毎度のことながら『プリンセス・トヨトミ』

関西ではまだムーブオーバーやっとるんだけども、まあ地元民としてはやね、『阪急電車』と秤にかけてこっちにいったわけなんよ。やっぱり大阪国民やしというわけやし(笑)
で原作読んだ前提での感想ということでそのあたりはまあなんちゅうかとめおいてもろうてね。がっつりネタは割らんけどまあ大阪弁でいきますんでそういうことでよろしくちゅうことで。

なんやろうなあ、キャストには非が無いし、演出もそんな目くじらたてるほど悪くは無いわけなんやけども、なんやろうかなあ脚本がちょっともにょる(^^;
いやホンというより原作からの改変部分があまり上手くいってないという印象やなあ。
大きいのはキャラの変更。いや、じゃこ屋がでてけえへんのは分かる。キャラクター増えすぎるし、しやけども主要キャラクターの性別変更はどないやねんとまあそういうこっちゃ。

綾瀬はるかっていう女優さんはやね、天然ボケをさせると輝くと思われとるみたいやけども、同じように万城目先生の「鹿男あをによし」で原作キャラを女性に変更したのが上手く行ったからちゅうて、今度も綾瀬たんありきで原作キャラクターを男女逆転させてみたでっていうのが、その残念ながら上手く機能していなかっんちゃうんっていう感じでどないや?みたいな感じやねんなあ。

ようするにバランス的に陰と陽、五分と五分で男女入れ替えたやろうけどもやね、やっぱり旭は、女性でないとまとまらないのと違うかと。で結局、おとんから息子への継承みたいな部分だけが強調されてもうて、そこにあったボーイ・ミーツ・ガールなところとか、母性の部分が描写はあったけども正直薄まってしもうてつらかったなあ。もうね綾瀬たんはいるんや!ミラクル鳥居は女でいくんや!やったら旭も女でやねいいんとちゃうの?「鹿男」のときかって、藤原くんだけキャラ変更でいったんやし。

いやねまあ、美術とか雰囲気はええし、空堀のロケとオープンセットの融合がいい具合であーあんなんあるあるみたいなね、それはちょっと感心したんわけやねんけども、でも実際に空堀のところにある中学があんな古めかしいのかどうかまでは知らんけどね、でも結構学校といえば古いみたいな部分とかも気分でとったし、そういう枝葉は良かったかなあとは思ってる(多分あれどっかの大学でロケってると思う、パンフ買い忘れたんでよう知らんけどwww)

というかワシの本音的には、ドラマで1クールじっくり向きな企画でやったらよかったんちゃうのと思ったなあ。2時間の映画にまとめるにはちょっと無理があったんちがうかなあと。1日を1時間でリアルタイムと違うけどね、そういう感じでじっくりと書き込んでほしいお話やったなと。
まあキャストが熱演やったんでちょっと点は甘くなったけどね(あと地元ラブもはいっとるんでね)まあそういうことで。

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キャストの話してますねん。
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by tonbori-dr | 2011-07-09 23:55 | Movie

エイブラムズもまたタラ以降の監督である『SUPER8』

ということで早速観てきたんですよ。まあ結局時間経ってからのアップになっちゃったけど(笑)
直接的なネタバレはしないように心がけますがいろいろ読むとネタバレしていますので、以下の方は観た方が吉でござると思うであります。
「ET」大好きだ!とりあえず自転車で月をバックにゴーな方や、もしくは「グーニーズ」であんな冒険してみたかったゼな方。もちろん親子連れもOKではないかなと。はいそれだけ分かったら劇場へゴー。木戸銭だけの値打ちはありますゼみたいな。
ただ子供がメインフィーチャーなのは苦手だねえ、ガメラでも平成のギャオスはいいけど昭和のあのガキんちょのギャオスネーミングはウザいわ!という人や平成でも「小さき勇者たち」はスマン、ツダカンや寺島兄貴には悪いけど苦手なんですよ(泣)な人はオススメできませぬ。これは割りとマジです。

そもそもおいらが子供の(出てくる)映画は苦手なんですよ、子供が見るようなウルトラマンとか仮面ライダーは大好きなんですけどね(爆)もちろん食わず嫌いなのはよく分かっておりますが。こればっかりはしょうがない。ということで洋の東西を問わず子供を使うのは禁止だよ!とまでは言いませんけれどなんだろ…ムズ痒くなったり、恥ずかしかったり、そして「あざとかったり」実は「ET」はよくできているのは認めますけども、どうにもそのあざとさが自分は予告編でももう苦手で未見だったころからもうそれはどうしようもなくて、まあ困ったもんなんですけれどもまあそれでもこれを観にいったのはやっぱりアメリカの小さな町が恐怖のずんどこに落ちるかのような部分がトレイラーにあったわけで、ねえそれなんて怪獣?それともエイリアン???みたいなとこが惹かれたのも事実で、反対に言えばそこが無ければ完全スルーでした。そういえば怪獣、子供といえば「ミスト」なんてえのもありましたな。まあ『クローバーフィールド』のエイブラムスだしなあということで観にいったわけです。(っていうかプリンセス・トヨトミを見ようと思ったら日本語字幕の日でスーパー8に空席マークがでてたのでスイッチしたのは秘密だよんww)

