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カテゴリ:スルー映画祭り( 172 )

楽しいゾンビ映画?「ゾンビランド」

去年見逃してしまいやっと借りて観た。いやほんと劇場で見逃したのは失敗だった。

最初はスラップスティックなブラックコメディかと思っていたが、
ゾンビ映画の基本、主人公があるかどうかも分からない希望にすがり旅をするロードムービー、
いつ襲われるか分からないホラー、そしてちょっぴり恋愛にブラックジョーク。
それが90分弱にギュッと詰まった、そりゃ面白い訳だ。

タイトルに「楽しい」とつけたけど、「いやゾンビ映画はどんなのでも楽しいよ!」と主張するゾンビ映画原理派もいるかもしれない。これはそういう意味ではなく?をつけているように、なんというか悲愴感とか終末観がつきぬけているというか。それもあるけど、俺たち生きてるんだからさというそういう部分がそうさせているように思う。

主人公、名前は最後まで明かされずコロンバス(演じるは「ソーシャルネットワーク」でザッカーバーグを演じたジェシー・アイゼンバーグ!しかもフェイスブックは更新なし!という台詞あり!)と呼ばれる彼は引きこもりのギークだったが、世界がゾンビの徘徊する世の中に自分の決めたルールに沿って生き延びてきた。家族とは疎遠だったが、学校のあるテキサス州ガーランドから家族のいるオハイオ州コロンバスに向って移動中に蛇革のジャケットにテンガロンハットのゾンビハンター、タラハシー(ウディ・ハレルソン)と出会う。うまの合わない二人だがコロンバスはタラハシーのクルマに同乗させてもうらうことになった。タラハシーがタフガイでソンビを狩る事を最大の目的としていたが、もう一つ彼には重要な目的があった。それはスポンジケーキ「トゥインキー」を廃墟とかしたスーパーマーケットなどで探すこと。おなじ会社のお菓子「スノーボール」ではダメであくまで「トゥインキー」というこだわりぶりという変人。

そしてタラハシーがトゥインキー探しで立ち寄ったスーパーでウィチタとリトルロックという姉妹に出会う。妹のリトルロックがゾンビに噛まれたという嘘で自動車を奪われたコロンバスたちだったが、安全のため四人で行動をともにすることに。姉妹の目的地はLAにある遊園地「パシフィックランド」そこにはゾンビはおらず安全で安心できる場所があるという噂に希望を託してそこに向っているのだった。オハイオがウィチタから壊滅状態と聞いたコロンバスは三人とそこへ向かう事に。果たしてLAにはそんな天国があるのか?…

ともかくコロンバスのルールが面白い。彼は生き延びるために32のルールを設けているが、それはゾンビ映画で出てくると、ああ、ある、あると頷くものばかり、特にダブルタップは気に入ったし、後部座席のチェックもあるあるなんだけどシートベルトは最高だった。それにこれが上手くお話につながっている。

しかしウディ・ハレルソンのタラハシーが、凄くはまり役で乱暴なんだけどいい人というよくある人物造詣をトゥインキー好きという変人部分を見せる事により印象深くしている。

ジェシー・アイゼンバーグのコロンバスはまさにアメリカ随一の童貞ナード、もしくはギーク俳優だよねえ。こういう役はこれからオレに任せろって感じでまさにはまり役で彼以外に考えられない(笑)

姉妹役エマ・ストーン(ウィチタ)とアビゲイル・プレスリン(リトルロック)は姉妹に見えないが二人ともロリ系なんでパツキンボイーン系な方にはご不満があろうかもしれませぬが返ってこの二人で良かったかなと。パツキンボイーン系はゾンビランド2があればそっちに期待したいwwそうだなあタラハシーと張り合う女ゾンビハンター、アイパッチ付きみたいな(爆)

それに映画からの引用が多くてネタ探しも楽しいがビル・マーレイが本人役で登場。え?なんでと思う方は映画をご覧下され。いや美味しい役でしたなあ。本人なのに(爆笑)


登場人物の人物造詣とかも面白くてコロンバスが何故生き延びていられるかとか若干疑問があるけど(笑)、タラハシーと姉妹とのロードムービーにある徐々に距離を詰めていく四人の関係とかいい感じにまとまっていて面白かった。いやゾンビ映画なのになんかこう明るくなれるっていうのも初めての経験。そういう意味でもちょっとオススメな1本。

