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ジャック・バウアーがシークレット・サービスな『ザ・センチネル』

ジャック・バウアーが出ているというので観た(ウソ)
というか半分本当。実は通しでまともに『24』は観ていないがつまみぐいであちこち観ている。
あーゆう作品は状況開始マニア的には見逃せないわけで(苦笑)ただそればっかりだったりオチがグタグタなんで(強引)ほんとつまみ食いなんですよ。
でそういう状況開始マニア的にはキーファーってばそういう人になったのね(笑)ということでこれもちょっと気になってたと。
製作/主演はマイケル・『氷の微笑』・ダグラス。そーいえばシャロン・ストーンは『氷の微笑2』で目出度くラジーを受賞してしまったけどダグラスさんといえばその後セックス依存症とかいろいろ苦労して結婚したキャスリーン・ゼタ・ジョーンズとはうまくいってるようでその後運気が上向き。ここで向こうの細木のババみたいなのがいるとそれだけで・・・・ハァとなるんだけどと横道にそれまくっているがまあその程度であるということで。

というかDVDスルーで充分だしもっと言えば日曜洋画劇場向けだなと。(どこが放映権を買ったかしらないけど多分『24』絡みでフジ?だと土曜なんとかか)

いやなんというか全てにおいて浅いのでこれは『ザ・シークレット・サーヴィス』というTVドラマのパイロット版?みたいな感じであるし原作小説ではどう書かれていたのか解らんのだけどプロットが浅すぎ。面白くなるネタを散りばめてすぎていて結局追いきれず損をしている、そんな印象。

拾い物はエヴァ・ロンゴリアって『デスパレードな妻たち』を観てなかったけどまあまあいいじゃんとかそのくらい。あとキーファー、なんかバウワーとブレッキンリッジ(ダグラス演じるギャリソンを追っかける猟犬ジェラードの役回り)の違いがあんまり感じられない。つうか銃を構えているシーンはよれよれでないジャック・バウアーとそんなにかわらんぞ(苦笑)

このあとは余談かつネタバレ~




こっからネタバレだすよ。
基本的に主演のマイケルに焦点をあててグイグイ引っ張っていくべきなのに猟犬役のブレッキンリッジ役キーファーとの知恵比べが非常に淡白。実は『逃亡者』を意識している部分がいくつかあってあーここも意識してるなというところいくつかあった。
出だしはジェラードのような頭脳明晰で些細な事も見逃さないエージェントとして描かれているのだが親友で師匠だったギャリソンがブレッキンリッジの奥さんと不倫したという疑惑を持って絶交しているという設定が序盤に示される。しかしその後仕事は仕事をいうスタンスを見せ一度はギャリソンを追い詰めるシーンでギャリソンを背後から撃つ。しかしそれは防弾チョッキに阻まれギャリソンはよろよろと歩き出し『殺すなら殺せ』といってボートで逃走する。しかし仕事に忠実なブレッキンリッジなら足を撃つという選択があったはず。実際最初の銃撃では充分当たる距離だし演出的にも問題なし。
ただそこからどうつなげるかという問題は発生するが。というようにイマイチよく解らない人物造形のおかげで感情移入しにくかったなあ・・・(^^;
あと大統領夫人がキム・ベイジンガーでギャリソンは職務執行中に不倫してるんだけどそっちのほうが大事だよ!つうか結局それをネタにいろいろ窮地に追い込まれるわけなんだけどもそれにかんしても最後はなんだか中途半端に結末を迎えてしまう。あそこをもうちょっとうまく処理できてれば・・・

それとこれは原作にそういう設定があるのかそれとも後付けなのか解らないが、もう一つある映画を意識している。それはクリント御大の『ザ・シークレット・サービス』で、クリント御大はケネディだったがマイケルはレーガンでこれはレーガンが助かっていると言うことからも解るようにシークレットサービスのいわゆる『伝説の男』として扱われている。これもあんまりうまく使い切っていないがそれでも彼のスゴ腕ぶりの説明とかにはなっているのでそのあたりはあーなるほどと。だけどニュースフィルムに入れ込むってのはホント、ポピュラーな手法になったデスな。

そうそう大統領専用機マリーン1が撃ち落されるシーンはそれが作り物CGでも結構その内容を考えると衝撃的。だが昔からテロにそーゆうのが使われる危険性をよく考えたけど実際に使われることはホットゾーン(危険地帯)以外ではあまりないですね。多分そういう武器を持ち込むのが言われるほどには簡単でないということなんだと思うのだけど。
それと映画のマリーン1がシコルスキーの旧式ヘリっぽいのがうーん予算?みたいな?と思ったら今でもシーキングを使ってるんですって(^^;そんなとこは妙にリアルとは(^^;うーんおそるべし(苦笑)
S-61 - Wikipedia:

しかしネタとして旧KGBの一派が東ヨーロッパどこかの国に喰い込んでてその利権がらみでじゃまなアメリカに手をひかせるために暗殺をたくらむというのは新機軸だしロシアン・マフィアのこともあるのでこのジャンルはうまくやれば結構面白いと思うんだけどなあ。あとモール(内通者)がスリーパーのようにずっと寝かされたままで時がくれば接触し利用されるというネタもスパイモノ好きにはいけてるネタだけどあまりにもネタフリ上手くないので勿体無い。

まあキーファーファンとかは観てもいいんじゃないかという気がするけどB級アクション的にはちょっと不満が残る出来だったなあ。

by tonbori-dr | 2007-03-18 22:29 | スルー映画祭り