『ALWAYS-三丁目の夕日-』

続編やるっていうことで早速地上波TV初放送。
まあDVD借りてもよかったけどもやってくれるならこりゃー観なければなるまいよ(笑)
ということでスルー映画番外編でござる。

『ALWAYS-三丁目の夕日-』

なるほどacoさんの言うとおりウェルメードな作品であった。
ただ画面に関しては病的なまでに昭和の30年代を再現すべくCG、ミニチュアを融合させてさらには小道具まで張り込んでそしてそれは見事に報われている。
これは日本映画の一つの指針になるかもしれない。何故なら今までの大きなスタジオ、そして大きな特撮用プールなどよりある程度の敷地にオープンセットをぶったててその足りない部分はCGを補う。つまりは画面の賑わいの部分だ。そういうものの一つの方向性は示している。(但し画面の空気感はあいかわらず寒々しい。というかウソっぽい。そこを払拭するべく多分小道具にこだわったとみえる。この部分はまだまだあちらいわゆるハリウッドの方がまだ上手。結局物量なんだけども)

けど冒頭にいきなり東宝スコープってのはあの怪獣王最後のといわれた多分最後ではない例の映画と同じネタじゃん。そこらへんはもうちょとヒネリが欲しかったけどよくよく考えるとこれ以上捻られてもなという(苦笑)
まあとりあえずあれこれ書いてみよう。




では肝心の物語はどうだ?
思ったのは山崎監督ってえのは性善説によってたつ物語が好きデスよねみたいな。
前作『リターナー』でもそうだったしな。え?岸谷五郎の役は超外道だったって?
そりゃ失敬。けどあれも実は今回の延長線にある。
ようするに『リターナー』ってのは空想冒険物語でそこに出てくる悪党は徹頭徹尾悪党であるからあれで正しい。つまりはそういう解りやすい、いい人たちのお話が好きでそこに作り込んだ空気をうまく定着させたという気がする。だって『リターナー』の時はある部分は作り込んでいたけどそれ以外の部分は全く子供雑誌なみのレベルだったもの。思えば『ジュブナイル』もそうだった。でも今回は全てのモノがいい方向にカッチリ嵌った感じでもう山崎監督はこの路線を極めていただきたい。っていうか本広監督にしろ山崎監督にしろROBOT関係の人はちょっと主要登場人物がイイ人すぎるんだよなあ。で悪い役回りの人はホントにただの悪い人Aだもんで(演じる人に助けられているけどそれだけにさらにツライ)その辺はパンチが軽いんだよ!といわれちゃうんだよな。まあこれはROBOTの作風なのか両監督の嗜好なのか?

と最後に、薬師丸ひろ子がお母さん役を意外なほど好演している。これは聞いてた以上でなかなか拾い物だった。それといまやROBOT御用達俳優ともいえる元一世風靡セピアリーダー小木茂光氏がワンポイントで出ているのも見逃せない(笑)まこれはある意味楽屋オチであるけれど。

ということでこれはなるほどヒットが納得出来る作品であった。けどこういうパンチの軽いのばっかりヒットかあという気がしないでもない。

※ちなみに山崎監督は正しくはROBOTの社員ではない。が制作された映画には殆どROBOTが絡んでいる。(CGの工房でもある白組に所属との事。)

追記06/12/02 11:06 訂正及び追加。(その部分は太字で表記)
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by tonbori-dr | 2006-12-01 23:47 | スルー映画祭り