映画「ゾンビランド」オフィシャルサイト

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by tonbori-dr | 2011-08-13 22:55 | スルー映画祭り

チアーズ!観たよ。

ブログ・DE・ロードショーのリクエスト企画でのお題。
なんか近所のレンタルのT、借り出し中で遅れてしまったがそんなに人気あるのだろうか?
映画鑑賞の記録 4月の「ブログ DE ロードショー」の感想 / 次回のお知らせ等

で、観たけど、凄い脳天気なまさにお気楽映画ww
スクールカーストとして考えるとちょっとこれでいいのか?と思ったりもするがそういう映画ではないのでコレはコレでいいのだろうw、そういうのが観たい人は「ヘザース」を観るといいと思うよ!w

もっともそこはアメリカ、ちょこっとそういうネタを入れ込んできている。
チアに入れ込むアメリカ人をちょこっとカリカチュアライズしてるところとか。
フットボールのトロスは万年ダメチームとか。
あとロスのダウンタウンのマイノリティ中心チームとの確執は興味深い。

バトンの呪いはコワイのおwwww

まあネタバレになるのでこんぐらいで。

恋愛要素も入れ込んで軽く見れますよみたいな感じ。

だが演技のために急遽雇った振付師スパーキーのモデルってオール・ザット・ジャズのボブ・フォッシーだな。アレもネタにされやすいwだがあればモドキ。フォッシーモドキ。まあ映画の演出上そうでならない理由があるんだけども。

あ、アーロンってどっかで観たなと思ったら城田優に似てるんや。まあどうでもいいけど(苦笑)

主演のキルスティン・ダンストはMJよりもこの子がいいな、似合ってる。

ちなみにカセットはパナソニックだゼ!

クリフの自作テープって死ぬほど恥ずかしいけど青春だね。

クローヴァーズのリーダーどっかで観たなと思ったらこれは「バッドボイーズ2バッド」にウィルの恋人役の子だなー、あの潜入捜査官の。

ミッシーの人はドラマ『ドールハウス』のヒロインか。

クライマックスでトア(ダンスト)が「OK、ガイズ!」っていってやっぱり体育会だなーと。っていうか「OK野郎どもLet'sロックンロール!」って言うかもなと思いましたよ(笑)

そういやゴリエちゃんのネタってここからだよね。

まあ無難なところに着地したという印象ではあるが日曜洋画劇場で観るには(下ネタも含め)ありかなと。

あとなんかこのフィルムの発色、何かに似てるよなあと思ったらチャリエンこと「チャーリーズ・エンジェル」だったでござる(笑)どちらも超脳天気、西海岸のエアヘッドって感じです。まあそこがいいのかもですねえ(爆)

そういえばこの前のNHKの50ボイスがチアでした。
そこで出てた梅花高校と箕面自由学園、大会でいつも競ってるらしいんですけども別の番組で実は箕面のコーチの教え子が梅花のコーチっていっててまあ凄い世界です。
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by tonbori-dr | 2011-04-26 01:41 | スルー映画祭り

仲里依紗ありき「時をかける少女」

まあタイトルどおりなんですけれど(笑)

とはいえそんなに悪くない出来上がりで、この手の映画に出しにくい年代の空気を出すべくかなりスタッフががんばっている感じが伝わってくるので、かなり好感度高い作品になってた。

それに角川版「時をかける少女」だってぶっちゃけ原田知世ありきの映画だったし、そのように作られている事を考えるとこの平成実写版「時をかける少女」もそうなって「イイのだ(バカボンパパの口調で)」。

ストーリー事態は原作にオマージュをささげた部分もありつつオリジナルの展開を見せる。オリジンのようなSF的な仕掛けよりもタイムスリップした人がその時代で何をするのかに主眼を置いている部分はSFジュヴナイルの原作からは離れているようだど、こうしたことによりテーマが浮き彫りになったかな。(通過儀礼とか初恋とか)

アニメ版の方が確かにSFマインドとそういう部分の融合度が高かったけれど、これはこれで、まあアリ。アニメをそのまま実写はそれはそれで面白いかもしれんけれどね。大人の事情を考えればこれはこれでOKだし何より現代をタイムスリップするよりノスタルジアにふったのはやはり大林版の存在が故ではないかなと邪推。でも案外あかりが真琴でもそれはまあありかもだよな。でもかなりこの実写版の方が現代でタイムスリップでーではないのに現実と地続き感が感じられてマルでした。

