落とし前の付け方。「ロストクライム-閃光」

もう殆どの劇場でファーストランが明日で終わる、「ロストクライム閃光」これも先日駆け込みで観てきた。まあこの夏は同じ警察モノでブロックバスターの「踊る大捜査線THE MOVIE3」があったことでそれほど大きい話題にもならず公開を終えようとしているが味わい深い映画だったなということで雑感を書き留めておきたい。

あらすじはgooから引用
若手刑事の片桐は、出世を夢見る血気盛んな男。ある時、隅田川で絞殺死体が発見される。捜査を担当することになった片桐は、定年間際のベテラン刑事・滝口とコンビを組むことになる。滝口の身勝手な振る舞いに困惑する片桐だったが、被害者が“三億円事件”の犯人グループとつながりがあることが判明し、驚愕する。“三億円事件”の真相を暴こうとする片桐だったが、やがて恐るべき事実にたどり着き……。/goo映画より

ロストクライム -閃光- - goo 映画


この話、特段明言されてはいないけれど、今(2010年)よりもちょっと前の出来事である。もちろん3億円事件そのものは42年前の話だけれど、この映画で冒頭からはじまった殺人事件は多分2000年を舞台にしていると思う。奥田瑛二が32年前とかなんとかいってたような気がするしなにより携帯がアンテナを引っ張り出すタイプだった。10年前はあれが最新だったしなによりプリペイドケータイだって1998年が初出。

でなんで年号にひっかかるというと、この話、別の現代の話にしてもいいのにわざわざ2000年にしたのは原作準拠なのかもしれないけれど、こだわりがあったからだと思うのだ。

今時はターゲットとなる観客にあわせ原作小説で男性だったキャラクターを女性にしたり、そもそも原作にいないキャラクターを付け加えたりはよくある話。そこで2000年にこだわったわけというのはやはり世代の話なのかなと。いわゆる人生50年、折り返しを過ぎ若き日の悔恨や罪の意識というものを精算、いや懺悔か。とにかく一種の決着をつけたかったのではないかなとそう感じた。

もちろんそれは3億円事件の犯人を(フィクションとはいえ)明らかにするというものだけではなく当時の雰囲気とか空気を洗い流したいというそういう風に見えたのだ。
監督は「誘拐報道」の伊藤俊也。「女囚さそり」の監督としても有名だけど、自分はやはり「誘拐報道」この映画を観たとき、マカロニことショーケン(萩原健一)が鬼気迫る演技で誘拐犯を演じた部分と報道側の部分を丁寧に描写していて、現場近くの新聞販売店に前線基地を設けて、取材にあたるところはすごいと感じ入ったのを覚えている。

ひるがえってこの映画、2時間サスペンス臭とか、大仰な演技とかってことで、3億円事件という大きなミステリーに気を取られて肩透かしをくらった人が多いみたいだが、これは3億円事件のミステリーを暴く話ではなく時代に反攻しいつのまにか組織と折り合いを付け飼いならされてしまったり、ゆがみをかかえてしまった人たちのいわば鎮魂歌ともいえる作品だと思う。いや普通に良作でした。

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役者さんについて。
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by tonbori-dr | 2010-07-29 23:05 | Movie

「インセプション」雑感

レオナルド・ディカプリオ、ケン・ワタナベ、そして「ダークナイト」のクリストファー・ノーラン監督。
劇場で予告編を観たときから気になっていた。

元々腕のある人だなとは思っていたが、先の「ダークナイト」でこの人は凄いなと確信し、そんな彼が夢からアイデアの盗む男を主人公にした映画をつくるということで興味津々。

以下、あらすじほどのバレあり注意。気になるならとっとと観に行ってください。
個人的には木戸銭分どころか時間を忘れて楽しめた。ちなみに長尺148分。おトイレは始まる前に!上映中、何人かの方が席を立つのを見たけれど、あーもったないって感じ。

