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セミオートか?それともリボルバーか?

「水鉄砲もX線に映ります」のエントリ。コメントでおいらはリボルバー派と言ったんだけどリボルバーとは何ぞや?というといわゆる輪胴式弾倉をそなえた拳銃で西部劇で出てくる拳銃はほとんどがそのリボルバーだ。他にはダーティハリーの使っていた44マグナムもリボルバーだ。
現代のリボルバーは大体こう言う格好だ。
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こいつはハリーの44マグナムの銃身の短い4インチモデルと言われるものだ。
引き金(トリガー)の上についている円筒形が弾倉で6発入る。
小さなタイプ(使用する弾薬が小口径や銃自身が小さい)では5発のこともある。
物理的に10連発とかは難しい。でそれに対し幅を利かせてきたのがセミオートマチック。
半自動とはオートマチックがフルオート(全自動)と同義なため混同を避けるためこう呼ばれてる。
1発ごとに発射時のガス圧で発射した弾の空薬莢(火薬の詰まった部分)の排出、次弾の装填を行う。
セミオートか?それともリボルバーか?_a0029748_231855.jpg

こいつは下のエントリでも言及したグロッグ。
18Cと言うタイプでいわゆるフルオートもセレクタで選択できるのでマシンガンに対してマシンピストルとも言われる。弾倉(マガジン)は握り(グリップ)のところにさしこまれておりこのタイプだと17発?+1発となる。
どちらも一長一短があるが現在の銃撃戦では多弾数が主になってきているので10発以上装弾できるセミオートマチックに主流が移って来ているようでリボルバーは過去の遺物となりつつある。
映画でもハリウッドものでリボルバーを携帯している姿を見ることは少なくなった。



過去にはセミオートのマガジンは殆どシングルカアラムといい弾が一列にしか入らなく10発あたりが限界だった。(モーゼルなどの例外もある)そんな中銃器の天才と言われたジョン・ブローニングがベルギーのFN社で開発したブローニングハイパワーがダブルカアラムを採用し以後軍用拳銃の基本はダブルカアラムに移ったと言える。但しアメリカ軍はフィリピンでの銃弾の威力不足に悩まされた過去がありシングルカアラムのガバメント45口径に固執。そのガバメントも最近ではダブルカアラムのモデルがあると聞く。但しグリップは分厚くなるのでその分手の大きい人でないときついかもしれない。そのため9ミリ口径が標準的だ。
またセミオートはその構造上空薬莢の排出時にそれが詰まることがある。
初期のセミオートマチックはそれで突っ込み(ジャム)という現象がおきてそれが引き金を引けば次の弾を激発する仕組みのリボルバーを好むものも多かった。
現代ではセミオートの加工技術も上がりそういう故障も少なくなり信頼性も上がったこともセミオートの普及に拍車をかけているのかもしれない。
但し強力な弾を撃てること(オートでもデザートイーグルなどがあるが)構造が簡単で故障が少なく整備性がいいという理由でハンターや山間部で暮らす人にはリボルバーの人気は高いとも聞く。

もっともここらへんの情報は10年ぐらい前の話だが実は拳銃の近代化というのはここ100年くらいの話でコルト、スミス&ウェッソン、ブローニングあたりの設計が今も改良され使われているので今後もそう大きく変わることは無いと思われる。
もし次に新機軸が出てくるのであればそれは照準機系や材質などの改良だろう。

うーむひさしぶりにガンオタの血が騒いでしまった(^^;

by tonbori-dr | 2005-07-30 23:42 | column