『Uボート-最後の決断-』短評

えー、俗に潜水艦映画にハズレなしといいますが・・・・・・・・・・・・・・・

なんかほぼビデオスルーに近いのだがこの映画異様に評価が高い。

漢気映画な雰囲気が漂っているからかもしれないが、

でも興味の無い人にはすごく地味な映画だしこれといって派手な展開も無い
ただあくまでも生き残るということを軸に敵対しているはずの人々が手を結ぶという
ギリギリの決断を描いた映画だ。なので『最後の決断』




そこまで高評価というものではないという気もする。
登場人物の行動をそうするためにちょっと?な部分もある。
ほんでもってテンポはいいものの何故かはじけっぷりが少し少ない気がする。
まあ『ローレライ』がファンタジーならこれはヒューマンドラマに振っている潜水艦映画か。
但し潜水艦の描写には力を入れており先の名作『Uボート』などを研究しているあとが伺える。
けれど実際には潜水艦同士の戦闘はそうそうなかったとも聞くのでこの中で頻繁に行われる潜水艦戦闘は実は珍しい部類だ。
だからこそ『ローレライ』のまるで見える様だというのは敵にとって脅威となりえるんだけれども実際こちらを観た人がこっちの方がリアリティがある!と思うのは多分コネタが効いていると思われる。
アメリカ映画だがUボート側(ようするにドイツ海軍)搭乗員は全てドイツ語でしゃべるし米国側とドイツ側の潜水艦のセットの照明が違う。
くわえてセットもわりと作りこんでいる。そういう目に付くところのコネタがねえーうまいなと。ただコレは解る人向けなんで実際にはけれん味たっぷりなベイタッチの方が一般人のお客さんにはうけるんだろうけど(苦笑)
役者は地味なところだが例えばウィリアム・H・メイシーが主役のチーフ・トラバースということからも解るように通好みなキャスティング。
物語はUボートによるウルフパックが暴れ回った大西洋が舞台。しかし連合軍も次第にその陣容を整え次第にウルフパックを追い詰め華々しい戦果をあげたUボートも追い詰められていった。
海軍の大物の息子サリバン(スコット・カーン)は自ら望んでUSSソードフィッシュで出撃する。チーフ(先任士官?)はベテランのネイサン・トラバース(ウィリアム・H・メイシー)。愛する妻レイチェルに必ず生きて帰って来ると約束し任務へと向かう。

U-429はアメリカの駆逐艦に追跡され爆雷攻撃を受けていた。ヨナス・ヘルト艦長(ティル・シュヴァイガー)は冷静な指揮でやり過ごし反対に駆逐艦を撃沈する。副長のクレマーや部下からの信頼も厚い艦長だが本国からの知らせで愛娘の学校に爆撃があり死亡通知が届けられ深い悲しみの淵に沈みこむ。

訓練ばかりで士気がいまいちあがらないソードフィッシュ。乗員と艦長の間で悩むトラバース。
おりしも副長の体調が悪化。髄膜炎の疑いが。そんなか貨物船が消息を絶った地点への偵察任務中にUボートを発見し相打ちになるソードフィッシュ。
生き残ったのはトラバース、艦長、以下7名。しかし付近にいたU-429に捕らえられ捕虜となってしまう。捕虜は取らずに殺せとの本国命令に反するヨナスに対し不信感がU-429で広がる。
そんな中駆逐艦の攻撃にさらされしかも副長から伝染した病魔がサリバン艦長を蝕みやがてはUボート内にも蔓延していく。状況は悪化しヨナスはある決断を迫られることに。
それは捕虜のアメリカ兵の手を借りて艦を動かすことだった。

敵だった連中と手を組んで困難を乗り切るというのは戦場漫画シリーズ(by松本零士)でもあったけど映画はどうだったかなと思うと「戦略大作戦」もラストはそうだっだなあと(笑)
もっともアレは別の意味で非常に解りやすい理由だったけども。こちらは生存のため、還るための共闘だ。
犯罪映画なんかでは警察官と悪党なんだけど義理人情に厚くて共闘するというのもよくある。
けど戦争映画では珍しいのでは?

あとサリバン艦長役のスコット・カーンの親父殿はあの!ジェームズ・カーンだそうな。それと「24」のメイソンことザンダー・バークレーが海軍のえらい人役で頭とラストに出ている。


基本的にこれは観る人をえらぶ映画だと思うけどこういうのが好きな人は観てもいいかな。
あとこの映画のクライマックスの米駆逐艦の対潜水艦戦闘方法の見せ方ちょっと凄いと思ったよ。シークエンスにして僅か1分弱もしかすると30秒ほどだけど非常に燃えたということは付記しておきたい。
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by tonbori-dr | 2005-09-03 20:03 | スルー映画祭り