いやここまで書いてふと思ったがこれBTTF(バック・トゥ・ザ・フューチャー)の影響があるのかもしれない。そう思えばオチとか諸々「時をかける少女」の原作のを上手くつかっているしこれますますアリかもしれない。

でもやっぱり仲里依紗というちょっと不思議な雰囲気のある女の子を使った彼女ありきな映画だったかな。その彼女を受け止め70年代の青年を好演した中野昭慶くんとかもいい感じだった。
でも芳山和子はオジリナルの原田知世だったらぐっと地続き感が出てナイスだったんだがなー。いやまあ安田成美でも悪くは無い。あと草々こと青木崇高(一部では後藤象二郎ともww)が重要な役で少しだけ出てる。

ずば抜けた傑作ではないけれどこういうのもいいじゃんと思わせてくれる1本。昔はこういう女優さんを輝かせる邦画多くあったんだけどなーっていう映画。いや今もあるかも知れないけど最近そういうの観てないだけかもしれない(爆)

「時をかける少女」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
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by tonbori-dr | 2011-02-06 18:22 | スルー映画祭り

アイ・アム・サム雑感。

っていうことでまたまたブログ・DE・ロードショーのお誘いを受けて観ましたよ。
いや普段なら絶対観ないな。いや嫌いじゃないんですよキャスト陣は。
っていうか泣きのドラマが苦手なんです。ええ。特に子どもがでてくるのは。いやホンマに。

「アイ・アム・サム」

主人公サムは障碍者。しかしパートナーの女性が生まれたばかりの赤ん坊ルーシーを残して失踪。
やがてルーシーはすくすくと育っていく。しかしやがて彼女が小学校に入って徐々に環境が変わる。
それまでの開始から開始からあまり悪い人がでてこない。序盤までは周りが善人がひしめいているという感じがちょっとびっくり。
そしてルーシーの方がサムを追い越していく。サムの知能は障碍のため7歳程度しかない。
ルーシーの誕生日サプライズパーティでのちょっとしたトラブルから彼の親権はとりあげられることに。
そこで弁護士リタ登場。彼女の力を借りてサムは親権を取り戻そうとするのだけれどというお話

まあテーマは
いい親になるにはどうすればいいかと
「その答えは不変であること。
それから…忍耐強いこと、話をよく聞く事
たとえ内容が分からなくても、
聞いてる振りをすること、それから愛することだ。」

これは映画の台詞。『クレイマー・クレイマー』の台詞をつかっているらしいが(覚えてないf^^;)
けっきょくそういうことに尽きるかなーって。しかもそれを上手く使っているのがしゃくだ。
何故って?裁判では誰もサムの事をちゃんと聴かないから。さらにいえばルーシーは最初から無視されている。
だけど児童福祉局の人もいわゆる意地の悪い人として描写されていない。まあそういうもんだ。ターナー検事だって紋きりの悪党として描写されてもいいけれどそれをしないのは、ようするに人は皆同じだよっていうことを言いたいのだと思う。

やたら画面が中盤から青いのは意図的にだろう。そうやって序盤のサムの置かれているところとラストでのサムの立ち位置を明確にするための画面のフィルター効果を使ったんだろうな。ちょっとあざとかったけど。
というか映画的に綺麗なオチにしようとしているので少々時間が長い。100分くらいでまとめていただければ個人的にも佳作認定しても良かったんだけど長いので若干途中から引いて観てしまった。でも悪くないと思います。ええ。
まあ子・ど・もを使うのはは・ん・そ・くですよねーってことで。しかも達者すぎる(笑)
そんなダコタちゃんは今ではこんな感じです。
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オマケに
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by tonbori-dr | 2011-01-24 23:03 | スルー映画祭り

お、うまいじゃん(笑)『南極料理人』

スルー映画祭りとして正月に観たのは「ワルキューレ」とコレ。
どちらも男だらけな話なんでござるが、ある意味『対極』。なんせ「ワルキューレ」は監督のこだわりで現地ロケはマストだゼ!なのに『南極料理人』はドームふじ基地のロケセットはあ・ば・し・り・番外地(爆笑)でも周りが氷雪にかこまれている場所で変化がないのであれば(遠景はCGで消すとして)これで十分。それにこの物語、その性格上基地の描写が大半を占めるのでそういう意味でも越冬隊員たちのキャラクターを楽しむ分支障が無い(笑)

