『容疑者室井慎次』短評

昨日観てきた。
『踊るレジェンドシリーズ』と銘打たれスピンオフ企画2本目として公開された本作は
踊るのメインライターである君塚良一氏が脚本のみならず監督まで手がけた意欲作でもある。

実際にまだ公開中ということもあるので雑感のみに留めるがこの映画は非常に面白い要素を含みながらもおいら今一歩踏み切れていないという『亡国のイージス』と同じ感想を抱くことになった。

いや『踊る』シリーズファンなら感動モノだろうしそういうツボは本広監督(踊ると交渉人の監督)とは違った意味で抑えてきているけれどやはりサブテキストがなければその人物関係及びバックボーンの全てが理解しきれないのは少々キツイ。
その上極力今までの踊るカラーを打ち破っていわゆる室井の属する組織を描こうとしているにもかかわらず実際映画館で『スリーアミーゴス』が出た時に反応しているのは少し残念だ。
もっともそれは予想できたし案の定のいう気もするけれど。

組織間の軋轢、それぞれが己のエゴを剥き出しにしのぎを削りそれに翻弄される主人公ってのはいい着眼点だと思うし横山秀夫の『影の季節』シリーズなど、そういう部分も充分ドラマとして成立することは証明されている。しかしこの『容疑者室井』は核心に近づく瞬間わざとしか思えないが外してきている気がする。

実は少々ネタバレに抵触するが見所が2つに分散しておりそれがそう感じる原因だと思う。
それはもしかすると君塚氏の室井に関してのこだわりが過ぎたのかもしれない。
2時間ドラマならもう少し枝葉を打ったと思うけれどそのあたりがそう感じさせたのかな?と。

ともあれ『踊るレジェンド』と銘打った2作品も成功を収め次なる一手はどう打つのかと思ったら『交渉人真下正義』に出てきたキャラクターでおいらがこのキャラは良いと言った寺島兄貴の木島丈一郎でドラマが1本今年の年末に撮られるそうだ。
この商魂の逞しさは見習うべきかも知れないな(^^;でも楽しみだ(爆)
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by tonbori-dr | 2005-09-12 23:20 | Movie