怪奇大作戦「壁ぬけ男」で驚いた事

先日のエントリウルトラマンを作った男で触れた金城哲夫氏のシナリオ集とともに同じくウルトラシリーズに欠かせない脚本家として上原正三氏がおられる。金城氏と同じく沖縄出身で今もご健筆を振るっておられるが氏のシナリオ集も持っていて同じく本棚から取り出し見ていたら『怪奇大作戦』
の第1話「壁ぬけ男」のシナリオが目に止まった。
ネタバレになるんだけれど目からウロコが落ちたんでちょっとご紹介したい。



『怪奇大作戦』とは円谷プロが製作した昭和43年9月に始まったドラマシリーズで30分の放送枠ながら非常に完成度の高い内容で今でもファンに支持されている作品である。
上原氏もライターとして参加し監督にはウルトラセブンでその独特なタッチが反響を呼んだ実相寺昭雄氏も監督として京都2部作と後に呼ばれる作品などを撮っている。
そんなちょっと今までの子供から少し上を狙った「怪奇大作戦」の記念すべき放映第1話
「壁ぬけ男」
盗むものを予告して厳重な警戒の中から宝物を盗み出す怪盗「キングアラジン」
追い詰められた彼はなんと文字通り壁の中に姿を消した。
2度目はなんとアスファルトの地面にめり込んでいくように姿が掻き消えた。
事件の調査を依頼されたSRIの三沢(勝呂誉)は「キングアラジン」は原子人間ではないかと言ったが(原子の密度が極端に細かければ粗い原子をくぐりぬけれるという理屈らしい)同じくSRIメンバーの牧(岸田森)はそれはあくまでも理論上であり実際にはなにかのトリックでは?と調査を進める。
でいきなり種明かしをすると・・・・・・・・・
彼の消えたタネは光学迷彩だった!
まあ消える前になんか霧がでるんだがこれは特殊なスプレーで、ある繊維をキングアラジンが纏い、その繊維がスプレーと反応し、まるで鏡のように周りの景色を映しだす。ってそれは光学迷彩ですよね?
いまから35年以上も前に既にそういう話をストーリーとして使っているなんて。
あらためて凄いなあと感心し翻って特撮やCGが進んでもそれを活かすのはやっぱりいいホンなんだなあとあらためて想いを深くした。



ライフログ
24年目の復讐―上原正三シナリオ傑作集
上原 正三 / 朝日ソノラマ
ISBN : 4257762586

怪奇大作戦について詳細な説明のあるサイト
怪奇大作戦
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by tonbori-dr | 2005-06-03 00:51 | TVdrama