突こうとした部分を理解していないのかなと思ってしまうが。

だから、今の時代にこそあの話は通用するし封印を解くべきだという思いは変わらないのだけれど。(出来は別としてね、でもあの回は結構芝居が充実していた)

陰謀論的に考えてみると多分、狂鬼人間の回もあれは法律への一種の復讐でありいわれている精神障害者への配慮だけではないのかも?それはうがちすぎか(苦笑)
特に39条については先日他界した森田芳光監督が「39」という映画を撮っている。狂鬼人間のように機械でおかしくなったとかそういう話じゃないけどなんでもかんでもタブー視するのはどうなんだろうかと感じた出来事だった。
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by tonbori-dr | 2011-12-23 16:49 | 独り言

Law&juryman「十二人の怒れる男」

The trial by the U.S. justice system is equally important schemes. A jury. This is their story.

Dunn Dunn♪
※海外ドラマLAW&ORDERの冒頭ようなナレーションの声でお読み下さい。
どんなのかっていうのはこちらへ。各スピンオフも含めてのOP集です。音質ちょっと悪し

と、トップにナレーションをいれたくなるのは最近『LAW&ORDER』という海外ドラマをよく観ているせいかもしれない。ちなみに邦訳はこの英文をグーグル先生で翻訳してみてください。ちょっと日本語おかしいかもしれません(^^;(ヲイ!

ということで十二人の怒れる男。実は借りてきてさあ観ようと思ったらカラー?あれ違うぞ、なんか役者も黒人の陪審員がいるぞと、実はリメイクされていたのですな。ちょっとビックリ。だがこっちもいい役者さんがでてるんだけど冒頭を観て視聴中止。再度借りてきたのでちょっと遅れてしまいました。

もともと先にもいったようにアメリカの刑事訴訟法に基づく2つの組織、警察、そして検事を主人公としたアメリカのヒットドラマシリーズを観ていたこともあり、久しぶりにこの「十二人の怒れる男」を観なおして見ようと思っていたのでちょうどいいタイミングでもありました。

で、久しぶりに観る「十二人の怒れる男」はやっぱりよく出来ている。ミニマムで冒頭の裁判所の外観から法廷、そして陪審員たちの評議室へとアヴァンが済むと早速「話し合い」。ソリッドかつ前置きははぶいてスイスイと台詞がながれていく様はさすが戯曲として三谷幸喜がリメイクしたくなるってもんで(笑)

でもいろいろ知恵もついたおいらが今観るとやっぱり?となるところもあって、まず前提は第一級謀殺(これはアメリカの刑事裁判では一番重い罪。)で刑罰は死刑(これも州によって違うけど死刑のない州では一番重い禁固刑または懲役となる)。被告の少年はどうやら父親を刺し殺したらしい。気になったのはどんな刺され方をしたのか?刺し傷が1箇所ではないようだけど(それで第1級は重過ぎる、多分2級になるはず懲役25年~十年の不定期刑)話を聞いているとどうも故殺でも通りそうな内容。

少年はスラムの出身で片親、しかも殺したとされる父親から虐待を受けていた。今ならもう完全に故殺、情状酌量の余地も十二分につくがなという話であるんだけど、とここでこの映画のつくられた年代が重要になってくる。映画が作られたのは1954年、アメリカではまだ黒人差別もあり(この作品の陪審員は全員白人系である、WASPとあとは多分イタリア、アイルランド系実はこの事は最初観たときには思い至らなかった。)つまり固定観念やそういう差別は普通にあった世界だということ。そこで父親が横暴でも父親を殺すなんてとんでもない、保護者を殺す恐るべき犯罪者として裁かれることになったのだろうと想像できる。そういった点は今観ると確かに古いと思う反面、そういう風潮の中で、自分の信じる信義とちょっとした違和感から11人の有罪にただ1人異議を唱えた8番(ヘンリー・フォンダ)がたった一人で確信はないがまず話し合おうという舞台仕立てはやはり当時の人をいくばくかうごかしただろうし、だからこそ名作として今でも評価されるわけで。なかなか多数が民意だよといわれるとたった一人の少数意見などは封殺されるような昨今。そういう部分にも重ね合わせて観ることもできるわけだし。その手腕は見事だなと。

こっからは余談をまじえて
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by tonbori-dr | 2011-12-11 15:11 | Movie