何かが足りない。「エクスマキナ」

なんか「アップルシード」がTVシリーズになるらしい。
士郎正宗の「アップルシード」が新たにアニメ化! 『アップルシード XIII』 | ホビー | マイコミジャーナル
CGアニメとして2作品が世に送り出されたが、どうなんだろ?まあIGが制作にかかわってるしというのもあるけれどミコット・エンド・バサラってなんかヤマっけの多い会社だなあと。
ということで以前に観たジョン・ウープレゼンツ「エクス・マキナ」について久々のスルー映画祭りww

「アップルシード」はちょうどよく通っていた本屋さんのマンガコーナーでイチオシ(ちなみにそれほどブレイクする前)で普段中身の分からないマンガはあまり買わないのに何故かさくっと買ってしまったのが運のつき。続編が読みたくなってきたら、人気に火がついて2巻が出たときは嬉しいもんだった。
ちなみに版元の青心社さんにアンケートハガキを送ったら案内ハガキが送られてくるのでせっせと買い揃えていたっけ。後に講談社から読みきり短編を経て「攻殻機動隊」シリーズが発表され、アップルシードもOVA化された。まあこのOVAはお世辞にも出来がイイとはね、あんまり思ってなくて、それは主に作画と演出面だったけど原作者本人がコンテを切った「ブラックマジックM-66」がリリースされ短編ながらも非常に高いクオリティを放っていたことを考えると、最近は世界情勢の激変により無期限停止(事実上の終了)してしまったことがくやまれる。とまあ原作話はこのくらいにして、本編だけど、そのなんと言うかクオリティは決して低くない。というかいい線いってるといっても良いけど空々しい。それは一重にCGレンダリングアニメとアニメ顔キャラのマッチングが上手くいっていないということ。メカシーンは非常に重々しく迫力も満点なのにキャラ芝居だけが非常に浮いているという点。

個人的にはこの手法には期待を寄せているんだけどまだまだ上手くいっていない。このあたりはピクサーやドリームワークスに水をあけられているどころかかなりの周回遅れのなっているという感覚。ただ日本人はゲームのCGムービー見慣れているので海外の人ならアダルト向けカートゥーンとしてよく出来てるんじゃね?と思うかもなとは思った。

またシナリオも複雑に見せてちょっと荒っぽい。「アップルシード」の妙味は複雑な社会システムと人とバイオロイドの相克。人とサイボーグそして人と人との相克が複雑に絡み合っている部分。そこがテーマなんだけど(ようするに異なる隣人に対しどう接していくか。)いささか落としどころか簡単すぎるしちょっと盛り上がりにもかけてるようなストーリーだった。というより連続している(しかも終っていないし、さらに言えば今後、原作者が物語を紡ぐ気がない)ストーリーの中で舞台だけを借景してきてなんかひねり出すとなるとこういう話になるというのは致し方がないだろう。まあネタ的にはそれほど拙くは無かったけれど、同じ原作者の別のストーリーを借景しつつもちゃんとオリジナリティのあるテーマを盛り込んでいった「攻殻機動隊S.A.C」と比べてしまうのは無理も無く。そういうテーマっていうのは希薄だった。そこが決定的に足りない部分でこういう未来都市手でアクションを見せますというのが先にたっているっていう感じ。敵の抱える悩みというか闇みも何故?という部分では底知れないではなく単純に分からないだけで底知れなさとか狂気が伝わりにくい。そしてブリアレオスのDNAデータから作られたバイオロイド、テレウスに関してもブリのクローン正確には違うけど、サイボーグになる前のブリと同じ容姿ということでその側面が強調されているし、このあたりは制作者もそう考えている節が強いのでバイオロイドとしての葛藤が薄く、オレ、ブリの二番手?みたいなところが目立った。

