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今更ながら2006年秋クールのドラマのことなど

秋クールに放送されたのは大河の『功名ヶ辻』をのぞくと約20本ほど
そのうち観てたのは『のだめカンタービレ』『僕の歩く道』『相棒(2クールのため現在も視聴中)』『嫌われ松子の一生』その裏の『Dr.コトー』はHDRに録画しているがまだ全部は観れていない。そしてコレも金曜ロードショーや金曜プレステージとの兼ね合いでなんとなくHDR録画した『セーラー服と機関銃』となる。

個人的にコレは凄いというのは実のところなかったのだが(相棒は除く)安定しているクールではあったとは思う。その中でも中々やねというのは『のだめ』だろうか。
あと評価の高い日テレ水曜の『14才の母』は結局未見。
でもこれが凄い人気だったそうで、なんでだろう?いや色々理屈はあちこちでいわれているけども。でこのあと命に対する認識が上がったのかというとメディアは家族バラバラ殺人とかで色々煽っているわけで・・・なんだかなあとはちょっと思う。

以下個別に感想を書いてみる。



『のだめ』はいい具合にギャグと皆が知らないクラシック音楽と音大を舞台にしたコメディで主演の上野樹里は各方面から『リアルのだめ』といわれるくらいはまっていたそうだ。そうだというのは原作漫画を読んでいないからであるのだが『ぎゃぽー』とかぽわーんといういうのがほんとそのまま本人のキャラともうまくのかって面白かった。あと外人キャラを竹中さんにさせたのはなかなかうまい。そりゃあ見た目違和感バリバリやけども本当の外国人でアレだけをこなせしかも年齢を考えると多少見た目おかしくともつけ鼻つけた竹中さんがいかがわしい我々が思うまたは連想する外国人なまりで喋る外国人をやったほうが結果良い。そしてそこに照れがなかったのも良かった。かなり今期のドラマでは良く出来ていた部類じゃなかっただろうか。

次は『僕の歩く道』だがコレはもう多くを語るまい。
というか毎度このスタッフの力量は凄いものがあって関西テレビは今某生活の知恵系バラエティで大変なミソをつけたがこのスタッフ(彼らも外部スタッフだと思うが)その一貫性でここまで押し通したということとSMAP草なぎ剛というタレントの役者としてのいい意味での底上げに貢献している。そのつかみ所の無さが彼の強みでそこをうまく使っており今回も自閉症の青年という難役を1クール演じたことは彼の財産になると思う。そして今時声高なものが多い中静かな物語というのを続けたのはよいと思う。

で『相棒』はまあ毎度レベルが高くエンターテイメントかつ一筋縄でいかないホンのレベルの高さもあいまってこれからも細く長く続けて欲しいシリーズである。
特に恒例の正月の元旦SPは非常に面白く、しかもアレだけの大事なのに事件事態では死者が発生していないというのも匠のワザを感じさせてくれる。
参照|本家でのエントリ

で木曜の『松子』vs『コトー先生』のドラマ対決は基本的に『コトー先生』のぶっちぎりだろうと思っていたのでなんとなく『松子』を観ようと思った。まあ判官びいきというやつである(苦笑)とはいえ内山理名って薄幸オーラを纏っていてこういう役か後は2時間ドラマの途中で殺されちゃいそうな人が似合うよね、みたいな(^^;
ドラマ自体は割りとシリアスかつ細かく拾って丁寧に作っているけれどという感じか。ただ映画があそこまではっちゃけられているのでどうなんだろう。こういうオーソドックスは嫌いじゃないけど今回は分が悪かったように思う。そこまた『松子』らしいといえばらしいのだが。
でコトー先生はまだなんであるが相変わらずこちらも『北の国から』スタッフのおかげで安定しているしまた丁寧だし上げるところ下げるところをしっとるなと。
まあそんなとこですかな。

そして『セーラー服と機関銃』
なんだろう長澤まさみの良さってのは古いってことだろうか。
いや古臭いとかそういうことじゃなくなんだろう古風なお嬢さんという流れを汲んでいる気がする。東宝芸能出身の女優さんはなにかしら皆さんあるんだけどもそれを純化させたとでも言うような。沢尻エリカ嬢あたりだと色があるという感じだし宮崎まさみは初(うぶ)よねえとか蒼井ゆうは演技派?とかあとは誰だっけ?ああ池脇千鶴も演技にふってるな。でそんな中彼女は結構永遠のお嬢オーラ?かなそういうモンを感じる。
で実は昔に薬師丸ひろ子でもそれを感じていたんだけども彼女はいまや立派なお母さん役を出来る人になっちゃって、しかもそれはこちらが想像していたのと違う部分に着地したもんだから長澤まさみもどうなるかは解らない。
だけどもしかするとあの小さい百合の人の後継になるかもしんないよね?みたいなものは感じたというと言いすぎか(^^;
ドラマの方はは短いのでどうするねんと思ったが最後に後何回とか出して徐々に盛り上げていき目高組がどんどん討ち死していく部分などがあり最後にまさみたんの感情の爆発が流れ出る。うんなんで7回にしたか解らんけどダラダラやるよりコレはコレで良かった。演技陣もなかなか面白いトコを揃えており高橋克実の息子みたいな暴走族上がりの子はこれが初デビュー作とは・・・すげえっ!
あと金造さん役山本龍二さんっていうタレント(才能)を発掘できたのは非常に良いかと。
小市漫太郎さんも最近結構使われだしているなあ。あと本田博太郎は言うに及ばずチョロこと中野英雄がVシネのまんまで出ているのが素晴らしい。というか小沢兄貴とかVシネの還流あってもいいんじゃんねとか最近思うのだがTVの掟というのはガセは流してもよく解らん自主規制は護らないといけないらしいなんだかなあと思うムラ社会。まあコレは余談だけど。それとまさみたんがラストで発砲するシュマイザーという俗称で呼ばれることが多いMP40。コレを出してきたのは異形かつクラシカルなシルエットだからかなあと思った。これはまったくのあてずっぽうだけど。なんとなく先代のひろ子版のグリースガンもそれっぽいんだけどTVサイズだと細部のアップとかそういう部分であののっぺりした外見よりさらに機関銃らしいシルエットそして目高組という古い組織が戦後のどさくさより大事に隠し持っていると言うそのクラシカルさを出すには絶好だったのかなと。
しかし発見という意味では『セーラー服と機関銃』は色々発見があったドラマだった。

これが2006の秋ドラマのおいらのまとめでこんなこってす。

by tonbori-dr | 2007-01-22 00:18 | TVdrama