で、インプレッションだけど、果たして、その夢盗人から連想されるSF的な部分は正直薄いように見受けられたが、夢が階層に分かれている。そして迷宮のごときものであると説明があり、またそこへのダイブは充分SF的であったし非常に興味をそそられるものだった。

主人公、ドム・コブはエクストラクターと呼ばれる夢からアイデアの盗むプロ。その技能を生かして産業スパイとして暗躍していたがコボル社から依頼されたターゲット、サイトーというビジネスマンにそれを見破られ窮地に陥るが、彼はコブの実力を買うと申し出て、ある依頼をする。「インセプション」、エクストラクションと呼ばれるアイデアの抜き取りとは逆に、ターゲットへそれが植えつけられたものではなく自分のアイデアとして認識させ、それを実行させる非常に難しいミッション。犯罪者として指名手配され、コボル社のミッションを失敗してしまったコブにとっては、子どもたちを暮らす最後のチャンス。コブはサイトーの提案に乗ることにする。この難易度の高いミッションを成功させるためコブは相棒(ポイントマン)のアーサーとともに仲間を集める。夢(世界)を設計する設計士、アリアドネ。ターゲットに偽情報を与えるために別の人間になりすます偽造師イームス。眠りを共有するための特別な薬剤を調合する調合師、ユスフ。そして依頼主であるサイトーを含めた6人でターゲットでありサイトーのライバル企業のトップの息子ロバートに接近するのだが。

実は夢という部分やそこで行われていることや、物語の仕掛は複雑で一度観ただけでは煩雑かつ理解しにくいのだけれど、大筋はシンプルでコブっていう主人公は腕利きだったんだけど過去の経緯でいろいろ問題を抱えている。でそれを打開するために困難に挑戦するというのは完全にイギリスなどで多いフィクション、冒険小説やエスピオナージュ(スパイ小説)のフォーマットにのっとっていると思う。そこにノーランが興味のある夢や潜在意識というフィールドをあてはめていったというのが妥当じゃないかな。

だからこういう発言も腑に落ちる。
クリストファー・ノーラン監督、映画『インセプション』は「007の影響を受けている」 - シネマトゥデイ
心にトラウマを抱えつつそこから足掻いて何かをなそうとするのはこういう話の定番であり、そこからノーランがフィールドはかなり作りこんだが筋と芯は単純だがしっかりとしたものにしたということが見て取れる。その上でかなり重層的なために一度で全てを見切ることは難しい。
だけど映画の宿命、もし1度だけでもちゃんと映画的なエモーションはちゃんと提供できるように設計(そうまさにアリアドネやコブが「夢」を設計するかのように!)された映画だと感じた。

そしてこれはツイッターでつぶやいたんだけど、早逝されたSF作家の伊藤計劃さんがこの作品を観たらどういうインプレッションをしていたかなということ。
エスピオナージュ、SFという部分で非常に「虐殺器官」を意識せざるを得なかったから。
あらためてこの作品が実写化されるならすくなくともノーランクラスの監督でないと映画化は無理だよなあとはこれは余談。

本来ならこれだけの長編、出来れば1回で済ましたいがまた観たくなる誘惑に満ちた作品だった。
まさに夏の大作に相応しい1本。オススメ。

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by tonbori-dr | 2010-07-26 22:39 | Movie

散歩中

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街中の教会
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by tonbori-dr | 2010-07-25 14:55 | Photo

散歩中

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じりじりと暑い
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by tonbori-dr | 2010-07-25 14:44 | Photo

リアルな現実、シュールな虚構「告白」

忘れていたが実は松たか子主演、中島哲也監督の「告白」も観ていたのだった。

原作は本屋大賞を受賞したという人気作だそうだけど全然知らなかった。あまりベストセラーというものとかそっちにはアンテナをはっていなかったので内容も全く知らなかった。