物語は実話をベースにしたもので海上保安庁から炊事担当として越冬隊に参加し男ばかり7人の所帯の調理全般を担う主人公と隊員たちの日常のお話。

だけどこういう隔離(隔絶)されたところでは人間関係が次第に濃密になっていっていくので、いろいろと起こるわけでそれをユーモアとちょっとブラックな部分をまぶしてペーソスを交えて描いた佳作って感じでした。いやほんと結構笑ったし。正月に見るには丁度いい按配。そして猛烈に腹が減るしファストフードだって、ガツガツ食べるんじゃなくて皆でゆっくりと食べれば美味しいもんだよというそういう話でもありました。

でもね、人間、1食や2食は抜けても食べないと死んでしまう。この飽食の時代に何言うてんねやと言われるかもしれないが、実は最近でも孤独死のご老人の死因が餓死だったように食べること、すなわち生きること。となると非常にプリミティブな欲求があらわになってくる。その上狭いところに男七人顔をつき合わせているといろいろとストレスも。そういうところでの人の行動は結構赤裸々なものになってくるわけでそれをペーソスを交えて上手く描いていると思う。いわく「僕の身体はラーメンでできているんだよ」とか「エ・ビ・フ・ラ・イ!」「もう頭の中エビフライだからw」とか。

それとサイドに主に主人公の調理担当の海上保安官西村の家族との話が底流にあって、そこがラストに綺麗につながるさまはまたオチとしても小気味いい。

決して上段にかまえた映画じゃないけれどなんか正月に観てほっとできる小品、佳作なオモシロ映画でした。

キャストは基本男子7名なんだけど(堺雅人、きたろう、生瀬勝久、高良健吾、豊原功補、古舘寛治、黒田大輔、小浜正寛)、堺雅人演じる西村の奥さんに西田尚美と娘役の小野花梨がいい味をだしていた。それと古舘さんが関西弁の神経質な雪上車担当技官なんだけども自動車会社のエンジニアで左遷されたとノイローゼ気味な役を好演。あーこういう人いるなーって(笑)そのほかの面子も総じていい味をだしてた。

でもね、ちょっと厳しいことをいっておくと、実話ベースっていうこともあるんが、こういう限定設定では日本そこそこ面白いものがつくれるんだけど、そこから大きい拡がり(世界)を描くものは苦手なんだなというのとちょっと役者に頼ってるなっていうのがね、あった。自分はよく『香川照之、大杉漣、橋爪功、岸部一徳という役者さんたちを安易に使うの禁止な!』っていうフレーズをよくツイッターなんかでツイートするんだけどそれはそういう事です。このキャストだと生瀬さんとかきたろうさんとかね。もっともこれはキャストの力量にある意味かかってるドラマなんでね、しょうがないけど(笑)この系統だと「約三十の嘘」もこの系統だな←これは原作が戯曲。つまり限定空間での舞台系なら役者も粒がそろっているけれど本当の意味での映画俳優とか映画の監督、脚本家っていうのが実はあまりそだってないのかなー?っていうのも少し感じた。まあそのあたりはまた別に語ってみたいネタであります。

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by tonbori-dr | 2011-01-16 13:49 | スルー映画祭り

『ワルキューレ』雑感

ということでこの連休、借りてたDVDを観た。スルー映画祭り。連続第一弾。
その1本がトム・クルーズ主演の『ワルキューレ』
物語は第2次世界大戦中のドイツ第3帝国で計画された暗殺とクーデター計画を描く。
といっても結末はある程度わかっているわけだしどういう風に「ユージュアル・サスペクツ」のマーク・シンガーは料理するんだろうなあと楽しみに観ていたんだけれど、残念ながら史実をなぞった作品ですよねみたいな感じしか得られなかった。

アンサンブルキャストの撮り方とか、サスペンスの盛り上げ方は上手いんだけどプラスアルファが無いと言うかここぞという部分で心がちょっと揺さぶられない。やっぱりトム君の演じる主人公、クラウス・フォン・シュタウフェンベルグ大佐がちょっとヒーロー然としている部分が感情移入を邪魔しているのかもしれない。

