極大射程公開記念『スワガー・サーガ』

映画『ザ・シューター・極大射程』公開ということでこの前原作を紹介エントリをアップしたが実はスワガーの物語はこの後も続いている。それをちょっとご紹介してみようと。

まずはこれ。

あまりにも骨太な小説であり粗野だが頭のいい脱走犯とその仲間、それを追う保安官の物語。
実はこの作品にはボブ・リー・スワガーは出ていないのだが実は次に紹介する『極大射程』の直接的続編に大きくかかわってくることになるのである。もっともこれ自体でもピカレクスロマンであり追跡の物語でもある。埃っぽい空気やちょっとしたことにこだわる男達の物語。
そしてここで打たれた伏線が生きてくるのがこれ

これまた伝説のスナイパーが再び活躍する話ではあるが前作のように狙撃対決や丘の上の激戦はない。その代わり若い者を鍛える導師としてのボブとラスのロード・ムービー的な色合いや南部のカラーが強く打ち出されている。
実際狙撃対決は無いとは書いたがボブが凄腕スナイパーに狙われるという状況もありこのあたりは手に汗握るシーン。
タイトルも説明を読んでニヤリとさせられる。本当に銃に関する薀蓄は深く濃い。
この作品の底流にあるものは、失われてゆくモノへの憧憬がそこにはあってそれは風景や時代といったものにまで及んでいる。

実はこの作品たち、『極大射程』が一番最後に刊行されたという経緯があった。
だからハンターの初期のファンは順番を遡る事態になったのだが今は全作順番に読める。

もし映画で原作が気になり読んでみて面白かったらこの2作も読んで欲しいと思う。




もちろんこちらも忘れちゃならない。ボブ・ザ・ネイラーの活躍を描いている傑作冒険小説。
特に映画ではハブられたエピソードであるウィンチェスターM70ボルトアクションライフルの話、
ウィンチェスターM70 (ライフル) - Wikipedia
Winchester Model 70 - Wikipedia, the free encyclopedia
特にブラックキング(黒檀の木で作られた銃床を持ち最高に調整されたまさに1000丁の中の1丁な一品)と呼ばれるモデルがボブが起こしたとされる大統領暗殺未遂、司教殺害に大きく関わることになっている。
昨今ではアンチマテリアルライフルや、超長距離狙撃のためのシステムがあるため通常の古いボルトアクションライフルというものは別物に進化しているため映画では削られたのだろうが作品の根幹を成すエピソードであったために小説発表から映像化までに時間がかかったのが悔やまれる。
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by tonbori-dr | 2007-06-19 01:12 | book