知ってることといえば松たか子かなりキてるらしいよという噂とCM(これも色々インパクトを考えてるCM、中島さんがこれもやってたらかなりの確信犯)だけ。

正直に言えばインパクトもあるし、観終わった後は、面白かったとも思った。特に出だしは、「おいおいこの映画大丈夫か?」といきなりの独白シーン。そもそも台詞で登場人物の心情からなにから全部言わせちゃうのは駄作とか、映画を分かっていないとかそういう風に言われてしまうが、実はこの原作小説からしてそういう独白(ダイアローグ)を元に著述されているのだそうだ。(読んでないけど読んだ人から聞いた)

ようするにそれをもってきたのはかなり映画に対しての挑戦であるけれど、「パコと魔法の絵本」でみせた空想とのシームレスな空間の創造や、心情をいきなりミュージカル仕立てで表現するやりすぎに過剰をデコレートした中島監督のさらなる挑戦だと受け取った。

だけど、この人もやっぱり同じ事を繰り返す。だからこそ映像作家足りえるんだろけど、ここで繰り広げられるのはやはり「パコ」や「松子」いやさ、「下妻物語」までと同じ「寓話」だ。

現実的ではないダイアローグ劇、そしてあからさまにおかしな中二病的な主要人物に、どこかねじれた主人公。物語の重要な要素でさえもそう取り扱われるためにちょっとそれどうか?という部分も内包した上で仕掛けてきているのは、映像の力と演技する人の力を無邪気に、だけど計算づくで信じている中島監督らしい。

それが可か不可かは分からないが多くの人をひきつけているということでは成功したということだ。

ただその姿勢はどうなのだろうかともちょっと感じさせる。もしこの寓話の意味するところをストレートに受信しちゃうってことは考えなかったのか?という事だけど、それは野暮ということなのかもしれない。それでもこの時代には刺激的かつ、意図しなかった、あるいは意図したけれどそれ以上にききすぎたということがあるかもしれない。

基本的には「毒入り危険」ってことな作品だったが、きわめて今日的な作品だなと思った。
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by tonbori-dr | 2010-07-24 10:55 | Movie

最も危険なゲーム「プレデターズ」

さっそく観てきた「プレデターズ」、製作、脚本は「グラインドハウス:プラネット・テラー」や「デスペラード」のロバート・ロドリゲス。監督は「アーマード」のニムロッド・アーントル。
「アーマード」は気になっていたけど観損ねていたのでちょっと心配だったし、ロドリゲスも嫌いじゃないが結構大味のところがあるので、ともかくどうなってるのか観ないと分からんなーと思っていたが、いやこれは、1作目の「プレデター」リスペクトがきっちり感じられるSFアクション快作になってた。

突如として高高度に放り出されたパラシュートで降下した8人の男女。傭兵、兵士、スナイパー、ゲリラなどの戦闘のプロに死刑囚、殺し屋、ヤクザに医者という取り合わせ。

何のために連れてこられたのかも分からず、目の前が光ったと思ったらここにいたという彼ら。途中で白骨や、死体、そしてパラシュート付きの檻を発見し、罠をしかけて何者かと戦った痕跡と死体を発見するに至り、何者かが自分たちを狩り立てていることと、この地が地球では無いことを知る。

果たして彼らは狩り立てられるのか?またはこの星からの脱出できるのか?というあらすじ。

なんといってもいきなり冒頭のHALO(高高度からの降下、低高度でのパラシュート開傘)でかまし、落下後にマチェーテのおっさんとにらみ合ったら場をなぎ払う無痛ガン(ミニガン)。もうこれだけでボンクラ御用達だなとすぐに分かる(笑)
無痛ガンとはスペツナズ(ロシアの特殊部隊)のニコライが使用しているヘリや車輌に搭載して使うバルカン砲なのだが、これは1作目のシュワちゃんの部隊の一人ブレイン(ジェシー・ヴェンチュラ)が使っていた武器。「プレデター」で多分はじめてこういう風に背負子から弾を装弾して携行するという描写が使われたが、普通はこういう使い方をしない。それだけプレデターが強いということを印象づけるためなのだけれど、それから月日が経ち、いろんな映画で使われるようになった。
:追記:しかもニコライを演じているのはオレッグ・タクタロフという格闘家兼俳優。そこまでリスペクトしてたらもういうことなしですよ(笑)(1作目のヴェンチュラは元プロレスラー)
M134 (機関銃) - Wikipedia