とまあ欠点ばかりが目に付いたけど、テーマがついてこれば、それは演出という部分だけれど結構よくなるんじゃないかと思ってる。というのもモーションキャプチャを使った場面設計などはよく出来ておりアクションシーンもなかなか見応えが有るから。問題はシナリオとそれを元にした演出という部分だろう。ジョン・ウー先生もアクションだけ見ないで話部分にもっと突っ込んでもらってもよかったんじゃないすかねえ。ベタな友情、絆アクションとかwwというのは冗談としてもこれでは海外の狭いマーケットで商売になっても広く訴求するには無理があるかなって言う出来ばえだった。かなり海外とかに気を使っている印象ではあるが(音楽はHSHIMOことYMO、1作目はブンブン・サテライツに坂本龍一ほかミュージシャンを多数フィーチャーしていた部分もそうとう海外に目が向いている。)その割りに…っていう印象なアニメ映画だった。

キャスト的にはデュナン以下総入れ替え。特にブリの声が山ちゃんこと山寺宏一に変わったのがねえ。個人的には士郎ワールドでは山ちゃんはトグサの人だからww まえは小杉十郎太さんだったはずで小杉さんの声が良かったかなーって。ニケやアテナは今の人でも良いけど吉野は少佐の声の人こと田中敦子さんがよかったかな、まあ深見さんでもOKだったけど。

「EX MACHINA -エクスマキナ-」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
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by tonbori-dr | 2010-10-29 00:50 | スルー映画祭り

エクスペンダブルズを観に行ったら、

マチェーテのポスターがあって、
うぉーマジで公開されるのかーと喜んでいたんだけど、
さらに気になったのがこいつ。
エクスペンダブルズに出ていた、腹に一物隠し持ったCIAエージェント、チャーチが主演のコレ

「RED」、まあチャーチの役まんまじゃないですけどね(苦笑)なんかブルースの役が微妙にかぶってるのでこの予告はナイスだった(笑)

ちなみにマチェーテも貼っておこう。さらにグロいトレーラーもあるけど良い子はこれでガマンしてくれい(笑)

まだまだB級アクション祭りは終わらない。
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by tonbori-dr | 2010-10-21 23:52 | column@Movie

コマンドーを継ぐ者たち「エクスペンダブルズ」

観てきましたよ、アクション馬鹿垂涎のオールスタームービー、「エクスペンダブルズ」
よくぞここまでとも思うけれど、蹴った人やら都合が付かなかった人やら、声は掛けたけどやっぱりキャラにあわないんでという人までのニュース全てが血湧き肉踊ることになってたこの映画。やはり期待に違わぬナイスな映画でございました。うーん木曜洋画劇場の系譜が途切れてしまったのが残念。これは立木ボイスのナレか若本ボイスのナレでテレ東センスのコピーが聞きたいってもの。

でコマンドーの血を継ぐ者たちっていうのは単純に飛行艇、カリブの小島、圧倒的戦力に対し殴りこみ&爆弾でぶっ飛ばしという部分が「コマンドー」にかぶっていると。そこにきっちりご本人のカメオに現在の彼の立場を織り込んだ台詞を言わせる辺りさすがスライ。アカデミー賞にかがやいた「ロッキー」の脚本を書いただけのことはある(笑)また途中のカメオの2人組のうちシュワちゃんを引っ張り出したシーンに、あとは任せなチックなやりとりはそういう事を思うに充分なシーンだった。

なかなかに素晴らしい感想をアップされているGun0826さんの感想にだぶる事が多いんで詳しくは割愛するけど、まあ男子必見のみならずさいきんの草食男子に物足りなさを感じてる女性方も足をはこばれるがよかろうなアクション馬鹿一代な映画、必見。
えろぶろ at Excite : エクスペンダブルズ

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by tonbori-dr | 2010-10-20 23:26 | Movie

エクスペンダブルズ降臨!

