『SIN CITY』短評

まるで劇画を観ているような体験。
動くアメコミ。それこそがロバート・ロドリゲスがしたかったこと。
『SIN CITY』

いやまあ凄いもんを作ったもんだ。
原作のコミックノベルは読んだことが無いけれどパンフにあるカットのままに映像を作り上げている。
そういうことを考えた、又は考えている映像作家はいるだろうけど原作者のフランク・ミラーと共に共同監督するという念のいりよう。
結果ノワールコミックの完全映像化となった。

それはポイントポイントで使われている着色がこれが原作を忠実に映像化したことを物語っている。
キャラクターの造形もわざわざ特殊メイクで再現しているのもそのためだ。(マーヴ、ジャッキー・ボーイ、イエローバスタード)

フィルムノワールよろしく出てくる登場人物は殆どすねに傷を持つ者ばかり。そういうハードボイルドな映画は今まであったが一にも二にも原作ありきな映画なんだなと観終わって実感した。
だって原作が読みたくなったんだもの(笑)

但し森と海サンの日刊【考える葦】Returnsのエントリ**シロウトさんにゃお薦め出来ない〈 シン・シティ 〉**で語られているようにこの映画は実際ミラーの好きな要素を詰め込んだノワールであるがロドリゲスの『スパイキッズ』が表なら『FDTD』や『レジェンド・オブ・メキシコ』のロドリゲス節いやさ裏ロドリゲスが全開なんである。まあ最近はゴスやのなんやのが流行っているのでコレもその流れで受けるかもしんないけれど諸手を挙げてケヴィン(イライジャ・ウッド)ってクールだぜとか言うとヤバイ人認定を受けること必至であることは間違いないだろう(^^;
この映画は売春婦(フッカー)やグリンゴ(犯罪者)コントラクトキラー(殺し屋)にダーティコップばかりの大人のダークファンタジーである前にミラーの劇画とロドリゲスの趣味がたっぷりと注ぎ込まれた作品。



余談ながらハーディガン(ブルース・ウィリス)のエピソードに出てくるロアーク上院議員(シンシティを牛耳る一族の一人)が以前取上げた『ダブル・ボーダー』に出てきた主人公の親友にして敵キャッシュ・ベイリーことパワーズ・ブースだった。
彼が出ていることは知らなかったので(兄で悪の枢機卿ロアークのルドガー・ハウアーってのもナイスキャスティングだが)久しぶりに彼をスクリーンで拝見した。
相変わらず憎憎しい演技だがメイクもあってえらく老けた印象。実際の彼は結構ハンサムガイなんだけどもこーゆうのがほんとはまっている。

一部で絶賛のデヴォン青木嬢。ミラーもお気に入りだそうで次は彼女が大々的にフィーチャーされるとか。やはりサムライブレードって向こうの人にもなんか感じさせるものがあるのか?

それとジェシカ・アルパたんの演じるナンシー。姓がキャラハンってもしかしてと思ってたら家でパンフを読んでいると映画評論家町山智浩さんの解説にやはりそうだということが書いてあった。
なんでもミラーが『ダーティハリー』の大ファンで『ダーティハリー5』を観てこんなのはハリーじゃないということでハーディガンのエピソード『ザット・イエロー・バスタード』を上梓したんだそうな。
歳老いて、心臓を病んでいるハリーか・・・・・・
そういえば原作付きながら本家クリントもそういう映画を別に撮ってることに気が付いた。
ブラッド・ワーク
でもこれやっぱハリーじゃないんだよねえ(^^;
なのでオレハリーを書いたミラーの主人公をマクレーンがやるとは・・・(笑)これだから人生なにが起こるかわからない。


追記10/4 23:19
Excite エキサイト : 芸能ニュース|現代シネマ倶楽部 シン・シティ [ 10月04日 10時00分 ]ゲンダイネット
こちらで映画評を書いている秋本鉄次さんもこーゆう映画のパンフの解説をよく書いているしこの評価は鉄次さんならそうやろなあと納得(笑)、もうお一人の高松啓二さんは・・・・すみませんよく知りません(苦笑)けど高評価。男のワルな部分が最近持て囃されているのでこーゆう評価なのかな?まあタイアップ記事とは言えおっちゃんがある部分では喜ぶという書き方というのも・・・・(笑)

samurai-Kyousukeさん『samuraiの気になるmono事(「気になる映画」別館)』のエントリ

「SIN CITY」MARVフィギュア

マーヴのド迫力フィギュアを紹介されてます。なんか種類も他にもあるそうですぞ。
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by tonbori-dr | 2005-10-04 00:47 | Movie