人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ブレード/刀

徐克(ツイ・ハーク)祭ってわけじゃないけれど以前にsantapapaさんの『かたすみの映画小屋』のエントリ『ブレード/刀』を見ていつか借りねばと思い『セブンソード』も公開間近ということでタイムリーィィィ!というのもちょっとはあって借りてみた。

santapapaさんのエントリにもあるようにこの作品は『独臂刀』という作品のリメイクということなんですがこれ日本未公開ってことでDVDソフト化されているんだろうか?そっちも観てみたい気が。

かなり暑苦しい雰囲気を纏った画作り。そして埃っぽい空気感。かなりいい感じ。大陸って感じがよく伝わってきて良しで対決シーンもなかなかに迫力あり。
敵役の刀もなかなかに面白い。見せ方が凝っててこのあたりは正直感心しきり。
殺陣も迫力ありでなかなか楽しめる一編。





で本編はというと時代の設定は明確ではなく殺伐とした時代。ある町の刀匠の娘リンは弟子の2人テンゴンとチュタオの2人に惹かれていた。そして2人の気を惹きたいあまり2人を仲違いさせようと企む。その頃2人は町に届け物をする最中に傍若無人に振舞う猟師を叩きのめした修行僧がそれを根に持った猟師達に襲われ殺されるのを目撃し血気にはやったチュタオは猟師達を追い出そうと仲間達と示し合わすが師匠の教えを守るテンゴンにより師匠に知られ仕置きを受けてしまう。そして祭礼の日に後継者をテンゴンにするという発表が師匠からされさらにチュタオ達とテンゴンの溝が深まってしまう。その夜チュタオ達は猟師達と決着を付けるべく用意をしているのを止められないテンゴンは鍛冶場から去ろうとするがリンとばあやの話から刀匠が争いを避けるのが自分の父の死と関係する事を知り父が全身刺青の男に惨殺されたと知り刀匠を問い詰め剣豪だった父の形見が奉っている折れた長刀と知る。それを持ち出し飛び出すテンゴン。しかしそれ追って出たリンが猟師達の罠に落ちてしまい助けに入ったものの自らも罠にかかり右腕を失ってしまい崖から転落してしまった。遅れて駆けつけたチュタオ達にリンは助けられたのだがテンゴンはそのまま行方知れずとなってしまった。実は崖から転落したテンゴンは荒地に一人で住むチョチンという女性に救われて彼女の家で介抱されていた。回復し町で働き始めるテンゴンは刺青の男ルンを見かけるがテンゴンは失った片腕では復讐は出来ないとこの地で生きていく事に。しかしその地にも野盗の群れが襲い掛かりリンチを受けてしまう。崩れ落ちた家から剣術の指南書が出てきて全てを失ったテンゴンはそれを元に特訓を開始する。一方リンはテンゴンが居なくなりまるで無気力になってしまうがそれを見かねたチュタオが町に連れ出しテンゴンを探す旅に出たというあらすじ。

香港映画といえばワイヤーアクション!だけどもsantapapaさんのエントリにもあるように空を飛ぶというのが刺青の男ルンというのがナイスというかやはり敵役は強力無比でなければというお約束がちゃんと守られているのも嬉しい。
あと折れた剣を武器とするのも面白い。そういえば「HERO」のトニー・レオンも残剣という名前でその由来は折れた剣を使う剣豪だったというを思い出し割りと普通にそういうのがあるのかな?と日本なら打ち直すって絶対入るし。テンゴンも片腕なんでどうやって打ち直すのか?とか思ったけれど結局折れたままで闘う道を選んだのが日本の時代劇とは違うなあと。

敵役ルンの剣も仕掛けがあってかなり面白い。元々2刀流で一刀になったらそれが三叉に分かれたりチェーンが延びたり柄から小刀が出て双頭剣になったりといやもうおなか一杯(^^)

好きな人にはたまらんなあの一本。

by tonbori-dr | 2005-09-25 21:59 | スルー映画祭り