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この先のアニメ映画はどうなる?

このエントリは
Web-tonbori堂別館: 映像表現の先にあるものはなんだろう。
の続きです。

前回は『ファイナルファンタジー』の映画としてはそれほど成功を収めなかったと言うことを書いた。
実はそこから事はCGじゃなくてやはりストーリーじゃないかと思ったのだが、『ファイナルファンタジー』の映像は結構絶賛している人が多い。実は昨日『攻殻機動隊2.0』を観てきたのだがそのCGが特段スゴイというわけではなく、実は表現的には最初からそれを使うことを想定しレイアウトまでされた『イノセンス』の方が今観てもその完成度が高かった。という事が分かった。

だがそれでもCGで全てのオブジェクトを作るのか?という部分に答えは出し切っていない。

例えばゲームのムービーは凄いんだけれど、それがそのままイコール映画になってんの?といえばそれはやはり?だしこの辺り答えが未だ見つかっていない。

自分がガッカリしながらも『アップルシード』や『ベクシル』を観に行ったのはそこにある。

どちらもオブジェクトをアニメ的にふっていたが、そこのキャラクターモデリングがまだまだ発展途上であり魅力的な脚本とCG空間を自在に動かせるレイアウト能力を持つまでにはいたっていなかったが、観た時にはこれがセルアニメに変わりえるものかもと思っていたが、押井監督の発言と攻殻2.0を観て、その上でまた『イノセンス』を観てさらに考えが変わった。


TORNADO BASE / 特集・押井守
結局どちらもそれなりにモノにはなるけれど、だからといってどちらも合わせるとダメになるものではなくそれぞれがレイヤーを産むように作り出していければそれは監督の言うとおりリッチな映像表現がそこに産まれると思う。ただそれはすぐに出てくるものではなくもう少し時間がかかるかなと思う。
だけど両方の長所を上手く生かした作品が観れることには間違いない。
というか実際にはそれしか道は残っていない。記事でも監督が触れているが世間の実相を見ても労働力は単純に減っている。そこを考えれば人の手でしていたことをPCに肩代わりさせるのは至極当然の結果だし、それで作られたフルCGアニメが主流になるのも時間の問題だろうし、後は表現の方法で2Dのオブジェクトか3Dのオブジェクトかということになる。(もしくは両方をうまく取り入れたもの)
現状マクロスは先を見てメカや戦闘をCGでやっている(ゼロでもそうだったけど)けどその3Dの表現とかもこれからさらにブラッシュアップされていけばいいものが観れるんじゃないかな?

by tonbori-dr | 2008-08-02 21:44 | 私声妄語