そのトムくん、アメリカの振興宗教サイエントロジーの信者であることは有名なんだけれど、そのせいでドイツでのロケはいろいろ問題が起こったそうな。ドイツではサイエントロジーはカルトと認定されており、シュタウフェンベルグ大佐はカトリックの敬虔な信者であり現ドイツでは英雄視されているためで、なんかそこでもかーという気がするが結局はロケはできるようになったらしい。
参考ワルキューレ (映画) - Wikipedia

まあそれはおいといても、もちろんこの作戦の要にシュタウフェンベルグがいたことは間違いないのだけれど彼が中心になっている時点で(作戦の指揮官とも見える)やっぱりいつものトムくんかーと思ってしまう。もちろんフィクションの主人公ならそれでOKなんだけどこの話は史実であり数多くの人が関わっているためそういうアンサンブルキャストとしてケネス・ブラナーやテレンス・スタンプがキャスティングされているにも関わらず印象が薄くなってしまっている。
もっとも話の流れはは史実にわりあいと沿っているらしい。だが結果トムくん仕切ってみたいなところがイマイチ乗り切れなかったのかもしれない。Aランクスターが制作しているとたびたびそういう事が起こりうる。

それでも冒頭のトレスコウ少将(ブラナー)が仕掛けた暗殺未遂や作戦実行までのシークエンスやクーデータのシーンはロケのおかげもあいまって迫力のある画の中に緊張感もあったんだけれど…。

うーんこういうのは無名のキャストか有名キャストならもっと俯瞰的に話をつくらないと難しいのかなとちょっと思った1本でした。

ちなみに映画ではヒトラーの本営『狼の巣』ウルフスレアと言われていたけど(英語訳)本来のドイツ語ヴォルフスシャンツェっていうんですねん。ミリオタ系豆知識です(笑)

「ワルキューレ」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
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by tonbori-dr | 2011-01-11 00:18 | スルー映画祭り

何かが足りない。「エクスマキナ」

なんか「アップルシード」がTVシリーズになるらしい。
士郎正宗の「アップルシード」が新たにアニメ化! 『アップルシード XIII』 | ホビー | マイコミジャーナル
CGアニメとして2作品が世に送り出されたが、どうなんだろ?まあIGが制作にかかわってるしというのもあるけれどミコット・エンド・バサラってなんかヤマっけの多い会社だなあと。
ということで以前に観たジョン・ウープレゼンツ「エクス・マキナ」について久々のスルー映画祭りww

「アップルシード」はちょうどよく通っていた本屋さんのマンガコーナーでイチオシ(ちなみにそれほどブレイクする前)で普段中身の分からないマンガはあまり買わないのに何故かさくっと買ってしまったのが運のつき。続編が読みたくなってきたら、人気に火がついて2巻が出たときは嬉しいもんだった。
ちなみに版元の青心社さんにアンケートハガキを送ったら案内ハガキが送られてくるのでせっせと買い揃えていたっけ。後に講談社から読みきり短編を経て「攻殻機動隊」シリーズが発表され、アップルシードもOVA化された。まあこのOVAはお世辞にも出来がイイとはね、あんまり思ってなくて、それは主に作画と演出面だったけど原作者本人がコンテを切った「ブラックマジックM-66」がリリースされ短編ながらも非常に高いクオリティを放っていたことを考えると、最近は世界情勢の激変により無期限停止(事実上の終了)してしまったことがくやまれる。とまあ原作話はこのくらいにして、本編だけど、そのなんと言うかクオリティは決して低くない。というかいい線いってるといっても良いけど空々しい。それは一重にCGレンダリングアニメとアニメ顔キャラのマッチングが上手くいっていないということ。メカシーンは非常に重々しく迫力も満点なのにキャラ芝居だけが非常に浮いているという点。

個人的にはこの手法には期待を寄せているんだけどまだまだ上手くいっていない。このあたりはピクサーやドリームワークスに水をあけられているどころかかなりの周回遅れのなっているという感覚。ただ日本人はゲームのCGムービー見慣れているので海外の人ならアダルト向けカートゥーンとしてよく出来てるんじゃね?と思うかもなとは思った。