そういう風にちゃんと、前作のリスペクトも見せつつ、地球のジャングルに似たどこかの星という設定で延々、プレデターが獲物を狩り立てるという話なので筋は正直単調である(苦笑)
だけどそこがイイ(笑)冒頭からじわじわ何かに狙われているという感覚を描いているというのも前作のプレデターにのっとっている。

今回おっと思ったのはスーパープレデターと宣伝で称されている主人公たちを狩るプレデター。中盤で今までのプレデターも出てくるのだけれど、ロドリゲスによると2つの種族がという話。でも最後まで観ないとこいつら同族やん、見分けつかねえよーと思ったがおっとどっこい、こちらも前作リスペクツが感じられる演出が。

そして前作リスペクトが決定的なのが無口なヤクザ、ハンゾー(ルイ・オザワ・チャンチェン)彼はシュワちゃんチームの同じく無口なネイティブアメリカン、ビリーをリスペクトしたキャラクターだと思われる。殺陣がイマイチという意見もあるみたいだけど全然良かったよ。だってビリーさんなんか断末魔だけで終わりだもん(^^;それから考えればあの斬りあい(死合い)はもう最高に燃えました。

個人的にはマチェーテのおっちゃん(ダニー・トレホ)はやっぱりマチェーテでプレデターとガチやりあって欲しかったが、そうするとマチェーテのおっちゃんが主役で撮り直ししなくちゃならんようになるのでしなかったのだなと、勝手に推測している(笑)

細かい理屈は抜きで前作リスペクトもいい塩梅で楽しめる「プレデターズ」DVDでたら買ってヘビーローテしたい出来でした。



「プレデターズ」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

余談。
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by tonbori-dr | 2010-07-17 00:32 | Movie

ヅカファンには悪いけれど。

ちと気になったニュースがあったので
卒業資格認めるが…宝塚音楽学校と元生徒の調停 : ニュース : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
宝塚音楽学校:調停成立 元生徒の退学撤回 - 毎日jp(毎日新聞)

案の定2chでもスレが立っていた様だけど、事件の発端からあったようだ。
宝塚音楽学校の女生徒、同期生に「万引き」濡れ衣着せられ退学に→提訴→「卒業資格認めるが歌劇団入団不可」条件で調停:アルファルファモザイク
まとめスレも出来ている。
宝塚音楽学校 退学処分取り消し訴訟 まとめWiki - トップページ

基本、閉鎖された環境では何があってもおかしくないと自分は考えているしこれは裁判所で白黒はっきりつけたわけで、もちろん調停ってことになっているけれど退学撤回ということは、これ以上やったら学校側の不利になるので手打ちしたってアングルでしょう、これは。

でそういう前になんとかしてやったらよかったのにっていう話もあるんだろうけど、集団ヒステリーとか、どうしたって無くならないと思う、悲しいことだけど。でも起こってしまった時のフォローを周りがどうしたかであらゆる意味でのリスクコントロールが問われるんだけど、そういう意味では下手を打った印象。
正直、これ学校側もダメージ受けているだろうし、やらかした子だってなんらかの傷は受けた。まあ自業自得だけどね。いちばん被害を受けた原告の娘さんに至っては条件飲んだとは言え現状回復にはいたってないことで何をいわんやかだ。

気になったのは一三翁(小林一三、阪急創始者)が生きておられたら、どう差配したかなと。でもそう思わせるところに病根があるのかもしれない。
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by tonbori-dr | 2010-07-16 23:44 | NEWS

