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破壊神 咆哮す

お待たせしました(^^;やっとこ続きをお送りいたします。
とはいえまだ激戦の触りですけれど・・・
このエントリ、拙ブログカテゴリ妄想特撮シリーズのエントリ対峙 -承前-の続きです。
お話を追うには「深海に響く魔女の歌声」から読んでいただければよろしいかと存じます。

***前口上***
あくまでもコレは森と海さんと私tonboriの妄想でございますのでそのあたりご了承下さい。

またその元ネタになっている部分は皆様ご存知の作品ですがその大元の権利はあくまでも原作者の方々のものです。

これは非公認のお遊びとしてご笑覧いただければ幸いです。


それではごるゆりとご覧下さい。


あらすじ
グアムで起こった巨大津波、マリアナ海溝での謎の現象、そして日本の漂着した謎の巨大生物の死骸。その全てがこの国を災厄に巻き込む兆しだった。
謎の組織が建造した潜水艦、もう一匹の巨大生物。
それを阻止すべく立ち上がった男達の物語である。



三宅島近海に進出した第1特務艦群残存艦艇であるヘリ搭載護衛艦「たかちほ」は作戦位置についた。先の会戦でも後詰の位置にいたため謎の潜水艦の攻撃は直接受けてはいないが今回の作戦のため急遽集められた他の3艦が航行不能に陥る様を間近で目撃している。「たかちほ」の艦長杉本2等海佐も海上勤務は長いがまさか自分が在官中にこんな事態に陥ろうとは露とも思っていなかった。しかも手傷を負わされながらも潜水艦を追跡している「ひえい」に比べ自分たちの相手はあの巨大生物”目標1”なのである。実際に打撃力の残っている艦は「ひえい」を除けば第1特務艦群には他におらずここを抜けられてしまうと首都圏に上陸というまさに悪夢が現実の元となってしまう。杉本は艦橋からCICに降り壁面にしつらえられたスクリーンのデジタル表示を見やる。
搭載ヘリコプターのシーホーク2機も所定位置から現場の状況とソナーでの監視位置についた。
「艦長より達する、総員戦闘配置につけ、対潜対艦攻撃準備、及び対放射能防御準備。現時刻をもって我が艦は作戦行動に入る。水雷長アスロックスタンバイデータ入力。目標1へ設定。」
「データ入力設定よし。」
「撃て!」
艦前方のVLSセルから4発のアスロックが発射される。
アスロックは海面に着水するとデータ入力された”目標1”めがけて海底へ突き進む。

”目標1”・・・・・秘密結社『AR』にはTHEMONと言われている『それ』は先ほどの爆発があまりにも突然だったのですこしのあいだ呆然としていた。いやこの生物にそのような自我があればの話だが突然鼻先でパチンと音をならされた時に殆どの生物が取るようにその動きが一瞬止まったのだ。そしてあたりを見回し先ほどから前に知覚していたモノがいつのまにかうしろにいることをあらためて知覚した。あの挑みかかるようなモノたちとおなじような波動をもちながら何故か惹かれる匂いを発していた。そんなモノだったそれはずっと前にいたのだが今は後ろにいる。しかし『それ』は今もっと強い匂いを感じていた。それを目指していたのだが急にパチンと鳴らされて驚いた。暫くその場所にうずくまっていた『それ』。どれくらいそこにいたのかは解らないがその肥大した感覚野はまた先ほどと同じモノを感じ取っていた。それは小さい魚のようなものだが急に爆ぜる。それが4つ今向かってきている。『それ』は急に身体を震わし咆哮した。多分くじらやいるかにはその声にある怒りを聴き取ったかもしれない。周囲にそれは響き渡った。そしてその巨体を震わしながら海面に向かって浮かび上がっていく。

浦賀水道の第2特務艦群旗艦『かつらぎ』のCICでも動きが慌しくなってきた。
「『たかちほ』アスロック発射。目標1周辺に着弾。目標1浮上中。」
「つづいて潜水艦『おおなみ』『さざなみ』魚雷発射します。」
「F-2到達まであと12分」

『たかちほ』のCICからリンクされているデータ-は全て空自のバッジシステムにもながされ入間の航空自衛隊飛行総隊の作戦司令室につながれている。
作戦司令室の正面スクリーンには三沢から発進したF-2を示す輝点が南下しているのが示されている。総隊司令の竹中はじっとスクリーンを見つめていた。
管制官を務める栗原が竹中に告げる。
「タケミカヅチ、状況開始しました、現在第1段階です。」
「よしF-2の会敵予想時刻は?」
「タイムテーブル通りに進行中あと10分」
「コントロールをこちらに回せ」
オペレーターが飛行中のF-2に告げる。
「ロメオリーダー、こちらセントラルコントロール、北空SOCよりコントロールを引き継ぐ以降はこちらより指示を出す。」
「ラジャー、セントラルコントロール。」
「目標1を確認次第、武器の使用を許可、目標1を攻撃せよ繰り返す目標1を攻撃せよ。」