またシナリオも複雑に見せてちょっと荒っぽい。「アップルシード」の妙味は複雑な社会システムと人とバイオロイドの相克。人とサイボーグそして人と人との相克が複雑に絡み合っている部分。そこがテーマなんだけど(ようするに異なる隣人に対しどう接していくか。)いささか落としどころか簡単すぎるしちょっと盛り上がりにもかけてるようなストーリーだった。というより連続している(しかも終っていないし、さらに言えば今後、原作者が物語を紡ぐ気がない)ストーリーの中で舞台だけを借景してきてなんかひねり出すとなるとこういう話になるというのは致し方がないだろう。まあネタ的にはそれほど拙くは無かったけれど、同じ原作者の別のストーリーを借景しつつもちゃんとオリジナリティのあるテーマを盛り込んでいった「攻殻機動隊S.A.C」と比べてしまうのは無理も無く。そういうテーマっていうのは希薄だった。そこが決定的に足りない部分でこういう未来都市手でアクションを見せますというのが先にたっているっていう感じ。敵の抱える悩みというか闇みも何故?という部分では底知れないではなく単純に分からないだけで底知れなさとか狂気が伝わりにくい。そしてブリアレオスのDNAデータから作られたバイオロイド、テレウスに関してもブリのクローン正確には違うけど、サイボーグになる前のブリと同じ容姿ということでその側面が強調されているし、このあたりは制作者もそう考えている節が強いのでバイオロイドとしての葛藤が薄く、オレ、ブリの二番手?みたいなところが目立った。

とまあ欠点ばかりが目に付いたけど、テーマがついてこれば、それは演出という部分だけれど結構よくなるんじゃないかと思ってる。というのもモーションキャプチャを使った場面設計などはよく出来ておりアクションシーンもなかなか見応えが有るから。問題はシナリオとそれを元にした演出という部分だろう。ジョン・ウー先生もアクションだけ見ないで話部分にもっと突っ込んでもらってもよかったんじゃないすかねえ。ベタな友情、絆アクションとかwwというのは冗談としてもこれでは海外の狭いマーケットで商売になっても広く訴求するには無理があるかなって言う出来ばえだった。かなり海外とかに気を使っている印象ではあるが(音楽はHSHIMOことYMO、1作目はブンブン・サテライツに坂本龍一ほかミュージシャンを多数フィーチャーしていた部分もそうとう海外に目が向いている。)その割りに…っていう印象なアニメ映画だった。

キャスト的にはデュナン以下総入れ替え。特にブリの声が山ちゃんこと山寺宏一に変わったのがねえ。個人的には士郎ワールドでは山ちゃんはトグサの人だからww まえは小杉十郎太さんだったはずで小杉さんの声が良かったかなーって。ニケやアテナは今の人でも良いけど吉野は少佐の声の人こと田中敦子さんがよかったかな、まあ深見さんでもOKだったけど。

「EX MACHINA -エクスマキナ-」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
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by tonbori-dr | 2010-10-29 00:50 | スルー映画祭り

凶暴なチキチキマシーン猛レース「デス・レース」

バイオハザード4公開記念?(笑)稀代のオタク監督、但しイケメン、ポール・W・S・アンダーソン監督作品。

あらすじは、近未来、ジェイソン・ステイサム演じる主人公が妻殺しの濡れ衣をきせられ、刑務所に投獄。
失業率が上がり犯罪が増加。国家でなく民間企業が刑務所を全面的に運営(まあ今でも民間刑務所ってざらにあるらしいけど>アメリカ)しかしその運営費を稼ぐために、重犯罪者ばかり集められたターミナル刑務所では、最初囚人による金網デスマッチを行った。しかし大衆たちに飽きられてしまい考え出されたのは、武装したレースカーによるレース。デス・レースだった。主人公は元レーサー、ちょっとした諍いにより刑務所に服役しライセンスを取り上げられたが、出所後に結婚し、まじめに鉄工所で働いていた。しかし鉄工所は閉鎖されてしまい、次の仕事を探すところだったが、濡れ衣で投獄されレースに参加することを強要される。

まあ、そんなに難しい話じゃなくて、印象的には、バトルランナー×ニューヨーク1997×ロックアップって感じ。
あと監督の趣味であるヴィデオゲームっぽさがある。というかマンホールに仕込まれたガジェットスイッチはもろにゲームだろってつっこんだ(笑)

クルマはそれこそチキチキマシーンのような秘密武器を備えたマシーンだが、あのカートゥーンのように可愛らしいものでなく肉を千切り、骨を砕く凶悪なものばかり。使うにはマンホールに仕込まれたセフティを解除しないと使えないがマッドマックスに出てくるインターセプターに、機関銃を括りつけたようなもの。それで死のレースを行う。