「カプリコン1」雑感

MOVIEーDICの白くじらさんのお誘いがあったので、超久しぶりに「カプリコン1」を観た。
MOVIE-DIC: 第11回ブログ DE ロードショーのお誘い
多分TVで観た以来じゃないかな?
なんかバラックみたいなところから飛行士が逃げて、砂漠をさまようみたいなところしか覚えてない。

で今回頭から観直して、「あーだいぶん忘れてるなー」っていうところと「結構ここは覚えてるな」ってところが(笑)

でこの話、ご存知の方も多いけれど、火星有人飛行を目指していたが出発前にトラブルが発生し、それを隠蔽するために空のロケットを飛ばし遠隔操作、飛行士との交信は仕込みのテープ。画像や着陸シーンは倉庫に作った仮設スタジオで捏造するのだがというお話。

気になったのはカプリコン計画の責任者、ケロウェイ博士(ハル・ホルブルック)。ホルブルックで一番よく覚えている役は、「ダーティーハリー2」のブリッグス警部。この時も敵役だったが今回もそんな役回り。だけどケロウェイというよりはキャラウェイっていう発音に聞こえるんだけどなあ。多分ハヤカワのミステリ文庫なら役名のところにキャラウェイって書かれると思う(笑)ちなみに綴りは、Dr. James Kelloway。ローマ字的には間違っては無いけども自分はやっぱりキャラウェイかなー。

火星への往還は約8ヶ月。物語は1月4日の打ち上げから始まって9月で結末を迎える。片道約4ヶ月ほどとしても120日間でいけるのかと思ったのでそこは検索。
最近ロシアが火星探査のための閉鎖実験(閉鎖空間で人間が暮らし長期の行程に耐えれるかどうかをシュミレーションする)が行われたというニュースを聞いてたので調べてみた。
火星長期閉鎖実験「MARS-500」、FIFAワールドカップはメールで | 火星 | sorae.jp
どうも240日かかるそうで(^^;そこらへんは空想なのか、それともスィングバイを使うのか(惑星の重力を使う方法)近日点(火星の軌道と地球が接近する期間)を使うのかで若干変わってくるとは思うけど。

で肝心の映画は、やはり1977年度製作。多少は古臭いかなーって感じではあるけれどテーマは今にも通じる話。とくに「はやぶさ」の話題や事業仕分けで宇宙開発にお金を使うのは有益かどうかという話もあったところだし、アメリカもブッシュが月に再度、人を送り込み、恒久基地を作って火星探査という話を、無駄遣いだーということで打ち切るかと思ったらオバマさん、人気回復のために月ではなくダイレクトに火星を目指す!とか言っちゃったり。
まあ宇宙開発というのは莫大にお金がかかってしまう、どうしても夢だけでは語りきれない部分があるところを上手く使ったサスペンスだったなーと思いました。

もっとも今なら捏造映像もCGで、通信のディレイ(遅れ)もPCで調整してなんて話になりそうだけど(^^;火星の重力を表現するのにスロー映像をつかっちゃうのもキュー出しで対応でしたからねー(苦笑)今リメイクしたら多分そこは絶対CGで作ったゼという表現になるでしょうねえ。

放送記者のコールフィールド(エリオット・グルード)が愛車はアメリカ製のフォードだったけど細工されてしまったけれど終盤、彼女のクルマを借りますがそれは日産(ダットサン)のフェアレディZ。こういうところも時代を凄く感じる部分でした。

宇宙飛行士のリーダー、ブルーベイカー船長はジェームズ・ブローリン。息子さんは「ノーカントリー」などに出演してるジョッシュ・ブローリン。そっくり(笑)いやマジで。
そして仲間の飛行士はサム・ウォーターストンにO・J・シンプソン。まさか後年O・ Jがあんなことになるとは(^^;ウォーターストンは「キリングフィールド」とか渋い映画に出てる方ですが「象に浣腸する男」の話はどんなのだ?気になるー(笑)

