『パニッシャー』短評

FBI最高の潜入捜査官(アンダーカバー)フランク・キャッスルはそのアンダーカバー最後の任務、ロシア人の武器の密輸組織を摘発を成功させロンドンに栄転となった。
しかしその際に取引相手がつれてきたカネづるが裏社会の大立者セイントの息子だったことから
休暇を一族と愛する妻と息子で過ごしていたプエルトリコでセイントの刺客に襲撃され無残にも皆殺しに。自身も瀕死の重傷を負う。
死線を彷徨ったフランクは法の無力を悟り復讐ではなく正義を下す制裁を行うことに自分の生きる意味を見出した。

パニッシャー

なんつうかドルフ・ラングレンの『パニッシャー』とはえらく趣が違う。
アレはアレでキッチュなそれでいてコミックタッチなビジュアルと悩めるダークヒーローだったのだがこのトム・ジェーン版は妙にリアリティを重視している。
実際のマーベルのアメコミ原作を読んだことが無いのでどちらが原作に近いかは解らないけれどやたらとカルマ(業)という言葉が気にかかる。



これは登場人物の一人セイント(ジョン・トラボルタ)の懐刀のクェンティン・グラス(ウィル・パットン)が物語のいわゆるきっかけを作ったチンピラを痛めつけるとことでその台詞を語る。
そういえばドルフ版もなんか東洋チックなところあったな。(敵役にヤクザの女ボスとか出てくるし)原作者の中にもしかするとキリスト教的な部分に因果応報というものを入れ込みたかったのかどうかはしらないけれどそれが座りがわるい気がする。

とはいえ通常のハリウッド映画よりタイトな予算に撮影日程で撮られていることを考えればかなり及第点な作品とは思うのだがあまり評判は芳しくない。

実際セイントを的にかけるのに一族郎党を皆的にかけたりキャッスルがセイントを罠にかけ自らの手で仲間や妻を手にかけさせたりとか救いが少ない。
とはいえ彼の潜伏先での打ち捨てられた人々との僅かな交流もある。
まあダークヒーローと言う事で言えばこちらのほうが正当なのかもしれないのかも。

もっともコレが香港映画ならなるほど納得。そこはやはりカルマ効果なのかもしれないなと思った次第。

ちなみにキャストは非常に面白い面子で敵役セイントにこういう役なら立石に水なトラボルタ。
流石に余裕の演技を見せているしキャッスルパパにロイ・シャイダー。最近なんかこーゆう映画ばっかりに出ている気がするのは気のせいか?(苦笑)
キャッスルと心を通わせるアジトのあるアパートに住んでいるジョアンをレベッカ・ローミン=ステイモス、X-MENのミスティークとは違う普通の女性を熱演している。
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by tonbori-dr | 2005-09-05 23:26 | スルー映画祭り