ナビゲーターは同じ系列の女性刑務所から女囚を乗せる。これは「視聴率アップ」のためだとか(^^;
まあこういうのは嫌いじゃないよ、中二的で素敵だ(笑)

あまり書くことも無いけれど、基本に忠実なところは忠実。ただラストシーンはやや爽快感にかける。いやまあアメリカンらしいエンドなんだけど好みが別れるところだろうなあって。

ステイサムはジャンル俳優としてはタッパもそこそこ、筋肉も元スポーツ選手らしくいい感じについてるし、なにより長い手足から繰り出されるアクションは見栄えする。そういう彼を活かすにはレーサーよりかは肉弾系の方がいいんだけれど、出世作、「トランスポーター」が念頭にあったのか元レーサーってことでやっぱりころがし屋みたいな(笑)
いちおう刑務所モノなんで乱闘シーンなどもあるけれど。

前に観たドゥームズデイはニューヨーク 1997を女性主人公に仕立てて上手く換骨奪胎に成功したが、このデスレースは折角のステイサムにラテン美女にラスボスにジョアン・アレンという上手い人を配しながらもう一つ突き抜けてなかったかなーって感じ。でもイアン・マクシェーン演じるフランケンのマシンの専任整備士コーチや中国人マフィアの14K。そしてタイリース・キブソン演じるマシンガンジョーなど脇キャラは結構面白かったので最後まで楽しめました。
あとネタ元「デスレース 2000年」でフランケンを演じたデヴィッド・キャラダインがカメオで出演?だったんだけど、そういうコネタを分かる人がどれだけいたんだろうか?いやなんとなく。で若きスタローンもそのネタ元に出てて、今ステイサムがスタローンと新旧マッスルコンビで「エクスペンダブルス」を作ったって言うのはイイ話ダナーって思いませんか(笑)
もちろんナビゲーターのラテン巨乳姉ちゃん、エリザベスを演じたナタリー・マルティネスも最高でしたww


「デス・レース」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
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by tonbori-dr | 2010-09-11 22:18 | スルー映画祭り

テーマがありき「地球が静止する日」

この盆休み、キアヌの「地球が静止する日」をDVDで観た。
大規模ディザスターパニックであり、侵略?モノであり、サスペンスでもあった。ジェニファー・コネリーはデビューから考えると年齢を重ねたなーとは思ったが相変わらずきれいでいい女優になったなと思わせてくれたし、テーマ的にもエコロジカルの側面と人類の今置かれている状況も描かれている作品だったんだけれど、どうにも食い足りない。物足りなさが残ってしまう。

この映画は巨匠、ロバート・ワイズの1951年のSF映画のクラシックの名作のリメイクなんだけれどその頃は冷戦下であり、世界中が核戦争の恐怖におびえアメリカでは赤狩りの嵐が吹き荒れたそんな時代にその不安をカタチにしたような作品で、物語もほぼ同じような流れをとっている。
というか実は個人的にはこの旧作は観ていない。だけどクラートゥやロボットのゴートはよく知ってる。70年代「スター・ウォーズ」公開でSF映画ブームが来た時に既にSFクラシックの作品としてよく紹介されていた。

やはり時代が変わり、冷戦下の核の恐怖と言うものだけではなくなってきた。そこで人類が分かり合えないという部分。その人分かり合えず諍いを起こしているという部分のドラマがクローズアップされたわけだけど、ヘレン(ジェニファー・コネリー)とその継子のジェイコブ(ジェイデン・スミス、ウィルの息子でいわゆるベストキッドw)に集約されている(他の人類ダメエピソードはほとんどアメリカ国内のこの状況下で起こった事をクラトゥ(映画の字幕ではクラートゥではなくクラトゥ)が初接触や町やTVで見たことで処理している。50年代ならそれでもいいけど21世紀にそれではどうでしょう?と思ったのが大きな原因かもしれない。

一箇所だけああここはいいなと思ったところがあるのだけれどそこはネタバレになるのであとで。

ゴートの処理とか、宇宙船の設定。その他オリジナルから付け加えられた要素というのは確かに今現在風なんだけど、結局それを描くにはえらくこじんまりとしているじゃないという印象が結局物足りなさを産んでいるのではと思った。やっぱりテーマを描くに盛り込んだはいいけれどちょっと消化不良は否めなかったかなという印象でした。