クライマックスに重要な役割を果たす民間の小さな飛行機会社社長をテリー・サヴァラス。強欲だけど憎めない田舎のおっちゃんパイロットは適役でしたねえ。

コールフィールドの上司がチャリエンのボスレーだったのはビックリ。

しかし追跡チームを増員しろとキャラウェイがいった割にはヘリは2機のまんまなのはちょっと釈然としませんでした。今なら特殊部隊な人たちが5~6人ヘリに同乗ってとこでしょう。

ただ基地からの脱出時のビジネスジェットの間一髪の離陸シーンはCG無しの迫力。あそこはつい手に汗握りました。

ラストは70年代風でしたね。今ならもうちょっとつけたしエピローグがあるでしょう。

とまあ、久しぶりに観たけどなかなか楽しめましたね。監督のピーター・ハイアムズの職人的な作劇とか物語の構造を深く理解できたし(キャラウェイの発言の裏には後押ししている軍関係者やその他の実力者の影があるという部分とか)砂漠の逃亡シーンにしても彼らは一応の訓練を受けているわけで、そうでない一般人ならあっという間に干からびてしまうようなところでもへろへろになりながらも逃亡をつづけられたとか。
まあその点ではコールフィールドが警告だけというのはやはりメディア神話がまだまだつよかったんだなーとか。それと小さな陰謀論でしかなかったNASAは本当に月に行ったのか?なんて話も多分この映画以降メジャーになったと思いますし、そういう意味ではやはり影響の大きい作品だったなと。

最後にこんな機会をいただいた白くじらさんたちに感謝して。ありがとうございました。

参考資料。
Capricorn One (1977)
カプリコン・1 - Wikipedia
カプリコン・1(1977) - goo 映画

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by tonbori-dr | 2010-07-11 23:32 | Movie

天の川

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平成OSAKA天の川伝説見物
川面に浮かんだ星はちゃんとリユースされるそうです。
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by tonbori-dr | 2010-07-07 21:05 | Photo

柳の下には3匹もいない。「踊る大捜査線THE MOVIE3」

最初にご注意。微バレしております。完全シャットアウトで臨みたいという方は観てからお越しを。
ただ根こそぎ拾っておりませんので、参考でという方はご随意に。



邦画史上最大の興行収入を上げた前作より7年。いかりや長介という重鎮を欠いた中、どのような復活をとげるのか注目の集まっていた「踊る大捜査線 The MOVIE3-ヤツらを解放せよ」が3日公開された。最初は落ち着いてから観にいくかと思っていたが雑音入ってから見るといろいろ迷いが生じると思ったので急遽、日曜日の最終回に観にいくことにした。

知ってる人も多いだろうけど私、tonboriはいわゆる「踊大捜査線」の公式サポーターたるネットワーク捜査員である。ネットワーク特捜本部にアクセスできる方なら私のプロフィールを見ることが出来るはずだ。とはいっても前作「踊る大捜査線 The MOVIE2-レインボーブリッジを封鎖せよ」に関しては辛口な事も書いた。

でNW捜査員としては残念ながら今回もまたしても同じような事を書かざるを得ない。
ただ最初に書いておきたいが、あなたがずっぽり踊るにはまっててTHE MOVIEはもちろん歳末SP秋の犯罪撲滅SP、もちろん番外編初夏の交通安全もっていう、ズブズブの踊ラー(今作った造語、いわゆる踊るファン)ならたぶん観て楽しめるだろう。実際、自分の中の踊ラー部分が魚住さんやスリアミ、緒方くんのやりとりにはクスリとさせられたし、個人的にはモブキャラ探しには全然興味が無いが、そういう楽しみ方も出来るようになっている。(いわゆるハイパーリンク)また登場キャラクターのアンサンブルと青島の牽引力がこの作品の魅力と思っている人には満足できるだろう。

