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ULTRAMAN

そして昨日からの連続ウルトラネタの締めとしてスルー映画祭り『ULTRAMAN』をお送りしよう。

でこの作品は今年40周年を迎えたウルトラシリーズの記念作品だったかどうかは知らない。
多分円谷プロ発足40周年とかそういうところで企画されたのかもしれない。
なんせサイトが消滅、正しくは次のメビウスの映画、ニュースなどでも取上げられていたが黒部さんや森次さん。団さんやエースの人(すまん名前忘れた気になる方はぐぐってくれい)が出るとかなんとかでそれになってた。一応グーグルのキャッシュのリンクを貼っておく。(参照)
CG戦闘シーンの監修に板野サーカスで御馴染みの板野一郎氏(ちなみにマックスの戦闘機の戦闘シーンなどもその流れに感じられる)

そしてそのストーリーは初代ウルトラマン第1話「ウルトラ作戦第一号」をベースにしている。
ひらたく言えばリメイクであるが初代は既に超常現象に対するチーム科学特捜隊が存在していたがこの話ではそういった存在が無い。あくまで未知の存在に対するリアルな反応を目指してリメイクされた作品だ。

ただ物語の裾野の広がりは感じさせるものの描写がイマイチ振り切れていない。
また主人公の家族の話にしてもどうなるのか?という期待がラストでどうにも尻切れ感覚を感じる。出だしの描写が良かっただけに悔やまれる。

空に対する憧れを空を飛ぶF104で表現はナイスだった。



えっと日刊考える葦Returns|**大澄賢也がデビルマンだった・・・。〈 ULTRAMAN 〉2/25追記**で森と海サンが書いてたけども円谷プロの原点回帰ってのはうなずける。ダークな路線とバラエティに富んだちょっとエスプリの効いたストーリー群のバランスがあったわけでどうもその中のハードでリアリティにあふれた設定にダークなトーンを引き継いで産まれたのが本作であると。
ならばもうちょっと気張って欲しいところが数々あったし続くTV「ウルトラマンネクサス」(これも主人公が変身しない。といっても最終回で変身したそうだが)が低視聴率のため完結篇として予定されていたULTRAMAN2レクイエム(このタイトルがまた某BRっぽいのがなんとも香ばしいのだが)が製作中止となってしまったそうだ。同じとは言わないがフジの『海猿』が映画からTVそして映画とやってんのを見るとああもったいねえなあと正直残念だ。

未知の生命体との遭遇がもたらす状況や組織の対応、そしてウルトラマンという異星体とのコミュニケーションなどなど突っ込めば面白くなる要素が転がっている。
いや結構おいらが思っているのとは違う部分ではあったが面白いところも散見された。

監督は小中ブラザーズ弟の小中和哉氏。
脚本は平成ウルトラシリーズでデビューの長谷川圭一氏
どちらも1960年代生まれ。小中氏が63年、長谷川氏が62年底流に子供の頃に観たQやマンのあのタイトルバック。絵の具のような文字が回転しながらタイトルになるアレを観ていたに違いない。そう『ウルトラマンとはすなわちダークなり!』とかブライのように宣言しちゃったりとか(笑)いや全然想像なんでこのあたりは決めつけにちかいなかば確信的推測にすぎないが。

ただ小中ブラザーズで固めていない故にそこが返ってやはり世代的にウルトラマンってダークなんだという感覚が共有されているような気がしてならない。

by tonbori-dr | 2006-04-18 22:15 | スルー映画祭り