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今年の最後に『この世界の片隅に』より

今年の最後にブログエントリとしてこの映画の話を上げておきたいと思う。
なんだかんだで全然エントリをアップしてこなかったがTwitterをやっているとどうしてもあちらのでアウトプットが多くなり、しかも同時にインプットもあちらが多くなるためにブログに手をかける余裕が無くなっていったのであったが、それと同時に世の中の電脳空間が短絡的かつ監視化が進んだようにも感じた。
とは言え『この世界の片隅に』は積極的にSNS、Twitterなどの展開で波を起こした作品で、これは良い例として記憶しておきたい。

実のところ、クレジットに名前こそ出ていないが一番安いコースでクラウドファウンディングに参加し、すずさんからの手紙を4枚頂いている、いわゆる制作支援メンバーズの一人としてはこのヒット、本当に嬉しい話でこの年末の締めのエントリとしてこの作品をご紹介できるのはまったくもって慶賀の極み。

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物語は広島は江波のすずさんが、呉の北條の家へ嫁ぎ、戦時下の日常がつづられる。

まず8歳の頃のすずさんが描かれ、その後18歳になった、すずさんが呉の北條家に嫁ぎ終戦に至るまでの時代をしっかりとした考証をもとにアニメーションならではの再現を施された作品となっている。

当然呉と広島の話であるから8月6日に何があったかも描かれているが、それは劇場で確かめてほしい。そして呉は東洋一の軍港であったために毎日のように空襲を受けていたが当然のことながらそれも描写されている。と、書くと戦時下のと身構えてしまう方もいらっしゃるだろうが、決してそれだけの作品ではなく、いやもっと言えば本当に日々の暮らしと人は一人ではいられないという当たり前のことを描いた映画。心にじわりと染み入る、そしてちょっと暖かくなる。いろんな想いが湧き出る映画です。

そもそも観た映画をあまり、強力に推すことはないんだけれど(それは個人の趣味もあるし、それぞれの嗜好に合致しない場合もあるから)、この作品に関しては、出来れば一度でいいのでスクリーンで観てほしい。映画を観ることは誰かの人生をそっと観ることでもあるのだけれど、大きな冒険や手に汗握るスペクタクルがあるわけではないけれど、『この世界の片隅に』生きているのは私たちもなんだと分かると思うから。なのでぜひぜひ、新年にスクリーンに足を運んでいただければ幸いです。


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by tonbori-dr | 2016-12-31 14:52 | column@Movie