海面がまるで山のように盛り上がりまるで海中火山が爆発したように見えた。
そして海面に浮上した"目標1”はその咆哮をあげる。その叫びはまるでこの世のものとは思えない低くしかし震えるほどの大音量でその場に響き渡った。
「目標1浮上しました。」
「よし対艦誘導弾セット。1番から3番撃て!」
「1番から3番撃て!」ミサイル士が復唱し安全装置を解除し発射ボタンを押す。
同時に海中の潜水艦からも水中発射型ハープーンが発射される。
”目標1”は生物である。そのため当初は熱源感知の追尾は有効ではないのではと考えられたが採取されたデータ-から目標1の体温は原子力空母並の熱量をもっていた。常識では考えられない事だがそもそもその巨体自体が常識の範疇外だ。それとともに着弾を確実にするため座標位置データ-とマーカービームで設定した位置に誘導弾とハープーンは飛んでいく。
”目標1”にミサイルが命中膨大な光とともに爆音が轟く。
「目標1に全弾命中!・・・・まってください・・・・目標1健在です。」
「なんて奴だ。とにかく水中に潜らせるな攻撃を続けろ。」
「まってください、目標1の背面突起物が光っています!」
「面舵一杯、両舷全速」
”目標1”と呼ばれる『それ』は身体を震わしそれに合わせるかのように背中のひれのような突起物が発光し始めた。そしてその口腔を大きく開け『たかちほ』に向くと米原潜『シーウルフ』を沈めた光のブレスを吐き出した。光の奔流はその首の動きに合わせ水面を蒸発させていき『たかちほ』のヘリ格納庫を貫いた。その刹那艦の後部が爆発した。
杉本はその衝撃に吹き飛ばされた。すぐに気が付いて頭を振る。
「ダメージコントロール、どうした?」
「後部甲板、機関室応答ありません!」
「浸水しています、航行不能。」
杉本はすぐにマイクを握り
「艦長より達する、総員退艦せよ、総員退艦せよ」
「艦長、艦長も急いで退艦を!」CIC士官が叫んだ瞬間CICは炎に包まれた。

「『たかちほ』沈みます!」
「何!」
対策本部では、シーホークからの映像がスクリーンに映し出されその光景はまるで地獄の業火のようだった。その光景はその場にいた全ての人の声を吸い込んだ。
「第2次攻撃開始、『おおなみ』『さざなみ』は引き続き”目標1”を攻撃。作戦第2段階に移行する前に絶対に奴を海中に潜らせるな。それと待機中の各特科隊に伝達、対艦誘導弾を目標1へセット。攻撃に備えよ。」
その静寂の中冷徹な声が響く。三雲は次の一手を打つべく指示をオペレーターに伝えた。
我に帰ったオペレーター達がそれぞれに伝達を伝える。
西宮はその光景を見てつぶやいた。
「いったいあれは何だ・・・・・・」


『それ』は自分にとって不快な波動を撃ち出すものを振り払った。爆発炎上する其れを見ながら再び匂いのする方へ頭をめぐらしゆっくりと進みだす。
その頃別の戦いも静かにしかし熾烈に行われていた。

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とうとう浮上し護衛艦をやってしまいましたよ、大明神(^^;
轟天の方もやらないといけないのですがとりあえず大明神様に暴れてもらいました。


毎度ながら私、続きいいの考えたってのも歓迎ですよお~。(^^;)
その場合はこのエントリのコメント欄で表明及びUPをお願いします。一応エントリは私が立てていますが森と海さんと2人でこの妄想を組み上げたので私達2人に解る形を取りたいと思いますので。
アイデアもOK。その場合も同様にコメントとして投稿してください。

そこでまた溜まれば独立したエントリとして上げます。


この物語の登場人物一覧もあげておりますのであわせてどうぞ。
感想コメントも受付しておりますのでよしなに(^^)
「亡国の破壊神」または「深海に響く魔女の歌声」備忘録
本店の方にも特設サイト開設しております、あわせてどうぞ(^^)
それでは皆さんいざ、行かん。広大なる妄想の海へ!

by tonbori-dr | 2005-09-13 23:32 | 妄想特撮シリーズ