だけど昨日の上映最終回に2時間半観たわけだが、ストーリーの構成がちょっと納得できない。
詳しくネタバレすると興ざめする方もいるだろうし事細かに書かないけれど(それでも情報遮断したい人は注意。)やっぱり予告編で思ったことネタがやっぱりそのままだったということと、そのオチの落とし方のタイミング。踊ラー的にはあそこであのオチを持ってきて、キャラごとの反応を見せたかったんだろうなというのは分かるよ。それは多数の踊ラーの反応は多分賛同だろうけど。でもそれは踊るっていう呪縛に捕まってかえって捻じ曲げた印象がする。自分の中では分かるけど、アレは無いなあって正直思いました。
それと「踊る」って基本コメディドラマと前々から思ってて、シリアスにコメディのネタとオチをもってきた、いわゆるコントがベースになってると前々から思っていたけど、君塚さんはコメディ出身ではあるが、シリアスでも書ける人。でも「踊る」に関してはTHE MOVIEの頃から「踊る」に踊らされている、いや囚われれいるような気がする。それは多分、亀Pも本広監督も同じで、皆さんよく「これは踊るだよね」とか「それは踊るじゃない」というジャッジをしたっていう話がインタで見られるんだけどそんなもんは特段決めなくてもいいんじゃないだろうか。

公開時に発表された大物ゲスト、キョンキョンもそうなんだよね。彼女の演じているのはサイコキラー。公開時はレクターっぽいキャラだったけど今回は…いやこれを書くと直接的すぎるのである漫画の登場人物のような事を言ってるなーっていうキャラ(実は最初からそうだった、そういう意味では先にいってたなーww)でシリアスなんだよね。そんで今回本店からの室井3号?調整役鳥飼(小栗旬)もそうなんだなー。そういうところはオチで言えば寅さんの人情部分での寅さんがいいことを言って(もちろんここでの寅さんの役は青島だ。さしずめすみれさんはさくらさんか。)シメというんだけど人死にでてる話なんでやっぱり空気としては深刻なんだよね。でもそこは正攻法でいってるのでやはりバランスがおかしい。ここでも踊る作法という空気がいや踊るならそうでしょっていうことでファンは納得できても、普通に見ると???な部分が噴出してくる。

基本作法なんてなくて、踊る大捜査線ってカンバンがあればそこに彼らがいればおのずとストーリーは転がるのだから。そういう意味ではモジュラードラマになる要素を多く含みながらも映画になっちゃって1はともかく2が大ヒットして、色々こうなっちゃったのは非常に残念。まあ3もそこそこヒットしてるようだけど。
「踊る大捜査線3」前作対比102%で興収100億突破へ : 映画ニュース - 映画.com

うーんなんだろか、正直、これは2の時にも書いたけど他局が某2人組を育ててやってるのを見て(後発なんだよね、「相棒」、あ、言っちゃった)やっぱりドラマシリーズを丁寧に作っていって欲しかったな。それだけのキャパはあるしゲスト脚本家とか迎えて他にも試せることはあったと思うんだなあ。

それを表しているのは、実は今回一番面白かったのは宣伝用のコント、「深夜も踊る大捜査線」とか未見だけどケイタイ動画の「係長青島俊作」(庭ユーザなんで見れない)らしいっていう話を小耳に挟んだときにやっぱり上に書いたことを思っちゃったわけ。
亀山さんは映画セクションのボスなのでご自分では言い出せないのかもしれない。またそれを提言できる人がいなかったのかもしれない。でも、ここまで世界観が広がったものを「TV局」として使わない手は無いと思うんだけど。「交渉人」だって他局が結局手をつけてしまったけれど、十分面白い物が展開できる素材だったのに。

まあヒットの具合では4ができるかも知れないけれど正直ドラマに帰って来い。それが私の結論です。だって「ロバが旅に出ても馬になって帰ってくるわけじゃない」んだから。あれこれはどっかで最近書いたぞ(笑)

「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

余談 こっからは激バレです、注意!
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by tonbori-dr | 2010-07-05 23:34 | Movie