静かに燃える男『アジョシ』

『アジョシ』観た。
いや予告編観たときからこれは観なくちゃならんなという匂いがしていたが、やっぱりそうだった(笑)とはいえ主演のウォンビンはイケメン韓流スターでかなりの韓流好きでウォンビン目当てのマダムや女性が多かったが、若い人は結構「カッコイイ」という意見に対しマダムたちはもしかするとあまりの凄惨さに声を失ってしまったかもしれない。

でも「殺人の追憶」「チェイサー」や他の作品でも描かれてきた韓国映画の暴力描写は時に痛い。
そしてこの『アジョシ』でもそれは遺憾なく発揮されていた。

もちろんただ痛いだけでは無い。ちゃんと話に筋を通すための暴力描写であるから主人公テシク(ウォンビン)の深い悲しみ、怒りが伝わってくる。

もちろん最初のソミ(キム・セロン)とテシクとの静かな交流もしっかりと描写されているのでいるからなんだけども。

そういえば邦題「マイ・ボディガード」というタイトルで公開された「Man of Fire」を思い出した。状況とかは違うけど鬼畜な犯人に囚われた少女を救い出すために(それは自らの心をも救済することになるのだけれど)単身で戦いを挑む男という共通性があるが、公開時は結構この映画買ってたんですけれど、今はダントツにこちらですね。

最初は監督の想定では主人公は隣にいるありふれた中年男という設定だったそうだけど(ソン・ガンホとかキム・ユンソクとかだろうか?)シナリオを読んだウォンビンが役を熱望し、それに打たれた監督が応えたというけれど、それだけに鬼気迫るっていうのはこういうことだよみたいな。

アクションの組み立てもよく、組織の殺し屋役タナヨン・ウォンタラクンとの一騎打ちとか見せてくれる。
実際いい感じにお客さんも入ってるみたいなんだけれどもっとボンクラ系男子は観に行ったほうがいいよな1本。

『96時間』並にシンプルなプロットだけどだからこそ無駄の無い動きと話の組み立てと俳優の演技、それらが堪能できる良作だった。

但し凄惨な描写が苦手な方にはオススメできませぬのでそこはご了解を。

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by tonbori-dr | 2011-10-10 00:02 | Movie

敵は空からやってくる。「世界侵略:ロサンゼルス決戦」

『世界侵略:ロサンゼルス決戦』観た!
『スカイライン:征服』が異星人による侵略をまったくの一般目線から捉えた作品ならばこちらは侵略を徹底的に軍隊目線で捉えている。ただし国家という枠ではなくそれに直面した小隊を徹底的におっていくことで描いている。

まず最初に思ったのはこの映画が作られたときに言われていたコンセプト、『ブラックホーク・ダウン』meet『エイリアン』。まさにそういう話ではあるが実はエイリアンとかそういうは置いといて、ようするに『ブラックホーク・ダウン』みたいな作品を作りたくともどうしても現実をベースにするとそこにイデオロギッシュなモノがついてまわる。なので宇宙からの侵略者にしてみましたということなんだろうなと。そうする事によってそういう話にせずに単純、エイリアンに攻め込まれた地球人の軍隊として最前線で戦う男(一人姐さんがいますけど)たちの熱い話を描きたかったんだなと思った。

とはいえやっぱり仲間は見捨てないとか異星人マヌケじゃね?とかそういうのが鼻につく人にはオススメできないし、そもそも宇宙人とはいえそんなにバリバリ殺すのはいかがなものかという(地球人が虫けらののように殺されていたとしても)オススメできかねる。

と、kiyotayokiさんが、エントリにもお書きになられた批判的めいたことから書き出したけれど、おいらも個人的には極限状態の『駅馬車』プロットっていうのは非常に好きでありまして、仲間が傷つき倒れても前に進むというのは好きなんですよ。だからこの作品を大いに楽しめましたよ、ええ。そういうのが好きな人にはオススメできますね。もう全力でww

とはいえスカイラインとこの話を上手く融合させてその上で脚本に纏め上げられる人がいれば凄い傑作がうまれたかもなあとか…、でもそうならなかったのでそれはしょうがないのねとは済ますには2つの作品は同じ題材を扱いながら両極端でほんと融合していれば超凄いのが出来たと思うんだが。