でまあ感想といえばエイブラムスのスピルバーグLOVEじゃなかったリスペクトを今風(エイブラムズ流なミックス)でまとめた映画だねというのはすごく感じたわけで。それは物語の設定や進め具合、そして片親の喪失。(スピは結構バランス気にして父と子と母と子というカップリングをもってくるけど、エイブラムスがその返答としていや父と子でいいじゃんみたいな部分とかは結構そうきたかという感じ)それ以外でのディザスターへの目配せや子供目線での撮影などなどちりばめかたはやっぱりエイブラムスってタラ以降の才能だよなっていうのを強く感じた。作風は全然違うけど映画好きで(彼のインタビューを読んでいるとスピルバーグとの意外なつながりやキラキラのポッドキャストでの町山さんの話によるカーペンターとのエピソードを聞いてもそれは明らか)そこからのパッチワークっていうのはやっぱりクエンティンがハリウッドに来てそういう一つの流れが示されたからじゃないかなって。

そういうことでエイブラムスはその素養として怪獣とか宇宙人にその素養が高いのでそういう映画をどんどん作って欲しいなと半ばマジで思った。なんかスピみたいに変にオスカー狙うぜみたいな事しなくていいから(笑)あざとくても全体にあっさり目にスピード感重視なのでさほど気にならないし。多分これはTVシリーズからのフィードバックで今のお客さんは2時間集中力もたないから集中しきる前にさっさと話を転がしているって感じで。でキーとなるシーンとダイアローグだけ押さえとけという手法なんでしょうねえ。



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こっからは盛大にネタバレ
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by tonbori-dr | 2011-07-08 01:31 | Movie

今、この作品を観るという事「ジャガーノート」

ということで、ブログ・DE・ロードショーで今回、選者として選んだ1本が数ある映画の中でもコレにしたというのはやはり震災が影響していたと思う。

告知記事では冗談めかして書いていたが「史上最大の作戦」とか「クライマーズ・ハイ」も考えたし、未だ観ていなくて皆さんと観てみたいという作品も考えてもみた。例えば「市民ケーン」とか(名作の誉れ高いし実はネタバレであらすじは結末まで知っている!が未見)も考えたけどもやはりプロがプロらしく、でもそれぞれの人生を背負って、なおかつ責任を全うするということが今のこの状況にぴったりなんじゃないかと最終的にこれにした。

果たしてどうだったかといえばやはりそのチョイスは間違ってなかった。
少なくとも自分の中ではそう思えた。
途中である台詞。
「問題は技術的な面だけだ」
これは対策本部にいる政府エージェントのセリフだがそれに対するイアン・ホルム演じるポーターのセリフ
「あんたにとっては技術的実習だろう!外交手腕の見せ所だな!人の死も技術の問題か!」
など台詞がいちいち突き刺さる。またこの後の台詞もガツンと来る。
他にも政府エージェントに「行動予定は?」と聞かれてポーターが金を払うというとノーというエージェントや、船長がファロンに「これは私の船だ」というと「明日の朝までは私の船だ」というところなども責任を負うファロンの自負心が見える。

ファロンの厚顔不遜な物言い、不敗のチャンピオン、そして部下を気にかける細やかさ、だが一番の部下で右腕のチャーリーが処理に失敗し死んでしまった時に見せる弱気。それを船長だけに吐き出してから、何事も無かったようにまた爆弾に立ち向かう。
彼らはいつもギリギリの選択を求められる。失敗すれば死んでしまう。割り切っているとしても恐怖はある。だが彼らは投げ出さない。

他の登場人物も自分たちの出来る範囲での責務を果たそうとしているポーターも船長も。船の宴会部長カーテンさえも。いや彼ちょっとやぶれかぶれになっててバニスター夫人に慰められてたが(笑)

以前に書いたエントリはこちら。
web-tonbori堂ブログ : ジャガーノート

映画も70年代ならではの見せ方で堅実。船での様子を見せた上で爆弾犯からの電話でいきなり緊張感が高まる。ほとんどをロケーションで撮影されたようでそこもリアリティに貢献している。
最近の映画はスピードアップに腐心しているが一方丁寧に描写することをちょっと忘れがち。そこんところは30年以上の前の映画だがこちらが上。まあ特殊効果諸々は今の映画のほうが上なんだろうけど。

元々爆弾というものをガジェットとして持ち込むとタイムリミットの緊張感が高まるが、それプラス船という空間は逃げ場所が無くいったいどうなるという部分で一層緊張感が上がる。
そしてテロに対する国の態度というのは今ではどこの国でも同じだが結局数字でしか物事を見ていない、そういう冷たさもよく描けている。その歪みが何を産み出したのかも。

ファロンには名優、リチャード・ハリス。「殺し屋ハリー、華麗なる挑戦」や「ワイルドギース」「カサンドラクロス」に出演。先頃惜しくも他界したが「ハリー・ポッター」の初代ダンブルドアも記憶に新しい。
スコットランドヤードのマクラウド警視にはレクターakaアンソニー・ポプキンス。ソブリン海運専務ポーターをビルボakaイアン・ホルム。船長はオマー・シャリフ。チャーリーを曲者俳優デイヴット・ヘミングスが脇を固めている。

今回久しぶりに見直したことになるんだけども、大空港とは違った意味で広がりのあるグランドホテル形式の話でもあるなと実感。そしてこれを手本にしようとしている、またはネタ元にしているお話のなんと多いことか。そういう意味でもよい映画だったなと再確認。そして観てくださった方に感謝。
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by tonbori-dr | 2011-07-04 02:02 | Movie