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*『グラインドハウス』雑感

アメリカ本国で『グラインドハウス』として公開されたものの2本で3時間以上の上映時間では今のシネコンでは回転率が悪く結局海外では『プラネットテラー』『デスプルーフ』のバラ売りもラインアップとされたが日本ではそれを含めた全部をソフトバンクが配給を手にいれ、東京、大阪での特別上映としてUSA本国公開バージョンとしての『グラインドハウス』が一週間の限定公開となった。・・・・であってるのかな。まあ後で調べよう。

ともかく限定公開のこのバージョンとその後に連続ロードショー公開されるバージョンはカットシーンを加えたいわゆるディレクターズカット編。普通に考えればそっちを観た方がお得だがボンクラ系は地の利があるのに観ないのはアレだなあと(笑)やっぱ観とくべきだと考えシネコンに突撃。

案の定、劇場内はボンクラ率が高かった(笑)結構ガハハ笑いもあったりとかだけど今、劇場では禁煙うるさいご時世。紫煙の中で燻る中スクリーンをというのはもう遠い夢・・・

まだ公開の端緒であることもあり詳しい内容は話さないがまあポスター通りの映画です(爆)
ボンクラ系にぶっささりな内容で切り株派、スラッシャー派、カーアクション派はもちろんB級、ガールズアクション、エクスプロイテーション映画へのオマージュと愛が溢れている。それはわざわざフィルムのキズ、フィルム飛びとかリールに絡まったフィルムが光源に焼かれて燃えるところまで再現しているところからも解る。なんせリールが無くなりましたというところまで再現するのはお約束が解る人にしか理解できない(笑)そんなのを堂々と入れるあたり完全に映画ギークのインディペンデントなノリ。よくもまあワインスタイン兄弟はそんなんによくお金を出したよなあ!いや偉い(これ褒め言葉)






そんな基本的にはボンクラ系あたりにウケる要素のみなので一般的にはバカウケしない映画。けど人間の欲望に忠実なので根強い人気を今でも誇る内容であるとも言える。それは未だにゾンビ、アンデッド映画の新作がつくられ(28日後、ドーン・オブ・ザ・デッド)スラッシャー映画(ホステルやクライモリなど)が作られていることが証明している。もっともそれのみを前面に押し出すと最近は世知辛くなっているので非難轟々、で上映禁止または自主規制なんかになったりしているけど忘れちゃいけないいわゆるうちのブログでアトラクションムービーとしてカテゴライズされている『カリブの海賊』とか『変形ロボット』とかだって充分にエクスプロイテーションで結構グロいところを撮っている(あらかさまにレートの関係で見せないところがさらに罪深い)まあ『テルモピュライの戦い』ほどのさっくりやればたいしたもんだけど、とこれは余談。

基本的にはロドリゲスの方が木曜洋画劇場(東テレ)系でいい具合にカットして今週かかってもおかしくない出来(爆笑)そんでクエンティンのはこれ観終わったあとにパンフにもかいてあったけど(正確には滝本誠さんと柳下毅一郎さんの対談)クオリティがかなりしっかりしてて好きなことをやってボンクラを刺激するんだけど何故かしっかりシネフィルをくすぐる映像に仕上がっている(苦笑)アートになってるんですよねー、みたいな。
やはりギークつつうよりフェチだということか>クエンティン

観れるなら、そしてこういう映画が好きなのなら、とりあえず金曜まではやってるそうなのでいける人はいかれたほうがいいだろう。

何故かって?そりゃせっかく観れるんだから観たほうがいいでしょということで(^^)
映画【グラインドハウス】タランティーノロドリゲス 公式サイト

追記:
エキブロで映画ブログをやってらしゃる、にしかわたくさんがこういっておられるのに賛成
にしかわたくの「こんな映画に誰がした?」 『グラインドハウス』(2007・米)後編
やっぱりこれは2本で1本の映画。

ハリウッドで1、2を争うボンクラふたりが
サイテー映画館(グラインド・ハウス)を現代に甦らそうとゆー
ロマンチックで頭の悪い夢を抱いたわけなんですよ。

叶えてあげたいぢゃないですか。

2番館や名画座でこっちの3時間バージョンがかかることを
切に切に願うばかりであります・・・。

いやほんまに2番館で3時間バージョンがかかれば凄いでしょうねー。
まさにグラインドハウスだ!


「デス・プルーフ in グラインドハウス」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
「プラネット・テラー in グラインドハウス」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

by tonbori-dr | 2007-08-26 22:01 | Movie