でも、ミシェル姐が活躍したんでもうそれだけでいいよ。マジで。
しかし海兵は『最強!』『ウーォ!』はレインジャーの掛け声だけど、『退却ノー!2-5!』ってのは初めて知りました。まあまだまだ知らない事がおおいですわね。
でもオチはちょっと…。ムリクリにオチをつけなくとも。ラストにアレをしたかったからだろうけど(^^;

キャストでは主人公のナンツ2等軍曹にアーロン・『トゥーフェイス』・エッカート。ダークナイトでは正義の検事デントからヴィラン、トゥーフェイスに闇堕ちしてバットマンと対をなす重要な役を演じた彼が『ハートブレイクリッジ』でクリントが演じたようなベテラン下士官を演じている。ややもすると型どおりな役柄だけどやっぱりこういう役は実は無骨な役柄の似合うエッカートにぴったりかも。他はミシェル・ロドリゲスが途中で小隊と合流する空軍の特技下士官役で登場。あいからずの『アタイ』っぷり。アタイ女優としての本分を遺憾なく発揮していた(笑)他に一般人やくでブリジット・ミナハンとマイケル・ペーニャがでてるんだが、地味に活躍しているイムレイ伍長はプライベートライアンの狙撃手バリー・ペッパーを思い出すくらいにいい仕事してんのに無名に近いのでパンフに名前なし(苦笑)ウィル・ロスハーっていうらしんんでメモっときました(笑)ちなみ作中ではかなり有能。ナンツの背景も知った上で徹底的に反目するわけでなくちゃんとサポートもする、職業軍人を好演してたのにね。

『ブラックホーク・ダウン』が好きな人にはオススメできる映画でした(反対に言えばそうでない方にはオススメできかねます(^^;)

よくよく考えると今の世界情勢が産み出した映画だともいえる。この映画での戦場は市街戦。そして今アメリカがテロとの戦いとのことでアフガンやイラクに真っ先に派遣されたのは海兵隊。そういうことでこの映画も立派に現代を映している。

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by tonbori-dr | 2011-10-09 16:41 | Movie

オール・アバウト・マイ・マザー雑感

遅ればせながらブログ・DE・ロードショーのお題。『オール・アバウト・マイ・マザー』を観たよ。
実は期間内に借りたにも関わらずちょっとlaw&OrderとかHawaii Five-0とか観てて忘れてますた

基本的にこういう作品は(アクションが無いのは)自発的に映画館に行って観ることあまりないので、そういう意味ではほうほうなるほどと新鮮。

この作品、アカデミー外国語映画賞をとったというのだが(1999年)なるほどねと。
アメリカとは違う文化圏でも、その中で謳われているのは人生賛歌っていうのは非常に受け入れられやすいのでなっとくできる。ふむふむと題材と視点はまったく違うが死を通しての人生賛歌という点では「おくりびと」もそうだったわけだし。

ペドロ・アルモドバルが実はゲイの監督というのは知らなかった。というかそういう方は特段珍しくないがなるほどそういうマイノリティだけでなく自立している女性やゲイに対しての眼差しが優しさが作品のカラーになっているなという。映画には結局その人となりが表れてくるものだけど、この物語の起はかなりトーンが暗い。しかしどこかしらにほんわかした空気を感じるのはこの人が健気に生きている人たち、弱い人たちにエールを送っているからではないだろうかと思った。でもねいささか散文的かなという気もしましたよ、ええ(^^;そのためどこかピリッとした緊張感があるにもかかわらずゴムが伸びた感じ。でもそれはスペインの太陽のせいかもねと(笑)

若かりし頃のペネロペの出世作とは知らずいきなり若い尼僧ででてきたときは驚いたが若い頃と今…全然変わってねえ!びっくらこいたよ。でもここでは流され易いが親には反抗的ないわゆるイマドキの若い女性を演じてたがやっぱり気の強さが顔に出てる。どっちかっていうとウマのアシスタントであり共演女優で目をかけられているけどのニナにあってるんじゃね?とかも思ったが、まあそれはその後の彼女の活躍を観てるからだなきっと(笑)
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by tonbori-dr | 2011-10-02 15:17 | Movie