まあお金はかかっているけどやっぱり日曜洋画劇場で見るタイプのSF映画だったかな。

クラトゥことキアヌ・リーヴスは表情乏しい分、こういう役がよくはまる(笑)あの顔でうーんと唸れば力を発揮しちゃうって言うところが既にネオみたいな(爆)

ヘレン役のジェニファーはなんというか、美人だ(笑)いやマジで美しい人。最近はアカデミーにノミネートされちゃったりで一時は消えちゃうかなーと思っていたけど、演技派でタイプというか若い頃から活躍してるウィノナ・ライダーが最初は抜けるかなーと思っていたけど、今じゃジェニファーの方が抜けてるっていうのもいろいろ考えさせられる。

国防長官役のキャシー・ベイツは上手いよねみたいな感想しかない。でも後半の部分とか脚本が荒っぽいせいかいまいち惜しいキャラだったのが悔やまれる。

ジェイデンは…まあいいか(爆)でもベストキッドといいリメイクモノが続けて2本か。リメイク子役と呼ぼう(笑)

「地球が静止する日」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

PS:文章追加してます。(太字部分)

ネタバレ
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by tonbori-dr | 2010-08-16 21:39 | スルー映画祭り

ハリウッドの金田一と呼びたい。「天使と悪魔」

前作「ダヴィンチ・コード」の時もそう書いたけどネタはまさしく今は無き、日テレ、木曜スペシャルなものである「天国と地獄」。中世の謎の秘密結社の陰謀。そしてキリスト教(カトリック)の総本山に隠された暗号。まさにそーゆう感じだけど今回はタイトルに書いた金田一シリーズを強く意識した。

ヴァチカンで前教皇を崩御。新しい教皇を決めるためのコンクラーベが開かれることになったが、次期教皇と目される4人の有力な枢機卿が誘拐され、キリスト教(ヴァチカン)に弾圧を科学者の秘密結社イルミナティを示すサインが残された。そのサインから事件解決に協力を求められるラングトンの活躍を描く。

前回よりもビックリ度があがって、欧州原子核研究機構(スプリング8よりもさらに大きな粒子加速器を持つ欧州の研究機関)の中で反物質が作られたりとか陰謀の規模もヒートアップしてるが、基本的にはゲフン、ゲフン。

まあそれはおいといてもそのタイトル通り、もうほぼ連続殺人がずんどこ起こって結末まで犯人の思惑通り進んじゃうっていうのは金田一シリーズに通じるもんがあるなーって(笑)
ハリウッドのコードに則っているのでほぼ手遅れで、犯人を暴くという事にはなってないけどなんかそんな感じ。思い返せば、前作の「ダ・ヴィンチコード」もそんなだったしなー。で結構古い血統が云々で殺人がどうとかも似通っている。ただこちらの規模は超デカイけど。でも人のすることはそんなに変わらないってことも強く意識してしまうなっていうのも事実。

ただ「世界不思議発見」みたく劇中、ユアン・マクレガーがずっとカメルレンゴって呼ばれていて名前なの?と思ったら実は役職名だったとか(教皇の秘書長)、ヴァチカンで話が進むのでヴァチカン観光みたくあちこちにカメラが移るとか(もっともロケは拒否られたり公開後にボイコット運動あったりでいろいろあったようだが)まあそういう側面もあったねということで。
クルマ好きには新型ランチアデルタがバンバン走ったりイタリアのパトカーはやっぱりアルファロメオだねーとかそういう楽しみも(笑)

役者さんでは「パイレーツオブカリビアン」でオーリ演じるターナーのオヤジを演じたステラン・スカルスガルドがスイスガード(ヴァチカンのスイス衛兵隊)の隊長リヒター役で登場。そして「ザ・バンク」や「イースタン・プロミス」で最近意識するようになった激渋オヤジ、アーミン・ミューラー・スタールがシュトラウス大選皇枢機卿を演じている。ヒロインはヒロインというには影が薄いがそれでも情熱的な面相のアイェレット・ゾラーが演じているのだけれど前作のように事件の根幹にはかかわっていなくてようするに金田一少年でいうところの美雪ちゃんでした(苦笑)でも「バンテージ・ポイント」に出てたってか?うーん思い出せなかった(^^;

個人的に日曜洋画劇場枠ですねっていう感じの1本。

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by tonbori-dr | 2010-08-07 18:58 | スルー映画祭り