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ってわけで観ましたよー。
感想はまた後日。
でも『コマンドー』好きな人なら今すぐ観に行くべきですww
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by tonbori-dr | 2010-10-16 23:08 | Photo

大殺陣「十三人の刺客」

実のところタイトルにつけた「大殺陣」、同名映画が有る。今まで見たいなと思いつつもまだ見ていない1本なんだけど、調べてみると旧作の「十三人の刺客」のスタッフがかかわっているというか監督が工藤栄一さんだったりとか(爆)基本的には同じ構造を持つ群像時代劇だとか。

では何故にエントリのタイトルをそうしたのかといえば、今回のリメイクは現代に甦らす必然というのはどこにある?という点でならば冷めた世に生きる証を立てるためにもちろんその標的が鬼畜なまでに非道な人物としても暗殺というのは非常の手段。いわば小の虫を殺して大を生かす。という話で旧作はキムタクの映画の主題でもあった「武士の一分」がゆえにということで、納得できる結末を見る。

しかし新作は、それを引き受けるに当って武者震いをした島田新左衛門(役所広司)や意味生きる意味を見失っている新六郎(山田孝之)、世に倦んでいる殿様明石藩松平斉韶(稲垣吾郎)、途中から一味に加わる小弥太(伊勢谷友介)を通してみればちゃんと今の世に問える構造になっている。特に小弥太というキャラクターは旧作では山城新伍氏が演じた木曽の郷士で惚れた庄屋の(富司純子!)に身分を越えて求婚するための必死の参加だったのだが、新作では山の民(リメイク「隠し砦の三悪人」でも主人公の松潤がそうだったが、あれは上手く機能していなかった)という。ただ純粋な山の民というより平家の落ち武者崩れであり、さらに言えばはぐれもんであるところが上手いなと。つまり刺客集団は義によってアウトローになったが彼だけは本物のアウトローなわけである。ここは天願大介の脚本がそこは上手くついてきたということ。やっぱり三池、天願のコンビはやってくれる。

そして松平斉韶aka稲垣吾郎。アイドルグループSMAPの中の人がとか、こういう残酷系は自身がやっているカトリ君のスマステのコーナーでこき下ろしていたこともあり、そうとうにビックリされていたようだけど、現代で旧作の菅貫太郎さんのやったような(ちなみに名演であり、あのバカ殿演技で以後タイプキャストとして同じような役をすることとなった)感じでは納得しないだろう。時代が変わった事を受け必然的にあの馬鹿殿がああゆう性格になるのは必定。まあそれをやらした人が偉いよねっていう話ではないだろうか。ちなみに吾郎ちゃんにはあーゆう役がはまる。「踊る大捜査線」の歳末SPでもキれた犯人だったし(ちなみに踊る3でもちょっとだけ出演、これまたらしい感じ)

全てのお膳立てが整ったところで凄絶な斬り合いとなるのだが旧作が50人ほどで30分に対し、300人相手に50分。それぞれに見せ場をつくっていくのもオーソドックス。この改変はかなりバランスを気にして作ったなと感じた。押し寄せる寄せ手に対してたった13人でそれぞれが必殺の徒となり奮迅する様はまるでチャンバラ・ブラックホークダウンの様相を呈しており凄惨ながらも余韻がある。特に島田の参謀格、御徒目付倉田の松方弘樹はさすが東映出身。殺陣の腰の入り方が違う。


旧作でも脇を締めていた剣豪浪人平山を伊原剛志、御徒目付倉田を松方弘樹が脇を締め、敵のライバルとして鬼頭に市川正親がいる。
この対比、旧作ではそれぞれ西村晃、嵐寛寿郎、内田良平という配役だったけど西村さんは腕を奮うためにという部分もたぶんにあったような部分が少しあったけれど伊原さんはまさに旧作の武士の一分のために躊躇無く、戦いの場に身をおく戦士といった風情だった。まあこれは2人のキャラクターの違いだと。そして倉田にベテランを配するところ、鬼頭に知的、切れ者タイプを配してくるのにそうきたかというのはなかなか嬉しいキャスティングだった。

若手もよくがんばっているが(ケイタとか獅子丸ちゃんとかね)ちょっと残念だなーと思ったのは六角さんaka米沢さんの人かな。道中で欲しいもので、「女だ」と即答したのに小弥太の出現でそういうのはそっちにいってしまった。いやアレは米沢さんが夜這いとかそーゆうシーンほしかったけどなあ(笑)そういえば官房長aka一徳さんの小弥太aka伊勢谷くんのすんごい絶句シーンあり。多分腰抜かすぞ(爆笑)

っていうか「カムイ外伝」の脚本と監督をこの面子で撮り直して(キャストそのままでもいいから)欲しいと思ったのは秘密だ(爆)でも半ばマジでそう思った。
三池さんがかなり直球放り込んできたという印象の時代劇大作、堪能させてもらった。

「十三人の刺客」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

追記:
そうそう書き忘れていたが、もう一つ残念なのは最初のマークが東宝ではなく東映だったらなーっていうこと。
でも「七人の侍」リスペクツな部分もあったのでまあそういう事にしておこうか(笑)

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by tonbori-dr | 2010-10-08 01:20 | Movie

音楽の神を愛した男と愛された男「アマデウス」

ブログ・DE・ロードショー企画にお誘い頂き地上波放送から数えて何年かすっかり忘れたけれど通しでガッツリ観た。
っていうか、借りに行った某Tにあったのがディレクターズカットだったんだけど、あとで見たら通常版もあって、よく考えると初期のモノを観ると言う意味ではデレカンではない方が良かった気も。でもディレクターズカット版を観た。

ということで、ブログ・DE・ロードショー第13回「アマデウス」、
いろいろ記憶と違うナーというか、毎夜うなされて自らの首を掻ききり精神病院へ収容されてしまうサリエリの元に教戒師の神父が話を聞きにくるところから始まり、その若い神父にサリエリが語って聞かせるという体裁をとっている。

もともとサリエリはイタリア人で商売人であった父の死とともに音楽への道へ進み、ウィーンで神聖ローマ帝国の皇帝に取り入り宮廷作曲家までに上り詰めた、いわば勝ち組。
音楽を幼少時から愛し愛されたいと切望し、望む地位を手に入れた男が、噂の若き天才、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトと出会うことにより音楽の神に愛された男への愛憎に身を苛まれる様をミロス・フォアマン監督が余すところなく描きった。

もともと舞台劇と聞いているけれど、映画も3幕構成になっててサリエリとアマデウスの邂逅邂逅というかまあ必然の出会いであったようにも思える描き方で、そして彼の才能に打ちのめされていく様を。そして2幕目はその嫉妬が憎しみへ転化していく様を。3幕目はサリエリの企みにより父の幻影にどんどん追いつめられ疲弊しながらも音楽にのめりこんでいくヴォルフガングとまたそれをジェラシーの炎に焼かれながらも離れられないサリエリを描いていく。

重要なアイコンとして神(キリスト像)そして楽譜。仮面舞踏会のマスカレードがでてくる。表と裏。才能のある者がさらなる才能によって打ちのめされてしまう神の悪戯。そういう2面性が随所に散りばめられている。

純粋な少年の心を持ちながらも音楽をするために腹芸もこなしてきたサリエリと天真爛漫なままのヴォルフガング(トム・ハルスがモーツァルトを演じたのは彼が天使のような童顔だったからではないだろうかと思っている。だからこそヴォルフガングのそういう天衣無縫さがよく表現されていた)。対立は必至だが、サリエリがラスト間近でとる行動は、音楽の神には愛されなくとも、彼は音楽を深く愛していたことにほかならないシーンだった。

だが最後の最後に、サリエリは凡人として我々は生きていけばいいのだと神父に語りかける。まさに悟りの境地であり、かつまたこれは「一夜の夢物語」として昇華したシーンとして深く刻まれた。いやミロス・フォアマンやっぱり名匠ですわ、またサリエリを演じきったF・マーレイ・エイブラハムもオスカーに値する名演だった。

「アマデウス ディレクターズ・カット」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

余談:
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by tonbori-dr | 2010-10-04 10:37 | Movie